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「明日の食卓」大東駿介、念願の瀬々組を回想「初めて体験する活気があった」

ナタリー

「明日の食卓」公開記念トークイベントにて、左から瀬々敬久、大東駿介、菊地健雄。

「明日の食卓」の公開記念トークイベントが東京・角川シネマ有楽町で6月25日に行われ、キャストの大東駿介、監督の瀬々敬久、監督補の菊地健雄が登壇した。

椰月美智子の同名小説を実写化した本作は「石橋ユウ」という名前の息子を育てる3人の母親を軸にした物語。菅野美穂がフリーライターの石橋留美子、高畑充希がシングルマザーの石橋加奈、尾野真千子が専業主婦の石橋あすみを演じた。大東は、あすみの夫・太一役で出演している。

菊地の監督作「望郷」で主演を務め、プライベートでも菊地から瀬々について話を聞いていたという大東。本作で念願の瀬々組に参加できて「うれしかったです」と喜びをあらわにする。現場の印象については「(コロナの影響で)ドラマが撮影中止になったり、不安な時期もあって。そんな中『再開します』という1本目がこの作品で、なかなか重苦しい現場やったんですけど、撮影しているときに『なんでこんな楽しいのかな』と。なんでですかね?って渡辺真起子さんに聞いたら『それは瀬々さんがめっちゃ映画が好きやからや』と言われて。本当に瀬々さんの周りは、初めて体験する活気があって興奮しました!」と振り返った。

そんな大東の起用理由を、瀬々は「菊地さんに大推薦を受けてまして。その前に『37セカンズ』という作品で(主人公の)障害者の方への接し方がすごくナチュラルで。(本作に出てくるのは)不甲斐ない男性ばかりですけど、そういう人も人間なんだというふうに描きたくて、一概に男は駄目だみたいにしたくなかった。大東くんが生来持ってる人間性というものが素晴らしいんだなと『37セカンズ』を観て思ったんです」と明かした。

観客から、太一が母親の真実の姿を知って泣きじゃくるシーンの真意について質問が出る場面も。瀬々は「太一も父親だけど子供だっていうことを伝えたかった。みんなそれぞれお父さんお母さんなんだけど、かつては子供だったみたいなところは重要」と説明。大東は「(あのシーンは)本編を観たらばっつりなくなってるんじゃないかと思いながら……(笑)」と冗談を飛ばしながらも、「台本には“泣きじゃくる”としか書いてなかったんですけど、本番でお母さんに『ごめん』と無意識で謝っていた」と打ち明ける。瀬々が「 (息子役の)柴崎楓雅くんも、あそこが一番いいシーンだったと言ってたんですよ」と伝えると、大東は「一生あの子についていきます(笑)」と誓った。

「明日の食卓」は全国で公開中。auスマートパスプレミアム、TELASA、WOWOWオンデマンドでの配信も行われている。

(c)2021「明日の食卓」製作委員会

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