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知られざる木彫家・藤戸竹喜の全貌を紹介する、東京では初となる展覧会開催

ぴあ

《白熊の親子》(部分) 1999年、個人蔵

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北海道美幌町生まれの熊彫り作家・藤戸竹喜(ふじとたけき/1934-2018)の全貌を紹介する、東京では初めてとなる展覧会が、7月17日(土)より東京ステーションギャラリーにて開催される。

共にアイヌ民族であった両親のもとに生まれ、12歳のときに木彫り熊の職人だった父に弟子入りした藤戸は、15歳の時には阿寒湖畔の土産物屋の店先で職人として熊彫りの実演を始める。30歳の時に阿寒湖畔に移り住み、以降数多くの木彫作品を生み出した。

藤戸は制作にあたって一切デッサンすることがなく、丸太に簡単な目印を入れるだけで、あとは一気に形を彫り出していた。繰り返し、繰り返し彫ることで、熊の形態を、熊を取り巻く空間を理解していったという。

34歳の時に依頼され、半年かけて観音立像を制作したことが制作の大きな転機となり、その後、人物、狼や鹿、海洋生物など、熊以外のさまざまなモチーフにも命を吹き込んでいった。特にアイヌ民族の先人たちの姿を等身大で彫った作品群は、精緻な写実的描写のなかに威厳に満ちた存在感が表現されている。

80歳を超えてなお、旺盛な制作活動を続け、北海道文化賞、文化庁地域文化功労者表彰、 北海道功労賞などを受賞。2017年には札幌芸術の森美術館、国立民族学博物館(大阪)で大規模な個展も開催された。

同展では、84歳で亡くなるまで、アイヌ民族として、熊彫りとして、誇りをもって生き抜いた藤戸竹喜の初期作から最晩年にいたる代表作80点あまりを展観。大胆さと繊細さ、力強さと優しさが同居する、その作品世界を紹介する。

《怒り熊》1964年、(一財)前田一歩園財団蔵
《群熊》1967年、(一財)前田一歩園財団蔵
《語り合う熊》2018年、個人蔵
左から《日川善次郎像》1991年、《杉村フサ像》《川上コヌサ像》1993年、3点とも個人蔵
《狼と少年の物語》2016年、個人蔵
《鹿を襲う熊》1977年、個人蔵
《遠吠えする狼》2018年、個人蔵

『木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ』の招待券を5組10名様にプレゼント!

応募方法
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※当選発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。

【応募締め切り】
2021年5月27日(木)23:59まで
※期間中は何度でも応募可能です。


【開催概要】
『木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ』
会場:東京ステーションギャラリー
会期:7月17日(土)〜9月26日(日)
時間:10:00〜18:00(金曜は20:00まで、入館は閉館30分前まで)
休館日:7月19日(月)、8月10日(火)、8月16日(月)、8月23日(月)、9月6日(月)、9月13日(月)
公式サイト(www.ejrcf.or.jp/gallery)
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催内容が変更になる場合があります。

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