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志尊淳主演、分福企画の連続ドラマ『潤一』7月放送 日本作品としてカンヌシリーズに初ノミネート

リアルサウンド

19/3/14(木) 5:00

 志尊淳が主演を務める6話連続ドラマ『潤一』が、 フランス・カンヌ国際シリーズフェスティバル「CANNESERIES=Cannes International Series Festival」(カンヌシリーズ)のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。

参考:志尊淳になぜオファーが殺到するのか? 『女子的生活』から『半分、青い。』まで、その演技を考察

 本作は、是枝裕和・西川美和を中心に設立された制作者集団・分福が企画し、『あゝ、荒野』『愛しのアイリーン』などを手がけるスターサンズがプロデュースした、直木賞作家・井上荒野の連続短篇集が原作の連続ドラマ。女性たちを瞬時に魅了するミステリアスな青年・潤一と、様々な背景を持った16歳から62歳までの女性たちとの刹那の愛を描く。

 志尊は、主人公の潤一役で主演を務める。“気まぐれな不良”という役どころで、本作で初のベッドシーン・オールヌードに挑戦した。潤一と一瞬出会って、そして別れていく孤独な女たちを演じる女優陣たちには、藤井美菜、夏帆、江口のりこ、蒔田彩珠、伊藤万理華、原田美枝子の6名が揃った。

 監督を務めるのは、分福に所属する北原栄治と広瀬奈々子。北原は分福の作品を企画プロデュースの面から支えてきた存在で、広瀬は今年1月に公開された映画『夜明け』で長編監督デビューを果たしている。脚本は、『エンディングノート』などを代表作に持つ、同じく分福の砂田麻美が担当した。

 なお、カンヌシリーズは、2018年からスタートした連続ドラマを対象とする国際的ドラマの祭典。世界中から応募されたドラマ作品の中から選ばれた作品が、4月にフランス・カンヌで開催されるカンヌシリーズでノミネート作品として上映され、その中から作品賞・主演賞・脚本賞・音楽賞・特別賞が選出される。カンヌシリーズに日本のドラマがノミネートされるのは、今回が初めてとなる。

 本作は、7月にカンテレで放送される予定で、インターネットの各プラットフォームでの配信も予定されている。

<出演者・監督・プロデューサー コメント>
■志尊淳
この度このお話を頂き、小説を読ませて頂き、今まで物事を理屈的に解釈をしようとしていた自分の概念が否定された気持ちになりました。人の関わり、感情には理屈だけではない、“何か”が潜んでいて、それを凄く体現しているのが“潤一”だと。
明確にわからない“何か”を自分と見つめ合い、潤一と寄り添い、模索していきました。
本能的な感情に嘘をつかず、人の心の隙間に入っていく、“潤一”。
そんな“潤一”を素晴らしいスタッフ・キャストの皆さんと探し、体現でき、0から作る事ができたこの作品は自分の財産です。
そして、フランス・カンヌ国際シリーズフェスティバル「CANNESERIES」のコンペティション部門に出品されることが決まり、嬉しい気持ちと夢の様な気持ちでいっぱいです。国内外問わず沢山の人に“潤一”をお届けできるよう頑張ります。

■北原栄治監督
映画の仕事をはじめた10年ほど前、自分で企画をたてようとたくさん小説を読んでいた時期に井上荒野さんの『潤一』と出会いました。いつか映像化したいなぁとずっと思い続けてきたのですが、今回縁あって全6話のドラマとして企画と4話分の監督を担当しました。
キャストにも恵まれまして、得体の知れない魅力をもった潤一という非常に難しい役を演じてくれた志尊淳さんのプロフェッショナルな仕事ぶりには、本当に関心しました。そして、各話の素晴らしい女優さんたちと仕事をするのはとても刺激的でした。
スタッフとして、私が映画をはじめた時から一緒だった妹のような砂田麻美さんに脚本を、是枝組の現場でともに競い合ってきた広瀬奈々子さんに共同監督を、そして尊敬するカメラマンの山崎裕さんに撮影をお願いしました。優秀なスタッフの皆さんにも支えられて、地獄の釜のような暑さの夏でしたが、楽しくて充実した撮影の日々を過ごすことができました。そして音楽も憧れのナカコーさんにお願いできまして、最高にカッコ良くしてもらいました。
大切な原作小説を、よくわからない新人監督に快くあずけてくださった井上荒野さんと、ブルドーザーのように企画の実現まで突き進んでくれたスターサンズの河村プロデューサーには感謝しかありません。またこの作品をやりたいという私の勝手な願いを、何も言わずに後押ししてくれた分福のパートナーであり友達でもある是枝さんにも感謝しています。
作品を観る場として、テレビと配信と劇場の境界が滲んできているような昨今ですが、テレビドラマというより、1話ごと短編映画を作るような気持ちで撮りました。志尊さん演じるエロくてミステリアスな潤一が、孤独で美しい女性たちと過ごすひと夏の物語をみなさんに楽しんでもらえると嬉しいです。
ありがたいことに、カンヌ国際ドラマアワード「CANNESERIES」のコンペティション部門へ出品が決まったとのこと。まだ、2回目の開催となる若いドラマ祭で、日本のドラマとして初めて選ばれたことは非常に名誉で感慨深いです。カンヌは是枝作品で何度か訪れていますが、志尊さんを美味しいお店に連れていくことを今から楽しみにしています。

■広瀬奈々子監督
全6話のうち、2つのお話の演出を担当しました。不思議な読後感の残る原作で、一つひとつのお話を紐解くのは大変な作業でした。未だに理解しきれていないのではないか、とも思います。だからこそ、このお話の思いもよらない発想や、自分では扱わないであろうモチーフ、自分では書けない脚本、素晴らしいキャストの方々のお芝居を、私の理解の範疇に押し込むことを止めようと思いました。それぞれの登場人物の中にあるわからなさや異物感こそを大切にするべきなのだと。
企画、監督の北原さんは、先輩であり、飲み仲間であり、社会で生きていく上で必要なあらゆることを教えてくださった一番身近な大人です。分福に入った当初から現場では常に対等な同志のように扱ってくれました。こうして一つの作品の中で、同じ監督として参加させてもらえたことをとても光栄に思っています。

■河村光庸プロデューサー
人は一人では存在せず、相手があることによって存在が確立し彩られる、と古今の哲学者が言っています。
映像は、没個性のまるで透明のような主人公 潤一が、6人の女達の心身に色濃く生き続けることを、みごとに表したのです。
明らかに、潤一は「存在」したのです。

(リアルサウンド編集部)

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