スペノ×松原俊太郎が描く“ささやかなさ”「考えても考えても思惑は思惑のまま」
19/10/24(木) 19:05
スペースノットブランク「ささやかなさ」より。(photo by Dan Åke Carlsson)
スペースノットブランク「ささやかなさ」が本日10月24日に香川・MOTIFで開幕した。
本作は小野彩加と中澤陽による団体スペースノットブランクが、作家の松原俊太郎と立ち上げる新作公演。「かがわ文化芸術祭2019」に参加する本作の出演者には、古賀友樹と西井裕美の2名が名を連ねた。
開幕に際し松原は「わたしとあなたの対話は応答がなくても成立してしまうのでしばし絶望的なものとなります。応答があったとて絶望的に通じないこともしばしばです。まあ対話における絶望なんてそんなもんです」とコメント。小野と中澤は連名で、「考えても考えても考えても思惑は思惑のままです。漂っている思惑1と漂っている思惑2が会話することで共存することになるはずが、舞台ではそうならないこともあります。それこそがささやかなさなのかもしれないという思惑です」と語っている。
上演時間は約1時間30分。公演は10月27日まで。
松原俊太郎コメント
わたしとあなたの対話は応答がなくても成立してしまうのでしばし絶望的なものとなります。応答があったとて絶望的に通じないこともしばしばです。まあ対話における絶望なんてそんなもんです。お聞きください。スペースノットブランク、「ささやかなさ」。
小野彩加、中澤陽コメント
松原俊太郎さんが書いた戯曲を基に、古賀友樹さんと、西井裕美さんと、舞台を作りました。戯曲を扱うこと、高松で上演すること、観客と時間を共有すること、考えても考えても考えても思惑は思惑のままです。漂っている思惑1と漂っている思惑2が会話することで共存することになるはずが、舞台ではそうならないこともあります。それこそがささやかなさなのかもしれないという思惑です。ご来場お待ちしております。
スペースノットブランク「ささやかなさ」
2019年10月24日(木)~27日(日)
香川県 MOTIF
作:松原俊太郎
演出:小野彩加、中澤陽
出演:古賀友樹、西井裕美
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