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山田洋次のコメントも 『あの日のオルガン』平松恵美子監督や戸田恵梨香らのメイキング写真公開

リアルサウンド

19/1/30(水) 13:58

 2月22日公開の映画『あの日のオルガン』より、メイキング写真が公開された。

参考:山田洋次の“総括”は正しかったのか? 『妻よ薔薇のように』から感じる日本映画史の皮肉

 本作は、太平洋戦争末期、子どもたちの命を守るために日本で初めて保育園を疎開させることに挑んだ保母たちの実話を基にした人間ドラマ。親元から遠く離れた荒れ寺へ、53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、幾多の困難を乗り越え、託された命を守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描く。

 主役の保母たちのリーダーで責任感の強い板倉楓役を戸田恵梨香、もう1人の主役であり、天真爛漫で音楽好きの保母・野々宮光枝役を大原櫻子が演じる。初共演となるW主演の戸田と大原に加え、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵らが保母役を演じる。また、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功らが脇を固める。

 メガホンを取ったのは、2013年『ひまわりと子犬の7日間』で松竹半世紀ぶりの女性監督という鮮烈な監督デビューを果たし、本作が2作目となる平松恵美子。平松監督は、大学卒業を機に上京し、OLとして会社勤めをしていたものの、映画館で「鎌倉映画塾」のチラシを見つけたことをきっかけに、一念発起し会社を退職し「鎌倉映画塾」に入塾。山田洋次監督作『学校』の現場に見習いとして参加して以来、山田組のほぼ全作品に携わり、やがて共同脚本、助監督として欠かせない存在に。『武士の一分』『母べえ』『おとうと』『東京家族』など、日本アカデミー賞を多数受賞する“山田洋次監督の愛弟子”だ。

 映画制作現場に飛び込み、女性の新たな道を切り拓いていった平松監督は、本作の主役となる、前例のない“疎開保育園”を立ち上げた保母たちの姿に深く理解と共感を覚え、「周りの人たちを説得して行動を起こしていく女性たちは素敵だと思いました。色々な人を巻き込む力と、信頼できる人になら巻かれることを良しとする力が彼女たちにはあり、自分の中にも類似する部分があるので、魅力を感じたのかもしれません。過去の作品が今の時代の人にも正確に届くかどうかは分からない。だからこそ、私は大切なテーマやメッセージを今の時代の人に届けるために、今の時代の素敵な俳優さんたちが、その声と身体と表現力で演じていくことがとても大事だと思っています」と語っている。

 師匠の山田監督は本作を、「未就学児と保母さんたちの優しくて暖かいドラマを通して、戦争が女性と子どもたちをこんなに苦しめるのだということを、ズシンと響くように伝える作品が生まれた。若いママにも是非!」と絶賛。監督の相談に二つ返事で出演を快諾した橋爪は、「平松監督の監督ぶりが本当に素敵で、予想以上に凄かったです。私が言うことではないかもしれないけれど、とても良い監督になられたなと思います。楽しかったですね」と感慨深げに振り返っており、夏川は「平松さんの映画に出演したいなと思っていたので、声をかけていただいてとても嬉しかったです。現場は温かく、緊張感もあり、平松監督の演出を受けられて嬉しい気持ちになりました」、林家は「平松さんには随分とお世話になっています。才能のある監督です。火や風などの演出も迫力がありました。是非、劇場でお楽しみいただければと思います」とコメントを寄せている。

(リアルサウンド編集部)

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