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ハコムス、色とりどりのカバー&オリジナル曲で4年間の思い紡いだ1stコンサート

ナタリー

18/7/31(火) 11:54

「ハコイリ▽ムスメ1stコンサート カバー公演 ~青春の音符たち~」の様子。

ハコイリ▽ムスメが7月29日に東京・オルタナティブシアターにてワンマンライブ「ハコイリ▽ムスメ1stワンマンコンサート」を開催した。

2014年7月に結成されて以降、「癒しと安らぎ、トキメキ」を与えることをコンセプトに掲げ、1980~90年代アイドルソングのカバーを届けることで「女の子本来の可愛らしさ」を表現してきたハコムス。今年に入って“攻めのハコムス”をテーマに活動している彼女たちは、このたびホームである東京・AKIBAカルチャーズ劇場という“ハコ”を飛び出し、「1stワンマンコンサート」と銘打った結成4周年記念ワンマンライブを昼夜2部構成で行った。メンバー8人は昼公演「青春の音符たち」でこれまでに歌ってきたカバー曲の中から厳選した15曲を、夜公演「私たちの宝バコ」では新曲2曲を含むオリジナルナンバー15曲を披露。ライブの2週間前に実施された“地獄の強化合宿”を経てパワーアップしたパフォーマンスで、会場に集まった多くのファンを魅了した。

昼の部「青春の音符たち」には、ハコムスのレーベルメイトであるRYUTistがオープニングアクトとして登場。4人が「青空シグナル」「それはまた別の一日」を歌唱して緊張感で包まれる会場を温めたのち、ライブ本編は星里奈によるポエトリーリーディングで幕を開けた。真っ白な衣装に身を包んだハコムスは春から夏にかけての季節を表現したセットリストを展開し、1曲目には里中茶美「ティーンエイジ・セレナーデ」を披露。続けて初期からのレパートリーであるCoCo「はんぶん不思議」を歌った8人は、「ごきげんよう! 私たち、ハコイリ▽ムスメです!」というお決まりのフレーズを挟み、1人ひとり自己紹介と共に意気込みを述べていく。リーダーの我妻桃実が「カバー曲にはたくさんの思いが詰まっていると思うんですよ。それを音符のように連ねて最後まで楽しい公演を作ることができたらいいなと思います」と話したあとには、チェキッ娘「抱きしめて」、斉藤由貴「少女時代」、田中陽子「陽春のパッセージ」を連続でカバー。かわいらしい振り付けや多彩な表情で観客を楽曲の世界に引き込んだ。

さらにハコムスは傘を使った演出が印象的なおニャン子クラブ「アンブレラ・エンジェル」や、Qlairの楽曲「眩しくて」「泣かないでエンジェル」を披露。メンバーが順番にステージに登場して歌う斉藤由貴「ストローハットの夏想い」では、ストローハットを被った星のしっとりとした歌声が場内に響きわたった。その後8人はアイドリング!!!「レモンドロップ」、三浦理恵子「水平線でつかまえて」、チェキッ娘「海へ行こう」といったアップテンポで明るいサマーソングを立て続けに届けて、会場を夏らしい空気でいっぱいに。おニャン子クラブ「夏休みは終わらない」、ribbon「Be My Diamond!」ではマイクスタンドを使ってパフォーマンスで観客を楽しませた。そして我妻が「私たちがやっているカバー活動はコピーではないんですね。ただ歌っているだけじゃなくて、私たちの思いやこれからつづっていく思い出も重ねていきたいなと思っているんです」とカバー曲を歌うことへの思いを語ったのち、8人は上田愛美「なかよし」を歌唱。仲よく“エア大縄跳び”を繰り広げて昼の部を締めくくった。

夜の部「私たちの宝バコ」のオープニングでは我妻、阿部かれん、吉田万葉の3人が、ハコムス初の“OVERTURE”であるというエレガントなSEにあわせてバレエを披露。ステージにそろい立った8人は7月発表の最新シングル曲「エトワールを夢みて」を1曲目に届け、バレエをイメージした衣装と共に今回のライブに向けて制作された同曲を堂々とパフォーマンスした。2曲目の「星降る夜の招待状」を経たMCでは、我妻が「私たちが本当に大切にしてきた宝箱をパーッと開いたように、ハコイリ▽ムスメだからこそできる表現を皆さんに楽しんでもらいたいと思います」と挨拶。ファンが期待を込めて見守る中、8人は記念すべきハコムス初のオリジナル曲「微笑みと春のワンピース」、2016年11月に所属レーベル・PENGUIN DISCから発売された初の全国流通シングルの表題曲「ハコいっぱいのプレゼント」、失恋を歌った冬のバラード「さよならのプリエール」の3曲を情感たっぷりに熱演した。

メンバーたちが一旦はけたあと、ステージでは塩野虹、我妻、阿部による芝居「劇団ハコムス」が展開され、2015年7月にグループを卒業した門前亜里が3人を希望へ導く役割のナレーションを担当。初期からのハコムスファンの心を揺さぶった。芝居パートを経て今年の夏の新衣装であるワンピースに着替えたハコムスは、さわやかなナンバーの「レモネード・キッス」「アンバランスなサマー」のほか、「乙女はびっくり箱」「VIVA!トロピカル・サマーウォーズ」といったにぎやかな楽曲で会場を盛り上げていく。アッパーチューン「夏に急かされて」では吉田による「Love Peace World」という決めゼリフが炸裂し、客席から歓声が沸き起こった。また8人はこの日、王道のアイドルソング「渚でロ・マ・ン・ス」とボサノバ調の「あの夏のリグレット」を新曲として初披露。場内を涼し気なムードで満たした。

ライブ終盤、ハコムスは「あの夏のリグレット」とストーリーがつながっているという男性目線のナンバー「真夏の恋のファンファーレ」、メンバーが「この曲を発表したときのハコムスは本当に大変で、苦しいことや大変なこともいっぱいありました」としみじみと振り返った「Let's Party Time!」をパフォーマンス。続くMCでは我妻が「私たちハコイ▽リムスメは今ここに立っている8人だけではないと思っています」「本当に数えきれないくらいたくさんの人の時間や思い出がここに集まって形になって、ハコイリ▽ムスメというものがあるんじゃないかなと感じています」と一言ひと言を丁寧に紡いだ。そして8人は我妻の「ハコイリ▽ムスメの昔と今と、そしてこれからをつないでいくような、一緒に手と手を取り合って歩いていけるようなそんな曲です」という言葉から、「旅をつなげて」をラストナンバーとして歌唱。最後に我妻は「ハコイリ▽ムスメの世界って奥が深くて楽しくて、やめられないんだよね」「もっとパフォーマンス力を上げて、もっと楽しめるようなグループになっていきたいなと思いました。だからみんな、これからもよろしくお願いしますね。今日は本当に楽しい時間を私たちにくださって、どうもありがとうございました!」とファンに感謝の気持ちを伝え、場内が幸福感であふれる中「ハコイリ▽ムスメ1stワンマンコンサート」の幕を閉じた。

ハコイリ▽ムスメ「ハコイリ▽ムスメ1stワンマンコンサート」
2018年7月29日 オルタナティブシアター セットリスト

カバー公演 ~青春の音符たち~

01. ティーンエイジ・セレナーデ(オリジナル:里中茶美)
02. はんぶん不思議(オリジナル:CoCo)
03. 抱きしめて(オリジナル:チェキッ娘)
04. 少女時代(オリジナル:斉藤由貴)
05. 陽春のパッセージ(オリジナル:田中陽子)
06. アンブレラ・エンジェル(オリジナル:おニャン子クラブ)
07. 眩しくて(オリジナル:Qlair)
08. 泣かないでエンジェル(オリジナル:Qlair)
09. ストローハットの夏想い(オリジナル:斉藤由貴)
10. レモンドロップ(オリジナル:アイドリング!!!)
11. 水平線でつかまえて(オリジナル:三浦理恵子)
12. 海へ行こう(オリジナル:チェキッ娘)
13. 夏休みは終わらない(オリジナル:おニャン子クラブ)
14. Be My Diamond!(オリジナル:ribbon)
15. なかよし(オリジナル:上田愛美)

私たちの宝バコ

01. エトワールを夢みて
02. 星降る夜の招待状
03. 微笑みと春のワンピース
04. ハコいっぱいのプレゼント
05. さよならのプリエール
06. レモネード・キッス
07. アンバランスなサマー
08. 乙女はびっくり箱
09. VIVA!トロピカル・サマーウォーズ
10. 夏に急かされて
11. 渚でロ・マ・ン・ス
12. あの夏のリグレット
13. 真夏の恋のファンファーレ
14. Let's Party Time!
15. 旅をつなげて

※▽はハートマークが正式表記。

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