ジョーンの秘密
20/8/4(火)
近年は「実話の映画化」という作品が多く、その実話の解説に終始する評論家もいたりする。
が、あくまで映画は映画。たとえ実話がベースになっているにしても「そこにどのような映画的な面白さがあるか」を第一に観たいし、そこを語っていきたいと思っている。
で、本作。実話をベースにした作品だが、一本の映画としても魅力的なのだ。
東西冷戦時、ソ連に核開発の機密情報を流していたイギリスの学者が主人公。この若い頃をソフィー・クックソン、老いてからをジュディ・デンチがそれぞれ演じているのだが、どちらもたまらなくチャーミング。
その毅然としつつも揺れ動く様に見惚れていた。女優に惚れる。これぞ「映画的な面白さ」の大事な一つだろう。
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