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DEEPが語る、RYOの引退とシングル『WISH』に込めた想い「僕らは歌い続けていくしかない」

リアルサウンド

18/12/26(水) 14:00

 現在、約3年ぶりの全国ツアーを周っているDEEPが、12月26日にシングル『WISH』をリリースする。引退を発表しているメンバーのRYOが参加する作品としては、最後となる同シングルでは、RYO自身が作詞を手がけたという。RYOは『WISH』にどんな想いを込めたのか。そして、引退後のグループはどうなるのか。現在の本音を明かしてもらった。(編集部)

RYO「やれることは最後までやり切って」

――約3年ぶりとなる、待望の全国ツアーが決まりつつも、その後、RYOさんがグループを引退するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。その話はいつ頃から具体的なものになったのですか。

RYO:メンバーに相談したのは、今年の7月ぐらいですね。最初にTAKAに連絡して、「ちょっと話があるんだけど。実は新しい夢ができて……」という説明をして、そこから順に、メンバーひとりずつに話していった感じです。

――その話を聞いたとき、メンバーはそれぞれ、どんなリアクションを?

TAKA:RYOから「ちょっと話がある」と連絡がきたときに、そういう話なんじゃないかという予感みたいなものはしていて。案の定、そうだったんですけど、実際に聞いてみるとすごく前向きな話だったんですよね。それまでDEEPという道を一緒に歩んできたけれど、またさらに、新しい道を歩んでみたいというか、そういう道を見つけられたんだという話だったので。そのこと自体、素敵なことだなと思いましたし、何よりも、そこに向かっていこうとするRYOの心意気を、僕も応援してあげたいなという気持ちでした。

KEISEI:昨日入って、その次の日にやめるという話ではなく、10年以上も一緒にやってきた中で、「他にやりたいことができた」と言ってきたわけですから、やっぱり僕らも真摯に受け止めたいです。もちろん時間がかかった部分もいろいろあるんですけれど、RYOがそういう決断をしたことは、僕らも受け入れてあげたいなと。

YUICHIRO:そもそも、RYOがそこまでの意思表示をするのって、意外と初めて見たような気がするんですよね。だからこそブレない決意を感じたし、僕としてはもう、ただ純粋に応援したいし、困ったことがあったら助けていきたい。これまでRYOには、助けられてばかりだったので。

――その後、お互いに相談しながら、引退の時期を決めていった感じですか?

RYO:そうですね。6月にアルバム『THE SINGER』が出たあとだったので、やっぱりそのツアーが終わってからというか、僕がやれることは最後までやり切って終わりたかったので、年内いっぱいということにさせてもらいました。

TAKA「先が見えるような曲になった」

――11月下旬からは3年ぶりの全国ツアーが始まって、その最後にRYOさんの地元である長崎でファイナルを迎えると同時に、ニューシングル『WISH』がリリースされます。

TAKA:そのシングルも、実は急遽決まったんですよね。

RYO:そうなんです。スタッフさんの粋な計らいと言いますか、僕が主導する形で「一曲作ってみないか?」と言ってくださって。

――そういう経緯だったんですね。その話を受けて、どんなシングルにしようと考えましたか?

RYO:やっぱり、今まで12年やってきて、思い出や感謝の気持ちはもちろんあるし、それはもう1曲では書ききれないほどあります。だからこそ、逆にそういう曲を書いて浸ってしまう感じになるのは、ファンの皆さんにとってどうなのかなという気持ちがありました。僕らDEEPは今、すでにそれぞれ前向きな気持ちでいるので。そう考えたうえで、僕の今の等身大の気持ちを乗せた、世の中の人たちの背中を押せるようなメッセージの強い曲にすることにしました。

――DEEPを去るRYOさんの思いが詰まった曲であると同時に、今後も続くDEEPの新曲でもあると。

RYO:そうですね。やめるからどうこうではなく、これから先を見つめるような目線で、ちゃんとメッセージを込めた曲にしたいと思って書きました。

――トラックに関しては、どんな雰囲気のものにしようと?

RYO:最初に僕のほうから、こういう感じの曲がいいっていうのをリクエストさせてもらったんですよね。大まかに言うと、バラード過ぎず、かといってアッパーな感じでもないミディアムテンポの曲です。加えて、しっかりと歌い上げる楽曲にしたかったので、みんなで歌い上げられるぐらいのテンポ感とキーの高さは意識しつつ、ほんの少し切なさも滲ませるようなイメージです。それで何人かのトラックメイカーの方にお声がけさせていただいて、仕上がってきた楽曲の中から、メンバー全員一致で「この曲にしよう」と決定した感じです。イメージにぴったりハマった曲でした。

YUICHIRO:聴いた瞬間に、何か「あ、きた!」って感じでしたね。イントロからもう、少し懐かしさがあるというか、情景が思い浮かぶようなトラックだったので。

TAKA:僕らとしても、お涙頂戴みたいなのはちょっと避けたかったんです。そういう意味でも、すごく先が見えるような曲になったと思うし、切ない雰囲気がありつつも、前向きにも捉えられるメロディラインが絶妙だと感じました。明るくしようと思えば明るくできるし、切なくしようと思えば切なくもできる、ちょうどいいバランスの曲になったと思います。

KEISEI:RYOが書いたリリックのテーマ自体、“別れ”よりも“旅立ち”という感じで、未来に向かっていくような内容だったので、そういった意味でも、あんまり湿っぽい感じではなく、いろんなものを抱えながらも前に進む感じにしたかった。そういうトラックになっていると思います。

KEISEI「新しい道を歩み出す人に向けて」


――RYOさんは、具体的にどんなことを考えながら、この曲の歌詞を書いていったのでしょう?

RYO:歌いやすさはもちろんなんですけど、見る人が見たらわかるようなワンフレーズを散りばめています。最初は“WISH”じゃなくて“ FISH”って書いていたんですよね。魚の“FISH”。というのも、DEEPって、海の深いところにいて、光を求めて浮上していくみたいなイメージがあって……だからホント、最初は“FISH”で考えていました。ただやっぱり、今回の曲は、もっとストレートに表現したほうが伝わるんじゃないかと思い直して。だから、きれいな言葉を並べるような歌詞というよりも、言いたいことをストレートに言おうという気持ちで書きました。

――実際、書き上がったものを見て、メンバーはどんな感想を持ちましたか?

TAKA:さすが“巨匠”って感じですよね(笑)。

――“巨匠”?

TAKA:今回、カップリングでアカペラバージョンを入れさせてもらった「SORA~この声が届くまで~」という楽曲も、RYOが作詞している曲なんですよね。その曲は僕らがCOLORという名前でやっていたときから歌っている曲です。今回のアカペラバージョンも含めていろんなバージョンがある曲で、GENERATIONS from EXILE TRIBEもカバーしてくれている、DEEPの代表曲のひとつなんですよね。その歌詞を手掛けたRYOが、今回も最高の歌詞を書いてくれたなと思いました。ボーカリストならではの歌詞というか、歌いやすいように言葉が選んであるし、メッセージがやっぱり、すごくリアルなんですよね。今年『SING』というシングルを出して、その次に『Celebrate』を出して、アルバムを挟んで今回が『WISH』なのですが、この3枚のシングルはすごくコンセプチュアルで、内容は全部ノンフィクションなんです。

――言われてみれば、たしかに。

TAKA:「SING」は、10年やり続けて、DEEPにとっていちばん何が大切かって考えたときに、やっぱり「歌いたい」という思いだよねっていうことで作った曲だし、「Celebrate」は、それこそプロポーズをテーマに作った曲だし、今回の「WISH」はRYOがDEEPを離れて違う道へと一歩踏み出すというリアルが詰まった曲になっています。このリアル感が、やっぱり素晴らしいなと感じました。聴いてくださるみなさんも、きっとこういう状況になることが、生きていれば絶対あると思うんですよね。人生の分岐点じゃないですけど、環境が変わるところに一歩踏み出すのは、やっぱり勇気のいることですし、不安とかいろんな思いがあるなかで、実際に一歩踏み出すRYOが書いたからこそ、説得力がある。悩んでいる人たちの背中を押してあげられるような、メッセージが込められた一曲だと思います。

――DEEPの歴史を知っている人はもちろん、そうでない人が聴いても響くような曲になっていると。

RYO:そうですね。そこは意識したところかもしれないです。

TAKA:うん、やっぱり内側ではなく外に向けて、という感覚はありますよね。

KEISEI:そういう意味でも、今の時期にピッタリな曲だと思います。進路だったり転職だったりで、これから新しい道を歩み出す人は多いと思うんですけど、そういう人達に向けて「僕らは今、こういう思いです」と歌い上げているような一曲なので。

――この“WISH”という言葉には、RYOさんのどんな思いが込められているのでしょう?

RYO:やっぱり、いちばんの“WISH”は、今後DEEPが、もっと飛躍して欲しいなっていう思いなんですけど、聴く人には多分いろいろな思いがあると思うので、捉え方はホントに自由というか。だけど、僕の“WISH”は、やっぱりそこなんですよね。

YUICHIRO「僕ら自身の“WISH”も叶えていきたい」

――レコーディングの雰囲気も、これまでとは違ったんじゃないですか?

RYO:いや、そこは案外スムースだったというか……。

YUICHIRO:うん、いつもとあんまり変わらなかったですね。もちろん、RYOがブースに入っているのを見たときに、ちょっとした切なさとかはありましたけど、それ以上に、カップリングの「SORA~この声が届くまで~」のアカペラバージョンのコーラスアレンジをお願いした春川仁志さんとのやりとりに、ちょっと熱くなるものがあったりして。春川さんは、僕らのお父さんというか師匠みたいな感じの人で、それこそ最初からずっと、僕らのことを見てきてくれた方なので。

――この曲を実際にステージで披露する際には、また違った思いがこみあげてくるのかもしれないですね。

YUICHIRO:ああ……それは、そうかもしれないですね(笑)。

――どうですか、久々の全国ツアーは。

YUICHIRO:もう楽しみ以外の何ものでもないですよね。3年も空いてしまったので、待ってくださったファンの方もきっと多いでしょうし、僕らもホント「お待たせしました」という感じです。でも、その分、この3年のあいだに培ってきたものを、存分に出せたらいいなと思っています。RYOのことはもちろんあるんですけど、それ以上に今のDEEPを見てもらいたいというか、もう最初からガンガン飛ばしていくつもりです。

KEISEI:4人でのパフォーマンスは、このツアーで見納めになるのかもしれないけれど、追加公演も決まったし、近くでやるときには、是非遊びにきてほしいですよね。きっとメモリアルなライブになると思うので。

――往年のファンはもちろん、DEEPのライブを観るのは今回が初めてという方もいると思います。改めてDEEPのライブの醍醐味とは?

TAKA:やっぱり、生の歌の説得力ですね。生で聴くのとCDで聴くのとでは、絶対的に違うと思います。五感すべてを刺激するぐらいのインパクトとか、コーラスの美しさもありますし、あとは歌の勢いというか、生で聴くからこそ僕らの人となりや人生さえ垣間見えるのではないかと思います。

――ツアーを終えた後のDEEPは、どうなっていくのでしょう?

TAKA:そのあたりは、まだ言えないんですけど、さらなる進化に向けて、実はもう動き始めています。

KEISEI:多分、また何かあるんですよ。ドキュメンタリー的なものが(笑)。

YUICHIRO:いずれにせよ、間違いなく進化すると思います。

――では、その先の展開も楽しみにしつつ、このシングルに寄せて、最後にひと言ずつお願いします。

KEISEI:この4人で出す音源としては、今回が最後になりますが、この4人で12年歩んだものが全部、このシングルには入っていると思いますし、今、何か決断することを迷っている人たちにも、是非聴いてもらいたいです。この曲は、今回RYOが、ひとつ大きな決断をして、その思いをリリックに込めた一曲になっているので。そういうものって、僕らから見ていても、すごく勇気づけられるものだし、この曲から勇気をもらって、聴いてくれた人たちがそれぞれ、自分の道を歩んでもらえたらいいなと思います。

YUICHIRO:この曲を聴いてくれたひとりひとりの“WISH”が叶うように僕らも願っています。僕たちも、さらなる進化や光を求めて走り続けないといけないので、RYOの思いも背負いつつ、さらに立派なグループになれるよう、しっかり歌っていって、僕ら自身の“WISH”も叶えていきたいです。

TAKA:3年ぶりのツアーとシングルという感じで、今回いろいろな展開が重なることにはなるんですけれど、それもひとえに、DEEPを応援してくださっているファンのみなさんのおかげだと思うんですよね。ファンの皆さんのためにも、僕らは歌い続けていくしかありません。RYOの思いも背負いながら、僕ら3人はこれからも頑張っていくつもりなので、これまでと変わらぬ応援をよろしくお願いします。

――では、最後にRYOさんから、締めの言葉を。

RYO:はい。何かこれまでのことと言うよりは、今のすべてみたいな、そういう思いをこの「WISH」という曲に込めました。捉え方はいろいろあると思うんですけど、そこで何かを感じ取ってもらえたら嬉しいです。僕もDEEPも、新たな挑戦に向けて、一本一本噛み締めながら、ツアーでは歌っていきたいと思っています。もちろん、そのツアー自体も、これからもっとDEEPを応援しようと思ってもらえるようなものにしたいと考えています。今後のDEEPに、是非期待していてください。

(取材・文=麦倉正樹/写真=石川真魚)

■リリース情報
DEEP『WISH』
12月26日(水)発売

【初回生産限定盤】CD+DVD:¥1.500(TAX IN)

[CD]
1. WISH
2. SORA~この声が届くまで~A cappella
3. WISH(Instrumental)
4. SORA~この声が届くまで~A cappella(Main Less)
[DVD]
「WISH」ドキュメンタリー ~この歌が出来るまで~

【通常盤】CD盤:¥1.000(TAX IN)

[CD]
1. WISH
2. SORA~この声が届くまで~A cappella
3. WISH(Instrumental)
4. SORA~この声が届くまで~A cappella(Main Less)

 
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