Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

SION with Kazuhiko Fujii、鬼気迫る熱演見せた初の配信ライブ

ナタリー

20/8/19(水) 18:16

SION(撮影:麻生徹)

SION with Kazuhiko Fujiiの無観客ライブ「SION LIVE STREAMING 『元気でやってるでしょうか』」が8月15日に東京・新宿LOFTで行われ、この模様が有料配信された。

「SION LIVE STREAMING 『元気でやってるでしょうか』」はSIONにとって今年初のライブであり、自身初の配信ライブ。彼はこの日、藤井一彦(THE GROOVERS)と共にアコースティック編成で約2時間にわたってパフォーマンスを披露。初期ナンバーや人気曲に加え、配信当日にリリースされたニューアルバム「Naked Tracks 2020」の中から新曲を演奏してファンを喜ばせた。

定刻を迎えると新宿LOFTのステージに立つ2人が映し出され、SIONが「観てくれてありがとう」とひと言挨拶。2人は「ウイスキーを1杯」でゆるやかにライブをスタートさせた。SIONは藤井による透き通るようなアコースティックギターの音色にしゃがれ声やハーモニカの音を重ね、序盤から自身の世界観を表現。1986年6月にリリースされたデビューアルバム「SION」の収録曲「コンクリート・リバー」では絞り出すような声で視聴者を魅了した。

この日のライブが無観客であることから、SIONはMCで、10代の頃にワンマンライブで観客が0人だったことがあるというエピソードを披露。その時は2、3曲演奏して帰ったというSIONは「今日ももう帰っていいのかな?」と冗談を飛ばして笑いを誘う。気を取り直して「今日は心を込めて歌うからね」と宣言すると、フォークロック調の「彼女少々疲れぎみ」でライブを再開。その後「俺の声」「夢の世界」と続け、気迫に満ちた表情と歌声を画面越しに届けた。

ライブ中盤には「Naked Tracks 2020」の収録曲が4曲披露された。2人はバラード「空も空気も同じなのに」、フォーキーな「揺れてる2020」、どこか物悲しいメロディの「こんな時俺たちは」とテイストの異なる新曲を立て続けに演奏。この新曲コーナーの最後には跳ねるようなリズムの「はしゃぎてぇ!」が力強く届けられ、画面越しに視聴者を盛り上げた。10分弱の小休憩を挟み、SIONは「お前の空まで曇らせてたまるか」をパワフルに歌唱して、再び会場の熱を上昇させていく。本編最後の「マイナスを脱ぎ捨てる」ではマイクをスタンドごと振り回し、鬼気迫る熱演を繰り広げた。

アンコールではSIONの「ロウソクの火が消える前にパッと明るくなるでしょ。今の俺がそれです」という言葉通り、彼は追い込みをかけるように「後ろに歩くように俺はできていない」「お前がいる」を熱唱。SIONはひと息ついて、「本当にありがとうございました。ライブを思いっきりやればやるほど、つくづく思うね。会場にいるみんなに助けてもらっていたんだなって」としみじみ語った。そして2人は2017年9月リリースのアルバム表題曲「今さらヒーローになれやしないが」をじっくりと奏でる。最後にSIONがビールの缶を手に「どうもありがとう。乾杯。またね!」とフランクに挨拶してライブの幕を下ろした。

なおこの日のライブでSIONは、ライブイベント「SION YAON 2020 ~ こんな時、俺たちはいつもより強い!~」を10月31日に東京・日比谷野外大音楽堂で開催することを発表した。

SION with Kazuhiko Fujii「SION LIVE STREAMING 『元気でやってるでしょうか』」2020年8月15日 セットリスト

01. ウイスキーを1杯
02. jabujabu
03. 気力をぶっかけろ
04. コンクリート・リバー
05. ありがてぇ
06. 彼女少々疲れぎみ
07. 俺の声
08. 夢の世界
09. がんばれがんばれ
10. 薄紫
11. 胸を張れ
12. 空も空気も同じなのに
13. 揺れてる2020
14. こんな時俺たちは
15. はしゃぎてぇ!
16. お前の空まで曇らせてたまるか
17. 春よ
18. マイナスを脱ぎ捨てる
<アンコール>
19. 後ろに歩くように俺はできていない
20. お前がいる
21. 今さらヒーローになれやしないが

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む