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AKB48、NMB48、乃木坂46……“原点回帰”のアイドルなぜ増加? 各グループの共通点を考察

リアルサウンド

19/9/10(火) 7:00

 2019年に入り、原点回帰を謳うアイドルグループが増えている。

(関連:【写真】乃木坂46『真夏の全国ツアー2019』

 NMB48が2月にリリースした「床の間正座娘」は、白間美瑠をセンターに、デビュー曲「絶滅黒髪少女」をオマージュした20thシングル。乃木坂46が9月4日にリリースした24thシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」の5タイプのジャケット写真は、「雨をめぐる5つのストーリー」をキーワードに、原点回帰が心掛けられている。そして、AKB48が9月18日にリリースする56thシングル曲「サステナブル」も同様。作曲に井上ヨシマサ、MV監督に高橋栄樹、振付に牧野アンナといったAKB48の代表作を手がけてきたクリエイターが集結し、MVも「言い訳Maybe」のパロディを始め、王道シチュエーションと呼べるAKB48の歴史が詰まった演出が多く見受けられる。

 それでは、なぜアイドルグループは原点回帰をするのか。2019年における、NMB48、乃木坂46、AKB48に共通していることは、エースの卒業だ。NMB48にとって、「床の間正座娘」は山本彩の卒業後初めてのシングル。乃木坂46の「夜明けまで強がらなくてもいい」は、桜井玲香の卒業を受け、キャプテンが秋元真夏に引き継がれる節目のシングル。AKB48「サステナブル」はAKB48グループとして指原莉乃が最後にセンターを務めたシングル曲「ジワるDAYS」に続くシングルである。

 「床の間正座娘」のフロントメンバーには、5期生からシングル選抜常連となっている山本彩加、梅山恋和、上西怜の3人が参加。そのほか、「夜明けまで強がらなくてもいい」は4期生から遠藤さくら、「サステナブル」は指原の継承者であり新星エースと呼ぶに相応しい矢作萌夏がセンターに抜擢。各グループが今後を担うメンバーをフロントメンバーにしていることも共通している。

 AKB48グループを振り返れば、SKE48においても原点回帰を謳った時期はあった。SKE48は、2018年の10周年のタイミング。10月に愛・地球博記念公園にて開催された7期生とドラフト2期生のメンバーによる7D2のステージは、テーマは「原点回帰」と公式にアナウンスされている。7D2は、2015年にグループを卒業した松井玲奈と入れ替わるように加入してきた世代。すでにグループを卒業してはいるものの、7D2にあたる小畑優奈がセンターを務めた22ndシングル「無意識の色」は、歴代シングル曲のタイトルをデザインしたワッペンで装飾された真っ白な衣装という、これまでとこれからをイメージさせる作品であった。

 さらに言えば、HKT48が今年7月より開催中の『九州7県ツアー ~あの支配人からの、卒業。~』もテーマは「原点回帰」。AKB48と同様、指原の卒業を受けたものであり、初のライブツアーとなった2014年以来の地元・九州開催である。

 結成から数えると、AKB48が13年、SKE48が11年、NMB48が8年、乃木坂46が8年、HKT48が7年が経った。グループにとって、原点回帰とは何度も打ち出せるものでもない。変わらないために変わり続ける、とはよく言ったものだが、グループにとってエースの卒業はいつしか訪れるもの。年数を考慮すれば、NMB48、乃木坂46、HKT48の原点回帰の時期が重なったのは、ある種、周期的なデータとも捉えられる。

 9月13日には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にAKB48の出演が決定した。指原の卒業直前となった4月のオンエア以来、AKB48グループとしても約5カ月ぶりの出演だ。披露するのは「恋するフォーチュンクッキー」「サステナブル」の2曲。王道アイドルとしての新たなAKB48を打ち出す、原点回帰のチャンスになりそうだ。(渡辺彰浩)

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