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心理テストで今のあなたがまる分かり! 映画パーソナリティ伊藤さとり

アナタが新しく車を買い換えるとしたら?

毎月連載

第36回

【問題】
新しく車を買い換えることにしたアナタ。運転する機会が多い場所に住むことになり、選んだ車はどんなタイプですか?(アナタが免許を持っていて、運転も上手いと想定してください)



夏になるとドライブしたくなりませんか? 海や山へ、風を感じながら自然の空気を思いっきり吸い込んだら気分もスッキリ。今回の心理テストは、あったら便利な「車」がモチーフ。

ちなみに「車」とは、心理学の象徴では「家族」を意味するのです。この心理テストで分かることは、アナタが人生という長い道のりを歩む上で、パートナーに重視すること。いわば、アナタに“お似合いの人生のパートナー”はどんな人なのかが分かりますよ。早速、チェック!

Aを選んだアナタは
“安心感のある人”

アナタが人生のパートナーに一番重視していることは「安心感」。どんな困難が待ち受けようとも、自分が不安になったり苛立ったりしても、変わらずに寄り添ってくれる人を求めています。

言うなれば、自分のことを裏切らず、気持ちにムラのない人が相性の良い相手。人生何が起こるかわからない分、ちょっとしたことで過敏に反応されたりしたら精神的に疲れてしまいます。

外見の魅力や刺激的な相手ではなく、いつもそばにいてくれる安心感が、仕事に疲れたアナタの最高の癒しになるのです。

そんなアナタにオススメの映画はライアン・レイノルズ主演『フリー・ガイ』。ゲームのモブキャラ男がヒーローになろうと立ち上がる人生逆転ムービー。『ナイトミュージアム』のショーン・レヴィ監督なので目にも楽しい興奮が待ち受けています。

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Bを選んだアナタは
“おおらかな人”

アナタが人生のパートナーに一番重視していることは「おおらかさ」。喧嘩をしても直ぐに仲直りが出来て、大変なことが起こってもなんとかしてくれそうな頼れる人を求めています。

自分が不安になっても「なんとかなる」と前向きな母ちゃん、父ちゃんタイプがお似合い。でも案外、自分もしっかりしているので、一緒に荒波を乗り越えてくれそうな人が相性抜群。時には頼り、時には頼られ、というように舵取りをし合う同志のような人となら、凸凹道を笑いながら乗り越えられるはず。

そんなアナタにオススメなのは韓国映画『白頭山大噴火』。韓国で820万人超えの動員記録を持つディザスタームービー。しかも韓国のスター、イ・ビョンホンとハ・ジョンウ、マ・ドンソク他豪華俳優共演。男達の熱い絆に涙し、やる気スイッチON。

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Cを選んだアナタは
“刺激的な人”

アナタが人生のパートナーに一番重視していることは「スリル」。アナタ自身、刺激が好きなので、安定を求めるタイプとは上手くいきません。無意識に波乱万丈を好んでしまうので、一筋縄ではいかない人とのドラマチックな運命に翻弄されそう。

最初は大恋愛でも、やがて“嫌よ嫌よも好きのうち”という言葉がハマってしまうカップルに。互いに刺激を与えながら、面白い発想に一喜一憂し、時には大喧嘩をしたり、ベタベタしない適度な距離感で人生を潤いあるものにしていきます。

そんなあなたにオススメの映画は、大人気カーアクションシリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』。猛スピードで繰り広げられる超絶カーアクションと肉弾戦に大興奮! アドレナリン出まくりの痛快スタントで、暑さを吹き飛ばせ!

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Dを選んだアナタは
“思いやりある人”

アナタが人生のパートナーに一番重視していることは「思いやり」。カップルになったら友達にも会わせたいし、仲間たちと一緒に遊びたいと思っているアナタ。そんなアナタの人生のパートナーには、気さくで思いやりある人がベスト。友人や上司に会わせても恥ずかしくない礼儀と気配りがある人ならアナタも安心です。

その理由は、アナタ自身が人間関係を重んじる人なので、相手にはコミュニケーション能力があることが重要。趣味を共有出来る人となら人生は楽しくなります。

そんなアナタにオススメの映画は、サバイバルアクション『元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件』。『ロスト・バケーション』のスタッフによるたった2人の空中パニックは、元カップルの本音や良いところも見られ、ふと元カレ・元カノを思い出すかも?

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Eを選んだアナタは
“尊敬できる人”

アナタが人生のパートナーに一番重視していることは「尊敬」。自分磨きも怠らず、新しい情報にも敏感なアナタは、尊敬される人間になりたいと思っているので、パートナーにも尊敬出来る相手を選びます。それは知識だったり、才能だったり、外見だったり、様々ですが、人に紹介して“誇れる相手”であることがポイント。

そんな相手なら一生、自分も成長し続け、学びを怠らずに生きていけそうです。アナタに頑張る力を与えてくれる相手であれば、仕事も家庭も上手くいくことでしょう。

そんなアナタにオススメの映画は、村上春樹の原作を濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』。西島秀俊演じる主人公に自分を投影しながら、心理の鏡を覗き込むように、人間の不可思議さはもちろん、映画作りや演劇の面白さまで味わえます。

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伊藤さとりの今月のオススメ心理映画

『ドライブ・マイ・カー』~ドライブとは人生。選ぶ車で性格が分かる~

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

誰かの人生を覗き見するような作品

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

最近はシェアカーも増え、車を持たない人も増えています。一昔前は、家と車は男の象徴、と言われるくらい男性にとっては「車」は自分の分身のような感覚の人もいたものです。

思い起こせばバブル期なんかは、アッシーくんという言葉もあって、かっこいい車で迎えに来る彼氏がいる女性は羨ましがられた…というヘンテコな世界でした(笑)。

1979年の小説家デビューから世界中で愛される小説家村上春樹さんによる同名の短編を『寝ても覚めても』の濱口竜介監督が映画化した『ドライブ・マイ・カー』は、西島秀俊さん演じる、妻を失い喪失感に苛まれる演出家の男の再生の物語であり、彼と出会った人々の心を映し出した、それぞれの人生を覗き見するような体感映画でした。

車からから見えてくる主人公・家福の内面

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

この“家福”という主人公の愛車は、SAAB900なのですが、1980年代に日本でも人気を博した外車です。

原作では黄色のサーブだったものの、スクリーンに映える色合いということで、赤い車体に変更になっています。

しかも映画では、長きに渡りこの車を愛する家福が自分以外の人の運転を嫌がるものの、ある理由で仕方なく人に運転させるシーンが映し出されています。まぁそれだけ主人公は車に「おこだわり」を持つ人なわけです。

そうやって考えると家福さんの内面が車から見えてきます。

(C)2021 『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

まず赤は「情熱」の色、そこに外車のサーブという「個性」を求めつつ、古くなっても乗り換えることもなくこの車に拘っているところから、「家族」に対して家福さんが、ある意味、固執していて過去の出来事も背負いながら、妻の音を愛しているのが分かります。

誰にも運転させたくないのも、もしかしたら妻との特別な関係に誰も立ち入って欲しくないという気持ちの表れかもしれません。

家族との思い出を詰め込んだ車を手放せず、車の中での時間を大切にする家福さんが、唯一、運転を許した人とは? そう思いを巡らせながら映画を観ると、登場人物たちの心を覗き込んでいる気分になりますよ。

プロフィール

伊藤さとり(いとう・さとり)

邦画&洋画の記者会見や舞台挨拶を週5回は担当する映画MCであり、年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介のDJ、ケーブルテレビ無料放送チャンネル×ぴあ映画生活×Youtube:動画番組(俳優と対談)「新・伊藤さとりと映画な仲間たち」、雑誌「シネマスクエア」コラムや、デイリースポーツでスターの魅力コラム連載、スターチャンネルで映画紹介他、TV、ラジオ、雑誌、WEBなどで映画紹介のレギュラーを持つ。心理カウンセリングも学んだことから映画で恋愛心理分析や心理テストも作成。

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