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KADOKAWAによるコンペ・日本ホラー映画大賞が開催、審査員に清水崇や堀未央奈

ナタリー

日本ホラー映画大賞 ビジュアル

KADOKAWAによるフィルムコンペティション・日本ホラー映画大賞が開催される。

これは日本初のホラージャンルに特化した一般公募のフィルムコンペティション。大賞受賞者は賞金20万円を贈呈され、応募作品のリメイク版または完全オリジナル新作映画の監督を担うことができる。3分から90分程度の実写作品のほか、10秒から30分ほどのアニメーション映像作品も募集が行われる。なおどちらの部門も未発表・完全オリジナル新作に限られる。

募集期間は10月1日10時から11月30日23時59分まで。応募方法などの詳細は公式サイトで確認してほしい。最終審査・選考委員には「呪怨」シリーズや「犬鳴村」の清水崇をはじめとして、女優の堀未央奈、映像クリエイターや監督・声優のFROGMAN、Base Ball Bearの小出祐介、映画ジャーナリストの宇野維正が名を連ねる。

清水崇 コメント

ジャパニーズ・ホラーという言葉がもてはやされて早20年──。
一時は、猫も杓子もホラーに飛びつき、業界は粗製乱造の末、一過性のブームのように投げ出してしまいました。
結果……今も皆の記憶に残るJホラーのタイトルは僅か。
どれも当時の作品群ばかり。
世界へ打って出れる文化コンテンツのチャンスを自ら潰し、
次なる世代の才能の発掘や育成にも目を向けようとしなかった日本の映画業界。
何と嘆かわしい事でしょう?
しかし、日本には古からの怪談文化や独自の精神世界に通じる“恐怖”の遺産がまだまだあります!
他国の文化や成果の真似をせず、独特の持ち味で打ち出せるDNAを我々は持っているはずなのです。
少々自虐的ですが…僕を始め、20年前のJホラー製作者にすがっていてはいけないはずなのです。
新鮮で斬新なホラーのセンスが見出される事を期待してやみません。

堀未央奈 コメント

私は小さい頃は怖くて苦手意識のあったホラー映画ですが、いろんなジャンルのホラーを観るうちにホラー映画の底知れぬ魅力に魅了されました。忘れられないようなトラウマ級の話も、どこか考えさせられる奥が深い話もあり、ホラーというジャンル1つだけでもたくさんのメッセージ性が込められた“愛”のある作品をたくさん楽しんで観てきました。
日本のホラー映画は海外と比べて一段と日常に近く、身近な恐怖を描かれた作品が多いなと感じます。
これぞ!というものや、今まで観たことのないホラーなど、たくさんのアイディアや遊び心が詰まった素敵な作品に出会えることを心より楽しみにしています。

FROGMAN コメント

今から100年以上前。私とゆかり深い島根県松江市にラフカディオ・ハーンなる人物が来日した。日本名、小泉八雲。ご存じ小説「怪談」を著し、日本の怪異と伝承を世界に紹介した人物だ。八雲の書物はアメリカを中心にベストセラーとなり、極東の島国に神秘的なイメージを世界が持つことになる。
元来、日本人は目に見えない何かに対して敏感で、想像力逞しい人々だった。妖怪のバリエーションの豊かさ。森羅万象に神が存在し、それらと共存してきた暮らしは、現在、アニメやキャラクターといった無生物に対して魂を吹き込むことに繋がると思っている。
私たちの想像力が再び世界にセンセーションを巻き起こす。そんな才能を楽しみにしている。

小出祐介 コメント

自分がなぜこんなにもホラーというジャンルに惹かれるのか。
一番は、理解の追いつかない何かに出くわしたい、まだ知らない種類の恐怖を思い知りたい。
そんな「飽くなき怖いもの見たさ」なんだと思います。
「リング」を初めて劇場で観た時、エンドロールが終わり明転した満員の場内に、
「とんでもないものを見てしまった……」という空気が充満していたのが忘れられません。
とんでもない恐怖に出会えることを楽しみにしています。

宇野維正 コメント

2010年代以降、ホラー映画は単に映画の一つのジャンルではなく、1970年代のある時期にそうであったように、映画の最前線にして、世界の優れた映画的才能にとって最も広くて大きな登竜門となっています。その前夜、1990年代後半から2000年代にかけてホラー映画表現を刷新して世界中に影響を与えてきたのは清水崇監督をはじめとする日本の映画作家たちですが、そろそろ次の世代の才能がこの国から出てきてもいい頃でしょう。日本のデビッド・ロウリー、アリ・アスター、デビッド・ロバート・ミッチェル、ロバート・エガースの登場に期待してます。

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