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清水翔太「416」AWAウィークリー再生数ランキングで首位 脱エレクトロ路線&謎のタイトルも話題に

リアルサウンド

20/4/23(木) 18:00

 清水翔太がおよそ8カ月ぶりとなる新曲「416」を配信リリースし、AWAのウィークリーランキング(4月13日~4月19日付・AWA調べ)で1位を獲得した。

参考:清水翔太、新曲「416」タイトルが表すもの アルバム制作に対する思いも語る 

 昨年リリースされた「Sorry」や「Breathe Again」では、トラップやEDM、トロピカルハウスといった要素を導入し先鋭的なサウンドスケープを展開していた清水翔太。歌声にもオートチューンをかけるなど近年はエレクトリック路線が続いていたが、今作では一転しアコースティックなアプローチを取っている。アコギによるバッキングとフィンガースナップに導かれ、息遣いなどのニュアンスまで感じ取れるような優しい歌声。実はアコギも、途中から重なる壮大なストリングスセクションも全て打ち込みによるものだが、どこかカントリーやリズム&ブルースをも彷彿とさせるような懐かしいテクスチャーは、過去作でいえば「milk tea」辺りにも通じるものがある。

 タイトルとなった「416」は、歌詞の中にも登場せず本人曰く「特に意味はない」とのこと。強いてあげれば彼がデビューするため上京し、2回の引越しを経て住んでいた恵比寿の部屋が「614号室」で、その数字がずっと頭の中に残っていたという。本作の歌詞が、「時間」をテーマにしたものであり、主人公がちょうどその「614号室」に住んでいた頃の清水翔太と同世代ということもあって、「時間」や「時計」をイメージさせる数字にするため順番を入れ替えたのが、「416」というタイトルに決まった経緯だとか(参考:清水翔太、新曲「416」タイトルが表すもの アルバム制作に対する思いも語る)。なるほど、「4時16分」や「4月16日」「416日」など聴き手次第で、様々な「時間」を想像できるユニークな仕掛けだ。

 今週の同ランキング2位には、official髭男dismの最新曲「パラボラ」が初登場。前作「I LOVE…」から2カ月ぶり、配信限定シングルとしては「バッドフォーミー」から2年8カ月ぶりとなる「パラボラ」は、今月10日より放送を開始した女優・永野芽郁出演の『カルピスウォーター』のCMソングに起用されており、すでにご存知の方も多いだろう。ヒゲダンの楽曲にとってトレードマークともいえる「切なさ」や「ほろ苦さ」が今回はやや影を潜め、予感に満ちたアルペジオから壮大かつドラマチックなイントロへとなだれ込むこの曲は、爽やかで透明感あふれる仕上がりとなっており、まさに「カルピス」のイメージにぴったりだ。しかし、めくるめく転調やプログレッシブな楽曲展開など、随所にヒゲダンらしさが盛り込まれ、藤原聡のハイトーンボイスも聴き手の胸にストレートに飛び込んでくる。また一つ、ヒゲダンの代表作が生まれたといっていいだろう。

 また、同ランキング3位にはBiSHの「TOMORROW」が。昨年11月にリリースされた『KiND PEOPLE / リズム』以来の新曲となるこの曲は、やはり今年4月よりスタートした話題のTVアニメ『キングダム』(NHK総合)のオープニングテーマ。原泰久による原作コミックスは累計4,700万部を売り上げ、実写映画化も大ヒットを記録し社会現象をも巻き起こした『キングダム』。メンバーのセントチヒロ・チッチはこのアニメ版について、「強く気高く。敵味方関係なく個性豊かなキャラクター達が成長していく姿にBiSHも刺激をもらいました」とコメントを寄せていたが、エッジの効いた疾走感あふれるバンドサウンドに乗せて、個性豊かな6人の歌声が入り乱れていく様は『キングダム』の世界観を見事に表している。

 同ランキングには他に、韻マンの「Change My Life」、緑黄色社会の「Mela!」、ちゃんみなの「Never Grow Up (Acoustic Version)」などが並んだ。(黒田隆憲)

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