新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』が開幕
18/12/16(日) 0:00
(C)Takashi Shikama
毎年12月になると多くのバレエ団がこぞって上演する名作であり、今年はついにディズニーによって映画化もされた『くるみ割り人形』。クリスマスイブの夜に少女が夢を見るという大筋と、チャイコフスキーによる音楽こそ共通しているものの、その描き方と振付はバレエ団によって大きく異なる。本日12月16日(日)に開幕する新国立劇場バレエ団の『くるみ』は、2017年10月に同団が初演したウエイン・イーグリング版。昨シーズンの幕開けを飾って好評を博した舞台が、初めてクリスマスシーズンに登場する形となる。
スピーディかつユーモラスな演出、日本を代表するデザイナー陣による色彩豊かな美術・衣裳・照明とともに、高度なパートナリング技術や表現力を要する振付を大きな特徴とするイーグリング版。主役以外のダンサーの見せ場も多く、「充実したダンサー陣容を誇る新国立劇場バレエ団ならではのプロダクション」と同団は胸を張る。少女クララと、ドロッセルマイヤーの甥/くるみ割り人形/王子の3役に扮する主演コンビ、小野絢子&福岡雄大、米沢唯&井澤駿、木村優里&渡邊峻郁、池田理沙子&奥村康祐のみならず、群舞や各国の踊りを担うダンサーたちにも要注目だ。
新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』は、新国立劇場 オペラパレスにて12月24日(月)まで。
文:町田麻子
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