“故郷は遠きにありて思うもの”。寅さんは旅先でいつも故郷、葛飾柴又に残している最愛の妹・さくら（倍賞千恵子）を思います。寅さんにとって故郷は、幼き日を過ごした江戸川の情景であり、子供の頃、悪童仲間と悪さをして、御前様に叱られた帝釈天題経寺の境内であり、「お兄ちゃん、今ごろどうしているかしら」と茶の間で心配をしてくれるさくらたち家族なのです。

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