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「アップグレード」監督が「ターミネーター」などSF映画からの影響を明かす

ナタリー

19/9/18(水) 16:00

リー・ワネル

「アップグレード」の監督を務めたリー・ワネルのインタビューコメントが到着した。

本作は、最愛の妻を殺され、自身は全身まひとなった男グレイ・トレイスの姿を描いた近未来SFアクション。科学者によって“STEM”と呼ばれるAIチップを人体に埋め込まれ、人間を超越した身体能力を手に入れたグレイ。彼は脳内で“STEM”と対話をしながら、妻を殺害した組織に復讐を誓う。「インビテーション」のローガン・マーシャル=グリーンがグレイを演じた。

「ターミネーター」に影響を受けたというリー・ワネルは「アーノルド・シュワルツェネッガーの演じる殺人的なロボットは実に見事で、本当にあの皮膚の下がサイボーグなのではないかと錯覚してしまうほどだった。彼の存在そのものが、あの映画の特殊効果だと思う。僕はこれと同じようなことを『アップグレード』で実現したいと思っていた」と述懐する。

続けて「1980年代はSF映画にとってよい時代だったのではないかと思う。実用的な特殊効果の全盛期だったからだ」と述べ、1990年代については「実用的で人間の手によって作り出される特殊効果は低迷していった」と分析。しかし「あの時代が素晴らしかったのは、科学とフィクションが同じ箱の中に同居せざるを得なかったところだ。コンピューターのようになんでもかんでも生み出すことは不可能だったため、できる限り自分たちの創造力を絞り出すしかなかった」と語る。また「スキャナーズ」「遊星からの物体X」「ロボコップ」「トータル・リコール」などからも影響を受けていることも明かした。

アクションシーンについては「主役には、この役が要する身体的能力にしっかりと応えられる俳優が必要だと感じていた」と振り返り、マーシャル=グリーンを「役の感情の抑揚を確実に捉えてくれただけでなく、コンピューターで操作された機械的な動きを数カ月かけて見事に体得し、カメラの前で披露してくれた」と称賛している。

「ゲット・アウト」「パラノーマル・アクティビティ」シリーズなどを手がけたジェイソン・ブラムがプロデューサーを務めた「アップグレード」は、10月11日より東京・シネクイント、新宿シネマカリテほか全国ロードショー。

(c)2018 UNIVERSAL STUDIOS

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