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劇団EXILE 小野塚勇人×八木将康、同期として切磋琢磨する日々 「互いに成長できる関係でいたい」

リアルサウンド

19/2/21(木) 12:00

 妖怪学園ドラマ『妖怪!百鬼夜高等学校』(BS日テレ)の舞台版が、2月27日より東京と京都にて上演される。本作は、オムニバス形式の妖怪×青春ドラマとして、個性的なキャラクターたちが多数登場。舞台版では百鬼夜高等学校の生徒たちが修学旅行へ出発し、京都に足を運ぶことになる。

参考:SABU監督が語る、『jam』撮影裏話と劇団EXILEの個性 「全員が本気で向かってきてくれた」

 今回リアルサウンド映画部では、ドラマ版から引き続き主演を務める劇団EXILE・小野塚勇人と、ゲストとして登場する八木将康にインタビュー。劇団EXILE内でも同期である2人に、本作の舞台裏から初共演の時の印象、そして互いの役者としての強みなど、語ってもらった。

■「脚本の力を信じて、自然にやれば絶対に面白い」(八木)

――『妖怪!百鬼夜高等学校』の舞台は、ドラマに引き続き上演されます。ドラマの撮影では、共演者の方からいろんな刺激を受けたと聞きました。

小野塚勇人(以下、小野塚):みなさん、演技における反応がいいなと思います。雪女役の松村龍之介くんとか、僕が何かやるとすぐに拾ってくれて、そういう人がいると面白いですね。

八木将康(以下、八木):僕は基本、かまいたちの三人(長村航希、青木空夢)で一緒にいたので、ドラマではほかの方と絡むことは少なかったのですが、今回は舞台なので、思いっきり絡みたいですね。

――ドラマのときは、『架空OL日記』や『住住』の住田崇監督とは、どんなやり取りが?

八木:最初の衣装合わせのときに「ちょっと台本読んでもらえる?」と言われて読んでみたら、「その感じで大丈夫です」と。そこからは演じるたびに、「それいいね」とか、すべてにおいて肯定的でした。

小野塚:僕も衣装合わせのときにちょっと演じたら、「それで大丈夫です」と言われて「ほんとに?」と思ってたのですが、それは素に近い感じでやってほしいという演出だったんだなと。何も飾ることはなくそのままやってほしいという感じでした。気合入れてというよりは、力を抜いた感じがいい作用をする作品なので、自由にやらせてもらいました。

――ドラマの脚本を読んだときはどうでしたか? 例えば、普通のことが書いてあって、そこを膨らませて笑いにするタイプの台本もあるかと思いますが。

小野塚:脚本の段階からめっちゃ面白かったです。

八木:めちゃめちゃ面白くて声を出して笑っちゃうくらいの脚本でした。普通、そんなに脚本を見て笑うことはないのですが、ほんとに笑ったんですよ。だから、脚本の力を信じて、やりすぎずに、自然にやれば絶対に面白いんじゃないかなと思って、あえて色をつけたりとかはなかったです。

小野塚:本当にそんなに作りこむこともなく。脚本に書かれたままでやってイメージ通りのものになるなと。もちろん、僕らが慣れてしまうとつまらなくなるので、変えてみようかなと思ったときもありました。

――舞台はドラマの脚本も務めていた川尻恵太さんが、脚本・演出をしています。

小野塚:僕はトークショーでお話させていただいたので、そのときに舞台の構想を少し聞きました(※編集部注:取材は稽古開始前の1月23日に実施)。

八木:僕はまだお会いしてないのですが、脚本を読んだだけで、画が見えるシーンがあるし、かまいたちが出るところも、こんな感じでアドリブするんだろうなと想像できました。

■「共演者全員、笑かしにかかるかも」(小野塚)

――かまいたちは、ゲスト出演ですよね。アドリブが必要になりそうなんですか?

八木:京都公演のゲストなんですけど、アドリブしないと成立しない場面なんです。

小野塚:セリフないですからね!

――ドラマ版では、自分のアドリブが映ってるところはありましたか?

八木:僕は基本的にドラマのときはかっちりやってました。

小野塚:僕もやらない方なので……。

八木:お前はやってたよ!

小野塚:俺そんなにやってないっすよ!

八木:そんなことないよ、みんなを笑わしにかかってたよ。俺もそれで笑っちゃうんだよ。

小野塚:やっていて楽しいのが一番ですからね。もちろん台本通りやりながら、ふざけるところはふざけるという。今回の舞台も共演者全員、笑かしにかかるかも。いつもやってるメンバーが笑ってくれると、こっちもテンションあがるじゃないですか。もちろん、お客さんは、もともとの脚本がしっかりできてるから、そのまま僕らがしっかり演じれば笑ってくれると思うんですけど、舞台は毎日あるので、新鮮さを保てるようにやりたいんです。そういうポイントを僕だけじゃなくて、みんなで何カ所か作れたらと。ゲストの登場部分がそうなると思うんですけどね。

――じゃあ、八木さんはゲストだから笑かしに……?

八木:いや、それは……。

小野塚 将康さんは笑かしに行くタイプじゃないですね。けっこう周りから追い詰められるほど面白さが出てくるし、土俵際がめちゃ強い。見た目もそうですけど、将康さんならではの印象があるので、将康さんならこうなるかなっていう画が浮かぶんですよ。それで、みんなが詰めるんですけど、それは持って生まれた才能でもあるので。

八木:逆に、自分で「これ楽しいだろうな」と思ってやると、けっこう滑るという……。

小野塚:みんなにおもちゃみたいにされてますけれど(笑)。将康さんは“やらされてる感”で出てくるのが面白いと思うんです。ふんどしになったり、パンツ芸やらされたり。でも、本人は二枚目がやりたいというね(笑)。

八木:常に二枚目やりたいですからね!

小野塚:プリンス役とかやりたいと思っているのに、オファーが来るのは脱いでばかり(笑)。

八木:仮に二枚目役がきたら困ってしまうかもしれない(笑)。

――ふたりの初共演は劇団方南ぐみですよね。

小野塚:そうです。方南ぐみの舞台を経てLDHに入れてもらったので、そこでの経験が基礎になっていると思います。

――方南ぐみの樫田正剛さんは厳しく指導してくれるという話を若手の方からよく聞きます。怒ってくれることが貴重だと。

小野塚:俺はもう絶対怒られたくないですけどね(笑)。

八木:それは俺らがめちゃめちゃ怒られたからだよ!

小野塚:トイレで血げろ吐きそうになったからね(笑)。

八木:俺はそのときパンイチで泣いてたから! その舞台でパンイチのシーンがあって、そこでダメ出しされて、心も体も丸裸になって。そこから恥ずかしいってことは取っ払われました。

小野塚:俺も、将康さんがやったパンイチの役をその後にやったんですよ。そのとき、けん玉がついたパンツとか、いろんなパンツを用意していったら、樫田さんは笑って写メ撮ったりしてたんだけど、最後に「お前、パンツで笑わせすぎだよ。白のグンゼで笑わせろよ」って言われましたね。そのパンイチの役、すごく難しかったんですよ。将康さんはそれをまだ新人のときに演じたわけだから、自分でもやってみてその苦労がわかりました。

八木:俺、そのときめちゃめちゃ痩せたからね。

■「勇人はすごく器用で劇団でいちばんいい俳優」(八木)

――ふたりは、劇団EXILE内では同期になるんですよね?

小野塚:そうです。俺と将康さんとSWAYくん(野替愁平)が一緒に劇団EXILEに加入させてもらいました。

――劇団EXILE内は敬語で話すんですか?

八木:僕は入った順番ですね。町田(啓太)君、鈴木(伸之)君は年下ですけど、敬語使ってますし。

小野塚:あとは距離感もありますね。仲良くなればタメ口になります。

――あらためて、舞台ではどんな挑戦をしてみたいですか?

小野塚:共演者同士でも、笑いをこらえるようなシーンも出てくると思います。この舞台に関しては、「思わず笑っちゃった」というところもあっていいと思うんですよね。

――地方公演もありますしね。八木さんは京都で出演します。

八木:そういうの、今までなかったから楽しみだね。

小野塚:19歳の頃、舞台で八木さんと一緒に地方公演に行ったんですけど、まだ僕はお酒が飲めない年齢だったので、共演者たちでどこかに行くのはなかったんですよ。

八木:今回はどこかおいしいところに食べに行きたいね。

小野塚:行きますか!

――最後に、お互いに俳優としてどう思っていますか?

八木:勇人はすごく器用で、僕は劇団でいちばんいい俳優だと思っています。まだ25歳で伸びしろが半端ないし、探求心もあるし、なにより芝居が好きなやつだから、お酒飲んでいてもこいつといたら楽しいんですよ。だから、年下だけど尊敬してる部分は尊敬してるし、友達としても楽しいし、これからも同期として切磋琢磨して、お互いに成長できる関係でいたいですね。

小野塚:そうですね。将康さんはなんていうんですかね……。

八木:ちょっと! 何もないの!?(笑)。

小野塚:いや(笑)。将康さんは、オンリーワン、唯一無二の存在だと思うんです。ほかの人にはない味を持ってるし、そこがハマったら最強だし、そこの椅子に座ったら誰にも譲れないし、誰もそこの席を取れないと思うんですよ。俳優の仕事って確固たるポジションを取ったら勝ちな部分があると思うので、そういう意味では完全に自分の色のある将康さんが羨ましいなと思います。劇団でやってるなかで、一番個性があると思います。俺は、ムロツヨシさんや佐藤二郎さんのようなポジションに行ってほしいとすごい思います。。自分もそういう方向でやりたいなと思っていて、尊敬してます。

――八木さん自身はどう思われますか?

八木:僕はあくまで二枚目を目指してますよ!

小野塚:そういう唯一無二のポジションを得て、めちゃめちゃ活躍しても、死ぬ前に「二枚目がやりたかった……」って言っていたりね(笑)。

八木:大爆笑だよね。

小野塚:「さすが将康さんだ」ってなるよね(笑)。

(取材・文=西森路代)

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