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暗闇の無人島で、自然とアートを体感『Sense of Island —感覚の島— 暗闇の美術島』

ぴあ

19/11/10(日) 0:00

《prism》博展

神奈川県横須賀市の沖合に浮かぶ無人島「猿島」を舞台に、アートの展示やイベントを行う『Sense of Island —感覚の島— 暗闇の美術島』が12月1日(日)まで開催されている。

横須賀・三笠桟橋からフェリーで約10分。猿島は東京湾唯一の無人島で、弥生時代の貝塚や明治時代初期から築かれた砲台跡などが自然と融和し、独特の景観を生み出している。

上空から見た猿島

『Sense of Island—感覚の島— 暗闇の美術島』は、そんな猿島と自然をアートを通して体感するプロジェクト。プロデューサーを務めるライゾマティクス代表取締役の齋藤精一をはじめ、ワイルドドッグス、後藤映則、佐野文彦、鈴木康広など国内外のアーティストたちが、猿島から着想を得て制作したアート作品を島内の各所で展開する。

それらを鑑賞できるのは日没後のみ。暗闇と静寂の中、テクノロジーや時間を取り払い、自分自身と向き合うような作品や体験を通して、失われてしまった感覚をもう一度取り戻すことが狙いだ。

猿島へと向かう桟橋

猿島に到着した時点で、携帯電話などのデジタル機器は封印。数人ごとのグループに分かれ、小さな懐中電灯を頼りに散策ルートを巡っていく。

ワイルドドッグス《島の声 光、音、塩、砂、海》

鬱蒼と生い茂る木々の中に続く石造りの壁に囲まれた小道はまるで異世界のよう。木々のざわめき、波の音、風の音に耳をすませ、かすかな光に目をこらすうちに、五感が研ぎ澄まされていくのがわかる。そんな闇の中で、アート作品との不意の出会いが待ち構えている。

鈴木康広《遊具の透視法》
ワイルドドッグス《島の声 光、音、塩、砂、海》
佐野文彦《磐座》

トンネルや広場に木や砂を用いたオブジェを展開するワイルドドッグスの《島の声 光、音、塩、砂、海》、回転遊具に遊んでいる子供達の映像を投影する鈴木康広の《遊具の透視法》、対岸で眩く光る米海軍基地を望める高台に置かれた佐野文彦の《磐座》、星空を見ながら波の音と自分の心臓の音に耳を澄ます菊池宏子の《地球交響楽団》など、猿島の自然や景色に溶け込んだアートの数々は、夜の暗闇と静寂の中でこそ、特別な感覚を持って立ち現れてくるよう。

会期中はアーティストによるイベントやダンスパフォーマンスも開催。非日常の空間で繰り広げられるアートプロジェクトを体験してほしい。

【開催情報】
『Sense of Island—感覚の島— 暗闇の美術島』
12月1日(日)までの木金土日および祝休日、猿島一帯にて開催

【関連リンク】 Sense of Island—感覚の島— 暗闇の美術島

ジェニー・秦・ブルーメンフィールド《色と景観の相互作用》
齋藤精一《JIKU #004 SARUSHIMA》

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