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いま、最高の一本に出会える

足立佳奈の“今”から読み取る変化と成長 『今日好き』話題のテーマソング「ひとりよがり」を聴いて

リアルサウンド

19/8/26(月) 7:00

 シンガーソングライターの足立佳奈が8月24日深夜放送の『CDTV』(TBS系)、26日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)に出演する。Twitter、Instagram、TikTokなどSNSのフォロワーが計100万人を超え、10代の若者に絶大な支持を得ている彼女。21日には、AbemaTVで配信中の恋愛リアリティショー『今日、好きになりました。夏休み編』のテーマソング「ひとりよがり」をリリースしたばかりだ。

 本題に入る前に少しだけ、筆者が足立佳奈を初めて会ったときの話にお付き合いいただきたい。約2年前、17歳のまだあどけない彼女の印象は、ひと言でいうと「太陽」。タレント性も抜群の華やかなビジュアル、そして大きな瞳を輝かせながら「人を笑顔にしたい」と話す姿はとても眩しく、周りを明るくする天性のオーラを感じずにはいられなかった。

 デビューシングル『笑顔の作り方~キムチ~/ココロハレテ』も、そんな彼女の等身大のような爽快なエールソングだった。しかしながら、デビューから約1年でリリースした1stアルバム『Yeah!Yeah!』では、それまでの作品群の軸であった“ポジティブ”に早くも変化が。笑顔を封印したMVも話題となった切ないバラード曲「あの日に戻れるなら…」など、今まで以上に踏み込んだ、どこかリアルで大人な恋愛ソングの割合が増えたことに驚いた。1年前、ニカッと笑って「キムチ!」と歌っていたあの子が…。10代、特にハイティーン女子の変化は目覚ましいものがある。いろんな刺激や感情を全力で受け止め、心の忙しさと比例するようにメイクやファッションがハイスピードで進化していく子もいる。彼女も今まさに、そんな瑞々しくも目まぐるしい時間を過ごしているのかなと感じたものだ。

 そして、19歳の現在。足立佳奈はなおも今この瞬間だけの“変化”を音楽に刻み続けている。「ひとりよがり」を聴いたときにそう思った。自身初の「夏」をテーマにしたラブソングは、女性目線ではなく男性目線の歌詞。『今日、好きになりました。夏休み編』の出演者たちのもどかしい想いとリンクする部分もありつつ、彼女自身の「男性からこんなふうに想われたらいいな」という思いも込められているという。

 〈砂に残る足跡/波が消した足跡〉〈最後の花火〉といった夏に関するワードは、情景をリアルにイメージさせるとともに、二度と戻らない「君」への切なさが胸を締め付ける。〈忘れない 忘れられない/君と過ごせて幸せでした〉――そう結ばれる歌詞だが、途中、見落としてはいけないのが〈最初が君だから〉というフレーズだ。主人公にとって初めての「君」であり、これほどまで一途に想われる女子は本当に幸せ者だ。「恋する」側の男子、「恋される」側の女子。2人の情景が10代ならではのピュアネス満載に描かれた同曲は、10代ラストの今を生きる彼女にしか書けない歌詞かもしれない。そして夜の街を舞台にしたMVも必見。髪色も明るくなり、また一段と大人っぽくなった彼女が駅のホームでエモーショナルに歌い上げる姿に引き込まれる。そして17歳、18歳の頃とは明らかに異なる歌声。艶っぽさや憂いの成分が増え、「太陽」だけではなく「月」も表現できる振り幅の広いシンガーソングライターへと着実に成長していることがうかがえる。

 さらに今シングルには、「恋する気持ち」「ふたり」という2曲のカップリングを収録。「恋する気持ち」は恋する肌キュンmovie byロート製薬「肌ラボ®」キャンペーンソングで、片想いの気持ちを描いた疾走感のある楽曲。「ふたり」は付き合いが長くなった相手にこそ届けたい、心が自然と温かくなるハートフルなナンバーだ。「ひとりよがり」を含め、シングル全3曲がラブソング。だが、シチューエーションも描く心情も大きく異なるところに、まだ若干19歳の足立佳奈の器用さ、そして今後ますます広がっていくであろう表現力の幅を感じてもらえたら幸いだ。(川倉由起子)

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