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嵐、「スイーツ部」など盛んな部活動に見る穏やかな関係性 顔も綻ぶ“5人の仲の良さ”を考察

リアルサウンド

20/7/14(火) 6:00

 先日、嵐の公式Instagramに突如一つの動画がアップされた。内容は、ファンの間ではお馴染み「スイーツ部」の活動報告だ。

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 嵐は数年前からグループ内で「部活」が盛んになっており、活動はコンサートの合間、リハーサル中や本番前に行われているらしい。今までは、基本的にコンサートのMCやFC会員限定のウェブサイト、会報などでその活動の一端をファンに伝えていたが、このようにまとまった動画として全世界に発信されたのは、おそらく初めてのことだ。

 しかし今回、「スイーツ部!」と賑やかにオープニングコールをしたのは相葉と二宮の2人。本来、「スイーツ部」は部長・大野と部員・相葉の構成なので、動画を見て首を傾げたファンも多いのではないだろう。

 その理由は、「今までの活動よりもさらに視野を広げて、世界のお菓子を試食し、部長(大野)へ報告しよう!」というもの。半ば巻き込まれた形の二宮は、半分苦笑いで「部員じゃないんですけど」と言いながらも、試食会が始まれば相葉と同じくノリノリで挑み、いわゆる「総武線コンビ」の、いつも通り兄弟のような仲の良さに、つい顔が綻んでしまう。

 しばらく続くであろうコンテンツの第1回目という形で、今後は他のメンバーも登場するのか、部長の登場はいつになるのか、はたまたスイーツ部がこういった活動を始めたということは、その他の「嵐内部活」の活動を見られるチャンスがあるのか、など、今後の展開も大変楽しみだ。

■部活発足のきっかけは?
 そもそも、嵐内での「部活」とは、一体どのように発足されたのか。それは、数年前から相葉と大野がコンサートの際に差し入れされる、スイーツを楽しむことを「部活」として話題に出し始めたことがきっかけだ。部活の状況は、コンサートの度にしばしば話題に上がり、そのうち他のメンバーもそれぞれ好きに「部活」を立ち上げたり、逆に部活動から「同好会」に下げられてしまう事件など、その経緯には様々なドラマがあり、次第に活動報告を楽しみにするファンも増えていった。

 スケジュールの合間の休憩中など、リラックスできる時間でのやりとりが発端だったのだろうが、そういった些細な楽しみさえもコンテンツとして昇華させてしまうところに、嵐の長年培ってきたであろう“アイドル”としての底力が見える。

 だからといって、あからさまに狙った活動であれば、ビジネスライクな空気が流れてしまい、敏感なファンならばそれを察知して興醒めしてしまうだろう。あくまでも、「自分の好きなこと(=プライベート)」の延長として楽しむことで、結果的に「自然体で仲の良い」気を保ったままでいられる。その背景には、嵐が長く培ってきた“メンバー仲”が関係しているように思う。

■嵐の「部活」に見る穏やかな関係性
 嵐の「部活」の在り方は、そのままグループの在り方のようだ。もともと本人たちも「グループを組んでなかったら仲良くならなかったかもしれない」と口にしているほど、5人の個性はバラバラで、趣味や性格も大きく違う。そんな彼らが、多くのファンに愛される要因となった「グループ仲の良さ」を獲得したのは、「多様性」と「柔軟性」によるものが大きい。

 彼らはそれぞれ「好き」なものが違っても、お互い否定せず、踏み込みすぎず、押し付けもせず、認め合った上でほどよい距離感を保っている。だからこそ、全員が同じ“部活”に入らなくても、その活動を見守ったり、別の部活を作ったり、時には今回のように部外からの助っ人(?)として協力したりと、誰かの「好きなもの」をそれぞれの関わり方で楽しめる。そして、それぞれがその時々のベストな距離感でコミュニケーションを取れているからこそ、「自然体」でいるように映るのだ。

 長年培われてきた穏やかな「メンバー仲」に支えられて「部活」が生まれ、またそこから新たな絆や交流が深まっていき、私たちファンを楽しませてくれる。今後も、どんな活動が広がっていくのか、嵐の「部活」の動向から目が離せない。(佐久良夏生)

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