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市川海老蔵「“気持ちの種”をまいていきたい」 環境問題に着目した「特別公演 アース&ヒューマン」に意気込み

ぴあ

市川海老蔵特別公演 『アース&ヒューマン』製作発表より

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市川海老蔵が9月30日、都内で「市川海老蔵特別公演 アース&ヒューマン」の製作発表会見を行った。美しい自然や文化を未来の子どもたちへ引き継いでいくため、人間の暮らしの基盤となる持続可能な地球環境の実現に寄与することを目的とした本公演。「無意識であることがすごく怖いなと。意識化ですね。自然に着目し、“気持ちの種”をまいていきたい」と意気込みを語った。

素踊り『三番叟』では五穀豊穣、素踊り『延年之舞』では無病息災・家内安全を祈る他、能の大鼓または小鼓と謡で演奏する演目や、環境問題スペシャルトークも実施し、さまざまな角度から伝統芸能の世界を披露する。

海老蔵は「お客様に歌舞伎というエンターテインメントを楽しんでいただくのと、今回はプラスアルファ、『この人はなんでこの公演をしているんだろう』と考えてもらえれば。自然環境に対してアプローチしているんだという、そういう見方が出てくることが大事なんじゃないかと思います」と本公演の意義をアピールした。

子どもたちと環境問題について話す機会も増えているといい、「今はペットボトルで水を飲むけど、パパが子どもの頃は水道で飲んだんだよ。最近は急に雨が降ったり、雷も多いけど、昔はそうじゃなかったとか。そういう話ですね。子どもたちが大人になるとき、必ずまた変化が起こるから、ちゃんとアンテナを張っていてほしい」と話していた。

9都道府県に対する緊急事態宣言が全面解除される一方、コロナ禍の収束が見えない状況だが、「何もしないという方が、我々演劇人は罪深いのかなと。以前のように気軽に劇場に足を運んで、エンターテインメントを楽しむことが難しいのは重々承知ですが、感染症対策はしっかり黙々とやっていますし、ポジティブに前に進む人間がいてもいいと思う」と前向きな姿勢を示していた。

【市川海老蔵コメント】
美しい地球や日本の四季を守り、そして未来の子どもたちへ何が自分はできるのか、常日頃から考えておりました。

長野県志賀高原での植樹活動「ABMORI(エビモリ)」で少しでも多くの方とともに地球環境問題の解決に向け取り組んでいけたらと活動して参りましたが、新型コロナウイルスにより世の中が一変してしまいました。このコロナ禍で生き抜いていくため、本公演では五穀豊穣・無病息災・家内安全を祈り、伝統芸能を通して自然環境について皆様と一緒に探求していきたい所存でございます。



取材・写真・文:内田涼

【公演スケジュール】

演目:素踊り『三番叟』、スペシャルトーク、素踊り『延年之舞』、能楽(能楽の演目は公演毎に異なる)

10月28日(木) 高知・弁天座
能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』

11月9日(火) 静岡・富士市文化会館ロゼシアター
能楽連吟『安宅』/能楽一調『船弁慶』

11月12日(金) 福井・敦賀市民文化センター
能楽一調『橋弁慶』/能楽一調『勧進帳』

11月14日(日) 埼玉・飯能市市民会館
能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』

11月17日(水) 千葉・森のホール21(松戸市文化会館)
能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』

11月19日(金) 神奈川・相模女子大学グリーンホール
能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』

11月23日(火・祝) 東京・よみうり大手町ホール
能楽連吟『高砂』/能楽仕舞『船弁慶』

11月24日(水) 東京・たましんRISURUホール(立川市市民会館)
能楽一調『屋島』/能楽一調『勧進帳』

チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2177821

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