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矢口史靖「ダンスウィズミー」はミュージカルに対する道場破り

ナタリー

19/4/5(金) 16:58

「ダンスウィズミー」のティーチインに出席した矢口史靖。

三吉彩花の主演作「ダンスウィズミー」のティーチインが本日4月5日に東京都内で行われ、監督を務めた矢口史靖が出席した。

三吉演じる一流商社勤務のOL・鈴木静香を主人公とする本作は、催眠によって「音楽を聴くと、歌って踊らずにいられない」体になってしまった静香が、自分に術をかけた催眠術師を追うミュージカルコメディ。観客の前に現れた矢口は「生まれたての自分の子供が、まだ人と会っていない、というような気分。早くたくさんの方に見せたいと思っています」と心境を吐露し、「作る前に想定していたものとほぼ近い物になっています」と語った。

司会から三吉を起用した経緯を問われた矢口は「カラオケボックスの広めの部屋で歌って踊っていただくというオーディションをしました。歌って踊れて、見栄えもいいという点では三吉さんがダントツでした。ギリギリまで決まらなくてヒヤヒヤしましたが、よく見つかったなという気持ちです」とオーディションの様子を明かす。続けて、これまでの監督作同様に主人公は特殊な人間ではなく、名字が「鈴木」であることに触れ「主人公はお客さんその人、もしくは隣に座っている人かもと思っていただきたいんです。名字も鈴木で、スーパーヒーローではなく『ああ、こういう人いるよね』と思える人に近付けようと思っていました」と意図を語る。

本作には、静香に術をかけた催眠術師・マーチン上田役で宝田明が出演した。観客から宝田をキャスティングした理由を問われた矢口は「宝田さんにお願いすることは僕から言い出したんですが、その理由はアニメ『アラジン』で宝田さんが演じられたジャファーとマーチンのキャラクターが似ているからです」と述べる。「脚本も気に入っていただけて、ホクホクと楽しそうに演じていただけました」と撮影現場を思い返した。

自身もミュージカル好きだが、「突如として歌い踊る」という独特の表現に戸惑いもあったという矢口。「いつか挑戦したい気持ちがあったんですが、越えられない山があるというか、『そこに手を出したらヤバい!』という空気がずっとあったんです」と語り、「ミュージカルってあるストーリーをミュージカル風に描きました、というものが多いんですが、僕にとってそれだけでは映画化する理由としては足りなかった」と述懐。そして、“催眠により歌って踊らずにいられない”という主人公像が生まれたことで映画化を決意したと明かす。「大好きなんですけど、どこかミュージカルジャンルに対する道場破りという感じはあります。やりたいことをやり尽くした!という気持ちです」と伝えたあと、「言い過ぎましたかね」と苦笑した。

やしろ優、chay、三浦貴大、ムロツヨシも出演する「ダンスウィズミー」は8月16日に全国で公開。

(c)2019「ダンスウィズミー」製作委員会

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