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Kis‐My‐Ft2はSMAPやTOKIOにも通ずる存在へ 年末年始の活躍から見えたグループの魅力

リアルサウンド

19/1/10(木) 7:00

 『キスマイ超BUSAIKU!? 新春2時間半SP』(フジテレビ系)に『10万円でできるかな10万円ランドSP』(テレビ朝日系)と相次ぐ特番に出演、また昨年12月24日放送のラジオ『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』(ニッポン放送)では24時間の生放送を完走と、年末年始にかけて活躍していたKis‐My‐Ft2。本稿では特に『キスマイ超BUSAIKU!? 新春2時間半SP』を通して見えてきた彼らの魅力についてまとめてみたい。

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■「キスブサランキング」では“前の3人”が技術をブラッシュアップ
 2013年からレギュラー番組となった『キスマイBUSAIKU!?』。2017年からは『キスマイ超BUSAIKU!?』へとリニューアルし、トータル5年の歴史を刻み、彼らを代表する番組として成長している。

 新春2時間半SPの冒頭は、名物コーナー「キスマイBUSAIKUランキング」。テーマは「最後に女優を驚かせるサプライズ対決」として、子どもから親世代まで幅広い層から支持を集める横山だいすけに、セレブで奇抜な“電飾おじさん”長嶋一茂という、なかなかの強敵と戦った。

 結果、1位は藤ヶ谷太輔。番組スタート時から圧倒的に1位を獲得してきただけに、安定的で非の打ち所がないサプライズをみせた。30歳のお祝いにと泉里香の友人をサプライズで招き、友人らが登場するなり赤いバラを手渡し、最後に藤ヶ谷が一凛の白いバラをプレゼント。花言葉は「相思相愛」だというから抜かりない。

 横山だいすけに続いて3位には北山宏光。フラッシュモブ嫌いの竹内結子から厳しい言葉を受けたり、木下優樹菜から「自己満足」などと評されたりしながらも、水族館でダンサーを配置し、ダンスに続いてリングケースを“パカッ”とあけてプロポーズ。ちょっと照れくさそうに、でもさりげなくドヤ顔をみせたところが北山らしい。一生懸命に準備したであろうその時間を思うと愛おしさが増してくる。

 「低い……」と自分でも驚いていた玉森裕太は4位。しかし、玉森らしい公園でのお散歩デートを軸に、写真撮影で小さなサプライズを仕込んでいた。さらに「日頃の感謝の気持ちをこめて」という言葉を添えて花束を渡した。口数が多いタイプではないだけに、優しくてまっすぐな言葉は玉森らしい演出。インパクトでいえば、長嶋のバブリー花火には負けるかもしれないが、物よりも「言葉」が欲しい女性の心をよく理解している一コマだった。

■ブレずに進化を続ける、“ギャップ萌え”の舞祭組
 番組内で舞祭組の4人はかくし芸に挑戦。かつては新年の定番番組だった『新春かくし芸大会』を、さりげなく舞祭組が継承していた。

 千賀健永はファイヤーアクションに挑戦。炎がゆらめくバーを持ちながらアクションを披露することに。「ちょっとやめたいんだけど」と弱音を吐くこともあったが、「バーンナウト」や「パイロドラゴンスタッフ」などの大きな炎を操る姿はまるでCGのよう。難易度の高い技を決めてスタジオを沸かせた。

 ダンスを得意とするだけに動きのキレはみていてい気持ちがいい。何かに打ち込んでいるときの鋭いまなざしと、バラエティ番組でみせる姿のギャップが大きい千賀。実はなんでもやってのけてしまうマルチなアイドルなのだ。

 料理といえば横尾渉。当初のランキングでは辛らつなツッコミが並び、ランキングも下位の常連ではあったが、メキメキと力をつけた。相手を思いやる気遣い、料理のセンスで相手の胃袋をつかむポジションに。今回は100㎏のマグロの解体に挑戦した。料理男子というほんわかした雰囲気はなく、時折、料理人さながらの鋭い目つきでマグロを解体。つい心配になってしまう決まり口上もばっちり決めた。大きなマグロを前に、包丁の位置を慎重に確認し、思いきって刃を入れていく。長尺包丁を取り出した頃には少し笑みを浮かべる余裕も。「よいしょ」と掛け声をかけ、オーディエンスを翻弄する姿は輝いていた。鮮やかな包丁さばきはパフォーマンス時並みにかっこよかった。

 二階堂高嗣はカーアクションに挑戦。マイコ人形の扱いが雑だったものの、リバーススピンを経て爆破ゾーンへ。爆発物を交わすハンドルさばきは、プロさながらの映像になっていた。爆破音に一瞬「うおっ」と首をすくめたものの、それでも怖じ気づくことなくアクセルを踏み込む。きっとキスマイメンバーの中でも二階堂だから成しえたことではないだろうか。やんちゃさで突き進む二階堂らしい挑戦だった。

 そして宮田俊哉は「太鼓の達人」のフルコンボに挑戦。スゴ技を見せるまでのファンタジーな演出には笑ってしまったが、舞祭組でドラムを担当する宮田らしい挑戦だ。なめらかにスティックを操り、リズムを刻んでいく姿も素敵だが、力みすぎていない慣れた様子がクールだ。

 100円を握りしめ「チャンスは一回か……」とやや頼りない演技を挟んでからの、ゲームスタート。はじまってしまえば完璧なリズムで、凄腕ドラマーに見えてくるからすごい。

 歌にダンスというアイドルとしての素養はありつつも、バラエティ番組で発揮するどんな場所に放り投げられてもやってのける逞しさややんちゃさ、どんな場面でもユーモアで乗り越えていく姿には、先輩であるSMAPやTOKIOに通ずるものを感じる。

 笑いどころやツッコミどころがたっぷりあって楽しくそれぞれの番組を観ているが、改めて彼らの姿からは「継続は力なり」という言葉がすんなりと入ってくる。

 2019年もキスマイのカッコいい部分から、バラエティ番組でみせる笑いと挑戦、面白さまでを詰めこんだ“キスマイワールド”を見せてほしい。(柚月裕実)

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