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乃木坂46 松村沙友理が語る、8年経って気付いた仕事に対する貪欲さ「私って本当に欲深いんです」

リアルサウンド

19/4/16(火) 16:00

 乃木坂46が4thアルバム『今が思い出になるまで』を4月17日にリリースする。同作は3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』から約2年ぶりとなるアルバム作品。3期生メンバーが初めてセンターを務めた2017年8月リリースの18thシングル『逃げ水』から、主要メンバーの卒業が重なりグループにとって大きな転換期を迎えた2018年、そして4期生の活動が本格的にスタートする2019年へ。この約2年間で様々な出来事を経験し、新たなフェーズへと変貌を遂げつつあるグループの歩みが詰め込まれている。

参考:乃木坂46 北野日奈子が語る、活動休止と1st写真集で芽生えた良い変化「“新しい自分”を認められた」

 リアルサウンドでは、乃木坂46 1期生であり、非公式ユニット“さゆりんご軍団”のリーダーである松村沙友理にインタビュー。グループの主要メンバーとして存在感を発揮する松村だが、ファッション誌『CanCam』の専属モデル、現在放送中のドラマ『賭ケグルイ Season2』(TBS系)での女優業、バラエティ出演といったソロ活動も精力的に行っている。3rdアルバムから4thアルバムまでのトピックを振り返りつつ、4期生に対する印象や8年目に突入したグループの現在地、そしてソロ活動での展望を語ってもらった。(編集部)【最終ページに読者プレゼントあり】

■8年が果たして長いのか短いのかが全然わからなくて

ーー昨年はアンダーメンバーのアルバム(※2018年1月発売の『僕だけの君~Under Super Best~』)がありましたけど、乃木坂46全体としては『生まれてから初めて見た夢』(2017年5月発売)から2年ぶりのアルバムなんですよね。

松村:そう考えると、ずいぶん時間が経ちましたよね。収録されているシングルも「逃げ水」(2017年8月発売)からなので、すごく新しい時代に入ったなという気もするし。

ーーちょうど3期生が初めて選抜に入ったタイミングのシングルでしたし。そう考えると、このアルバムには乃木坂46が新しいフェーズに入って変化していく2年間がまとめられているという見方もできます。

松村:めっちゃそんな感じがします。私的にはジャケット写真も今までの乃木坂とはちょっと違うなと思ったんですよ。今までのアルバムと比べたら、ちょっと雰囲気が違いますし。

ーー女の子が乃木坂の歴史を見ているような。

松村:そう。こうやって既存の写真を使うジャケット写真って見る人それぞれがいろんな妄想をできると思うんですけど、私的には「逃げ水」からの収録曲と知ったら3期生、4期生の子たちが乃木坂の歴史を見ているような解釈でもありなのかなと思って。

ーーと同時に、この2月でデビュー8年目に突入したわけですから、それだけ歴史を積み重ねてきたという意味でもありますものね。松村さん自身も、乃木坂に入った頃はまだ18歳だったわけですから。

松村:ふふふふ(笑)。すごいですよね。でも、最近は1期生がどんどん卒業していって、そのたびに「うちら8年間、おつかれさまでした」みたいな話によくなるんですけど、その8年が果たして長いのか短いのかが全然わからなくて。

ーー当事者としてみれば濃い8年間ではあったけれども、あっという間という感覚も強いでしょうし。

松村:うん。私、8年前と変わりました?(笑)。ちょっと見た目はお姉さんになって変わったかもしれないけど(笑)。

ーー(笑)。考え方がすごくしっかりしてきたなと思いますよ。デビュー間もない頃からインタビューさせてもらっていますが、最初の頃の松村さんはこの世界のこともわからずに飛び込んできて、何をしたいのか、どうなりたいかも明確ではなかったと思うんです。

松村:確かに。正直、あの頃はAKB48さんのこともそこまで詳しいわけでもなかったし、そもそも三次元のアイドルに興味がないなかで入ったわけですから。

ーーそこを踏まえてこの2、3年の松村さんを見ていると、本当にすごいアイドルになったなと思うわけですよ。

松村:うれしい! ありがとうございまっちゅん!(笑)。

■4期生には背中を見せなくちゃいけない

ーー松村さんはすでに乃木坂46を引っ張る大きな存在だと思いますし、立場的にも4期生に対して直接何かをしてあげるというのではなく、背中で見せていくポジションなのかなと。

松村:それはすごく思ったことがあって。例えば、乃木坂ってすごく仲がいいって今まで言ってきたじゃないですか。でも3期生や、特に4期生の子たちに対してはもはや仲良くなるとかそういう次元の話じゃないんだなって。もちろん普通にお話できるくらいには仲良くなりたいけど、4期生の矢久保(美緒)ちゃんみたいに私の大ファンだった子が入ってきたことで、少しずつ変化していくんだろうなと感じたんです。それまで内側にいる私たちはグループや環境が変化していないと思っていて、よくインタビューで「乃木坂の人気が高まってきていますが、どう思いますか?」と聞かれても、みんな「いや、いつもどおりやっているだけなんです」みたいな受け答えだったと思うんです。

ーー確かに、皆さんよくそうおっしゃっていましたよね。

松村:でも、最近はそういう後輩が増えたことで、ついに内側から変化するときなんじゃないかと強く思ったんです。

ーーとなると、今はその変化の過程であって、その中で先輩たちが後輩に何を伝えられるかという大事なタイミングなのかもしれませんね。

松村:えへへへ(笑)。私にそんなこと、できますかね?(笑)。えーっ、できなーい!(笑)。

ーー何を言っているんですか(笑)。そこに対して意識的になることはありますか?

松村:意識しますね。2期生はもちろん、3期生もギリギリ「一緒に頑張ろう」という気持ちが強いんですけど、それこそ4期生には背中を見せなくちゃいけないなというのは感じていて。こないだも全国握手会のミニライブで先輩メンバーがパフォーマンスしているのを、出番のない4期生のみんなが裏でまばたきもしないってぐらいモニターに食いついて観ていたんです。その姿を観て、この子たちは先輩のこういうところから学んでいくんだなっていうのをめっちゃ目の当たりにした気がして、改めて裏でも気が抜けないなと思いました(笑)。

ーー常に見られているわけですからね。

松村:そうなんです。今はファンの方に見られるよりも、4期生の子たちに見られるほうがちょっと緊張します。

ーー先日4期生の子たちに話を聞いたときも、京セラドームのとき(※2月21~24日に開催された『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』)に出番が少ないぶん、ずっとモニターで先輩たちのパフォーマンスを、ファンの頃とは違う視点で見られたと言っていましたし。

松村:絶対に何かを得よう! としている感じがすごかったですし。そう考えると、本当に頼もしい後輩だなって思います。

アルバムを聴くと「乃木坂は続いていくんだな」って思う

ーーその4期生も、新曲「キスの手裏剣」でこのアルバムから初参加しています。

松村:これが初めての楽曲ですものね。私、この曲を聴いたときに「本当にその期ごとの色があるんだ!」ってすごい感動しちゃって。それは秋元(康)さんがそうしようと思って作ったものなのか、本当にたまたま集まった子たちがそうさせているのか、私には全然わからないんですけど。3期生の最初の歌、「三番目の風」(※2017年3月発売の17thシングル『インフルエンサー』カップリング曲)ってザ・アイドルというか、元気に盛り上げていくみたいな空気だったけど、この「キスの手裏剣」はそれとも違っていて、すごく可愛らしいけどちょっとほっこりするんですよね。私、4期生の子たちにそういう空気を感じているんです。3期生はもうちょっとキャピキャピな感じが最初からあったけど、4期生の子たちはもうちょっと温泉みたいな感じというか。

ーー温泉ですか(笑)。

松村:そう(笑)。1人ひとりはキャピキャピなのかもしれないけど、集まったときの雰囲気は温泉みたいであったかい感じがしていて、それがこの楽曲にもすごく出ている気がしたんです。今の4期生って、3期生が「三番目の風」を発表した頃と同じ年代だと思うけど、そうやって初めての楽曲でもこんなにそれぞれの色が出せているんだと思うとすごいなと感じたし。あと、4期生の子たちってまっすぐ声を出していて、すごい伝える力がある歌声をしていると思ったんですよ。それをこの曲の中にも感じて、みんなそれぞれにいい声を持っているなと思ったし、乃木坂の未来が詰まっているこのアルバムの中でもそこにさらに希望を感じました。

ーー特に今回のアルバムは既発曲を含めて3期生が歌う楽曲が多いですし、歌声のせいもあってかそれ以前のアルバムともまた雰囲気が違うんですよね。なのに、「乃木坂46っぽさ」がしっかり維持されている。

松村:うん、そうなんですよね。そこは本当に不思議です。だからこのアルバムを聴くと「この先も乃木坂は続いていくんだな」って思う。卒業していく子たちがよく「ずっと続いていってほしい」と言ってくれるけど、その確信が持てた気がします。

■「ぐるぐるカーテン」の子たちがそのまま大人になった

ーーご自身が参加した新曲「ありがちな恋愛」はいかがですか?

松村:いい曲ですよね。でも、レコーディングで最初に歌詞を読んだときはすごくびっくりしました。

ーーそれは歌詞の内容に?

松村:そうです。それこそメンバーみんなでこの歌詞について「それぞれどう思っているんだろう?」って、めっちゃ語り合ったんですよ。だって、ちょっと怖い内容じゃないですか?(笑)。秋元さんってそういう表現がすごく上手な方だけど、この歌もまたいい怖さ加減というか、そのまままっすぐ受け取れないところがあるんです。「ありがちな恋愛」っていうもの大体、人によって違うと思うし、きっと「俺の中の恋愛の基本はこうだ」みたいな考えもあるだろうから、聴いた人同士で一晩語り合える作品なんじゃないかなって私は思います。

ーーなるほど。これをまた、杉山勝彦さんが作曲した綺麗なメロディに乗せて歌うことで、歌詞の重みや伝わり方も変わってきますし。

松村:そうなんですよ。

ーーと同時に、乃木坂46ってデビュー8年目でこういう歌詞を歌えるグループになったんだなとも思いました。ちょうどバースデーライブの直後ですし、7年前に「ぐるぐるカーテン」を歌っていたグループが今は「ありがちな恋愛」みたいな曲も歌えると。

松村:それだけ大人になったということですもんね。でも、私の中には「ぐるぐるカーテン」の子たちがそのまま大人になったという感覚もあって。例えば、欅ちゃん(欅坂46)の場合は内に秘めているものを外に出せる人の歌詞じゃないですか。だけど、乃木坂の歌詞っていつまでたってもみんな内向きなんですよ(笑)。いつまで経っても孤独だし、いつまで経っても「本当は言いたいのに言えない」みたいに思いを伝えられなくて、自分の内側に潜めちゃう歌詞が多いなと思っていて。それが昔は友達に対してだったけど、今はちょっと大人な恋愛の中でもまだ人に言えない内に秘めた心を持っている。「ぐるぐるカーテン」の女の子たちが大人になったらこういう歌詞を歌うんだろうなという、そのまんまの歌だなと私は思います。

ーーもし“乃木坂ちゃん”みたいなキャラクターが存在するとしたら、7年の積み重ねで大人にはなっているんだけど、軸にある性格みたいなものは変わっていないということなんでしょうか。

松村:やっぱり人間、いろいろ環境は変わっても、そんな簡単には性格は変わらないんだなって思いました。

ーー受け取り方によっては、そこが奥ゆかしさにも感じられるわけで。それが俗に言う“乃木坂らしさ”のひとつでもあるのかなと。それが歌詞にもこういう形で表れているのかもしれませんね。

松村:そうですね。でも、秋元さんもそれを感じてくれていて、こう書いてくれているんですかね?

ーーどこまでそういうことを意識して作詞しているのか、いつか聞いてみたいですよね。例えば乃木坂46、欅坂46、日向坂46とそれぞれに歌詞の主人公がいるわけで、そこを意識的に書き分けているのかとか。

松村:あるんですかね? めっちゃ聞いてみたい。となると、坂道シリーズで一番素直そうなのは日向ちゃん(日向坂46)なのかな(笑)。乃木坂ちゃんはちょっと内に秘めちゃって、欅ちゃんはまっすぐで強い子という。

ーー長女、次女、末っ子じゃないですけど、そういう3姉妹感があるのかな。

松村:うん、ありそうですよね。

■皆さん「エモい」って言うんですよ

ーー一方で、さゆりんご軍団の新曲「さゆりんご募集中」では、曲名にご自身のニックネームが入っています。

松村:すごいことですよね? 私、歌詞が届いたときに「さゆりんご募集中」と書いてあるのを見て、最初はこれがタイトルなのかどうか信じられなくて、いろんなスタッフさんに「タイトルはどれですか?」って聞いて回りましたから(笑)。

ーー仮タイトルっぽく感じられますものね。オリジナル楽曲としては「白米様」(2016年7月発売の15thシングル『裸足でSummer』カップリング曲)に続いて2曲目になります。

松村:「白米様」からそんなに時間が経っていたとは私も思っていなくて、すっごい間が空いたんだなって京セラのときに気づきました。

ーーいつもライブで流れている映像(※乃木坂46の楽曲をさゆりんご軍団らしい歌詞に置き換えた替え歌映像を、ライブの開場時間中に上映)を観ているから、もっと持ち曲があると錯覚していたのかもしれませんね。

松村:それをやっているから私たちも同じ感覚だったし、スタッフさんからも「あれ、さゆりんご軍団ってもっと曲なかったっけ?」と言われましたから(笑)。すごく明るい曲だし、コールとかも入っていて盛り上がりそうと思っていたんですけど、この曲が解禁されたあとのファンの皆さんの反応が意外で。(伊藤)かりんちゃんが卒業しちゃうというのもあるのかもしれないけど、皆さん「エモい」って言うんですよ。歌詞も呑気だし、私的には軽い感じだなと思っていたけど、ファンの方はそこからまた先を感じてくれていて、それは素直にうれしかったですね。

ーーそのファンの方たちの気持ち、わからないでもないですよ。これを松村沙友理という人が歌っているということに、グッとくるものがあるんじゃないでしょうか。

松村:本当ですか? 歌詞でも〈踊りましょう〉と言っているし、私はライブで披露したときに一緒に踊れたらいいなってぐらいの気持ちで、楽しいことばかり考えていたので、その反応が意外で。でも、そう感じてくれているんだったらうれしいなあ。私的には、さゆりんごという名前をタイトルに入れていただいたことで、この曲がのちのち乃木坂に残っていくこともうれしいですけど、せっかくだから名前の部分をいろんなメンバーの名前に変えて歌ってほしいんですよ。歌いたい子なら誰でも、いつでも使ってほしい(笑)。「白米様」もメンバーの中で人気があって、メンバーがプロデュースしたライブ(※『真夏の全国ツアー2018』で披露されたジコチュープロデュース企画。本アルバム初回仕様限定盤Type-AおよびType-Bの特典Blu-rayに同映像を収録)でもやってもらえて、それがすごくうれしかったから、この「さゆりんご募集中」もまたメンバーに人気が出たらいいなって期待しています。

ーーこの先、松村さんが卒業したあとも残ったメンバーに歌い継いでほしいと。

松村:そう。それで、歌いたい子の名前でやってほしいんですよ。例えば、スイカ(※伊藤かりん、伊藤純奈、斉藤優里、卒業生の川後陽菜と西野七瀬で構成)みたいに仲良しのグループがあったら、その子たちで「スイカ募集中」みたいに(笑)。

■立場的に次のステップに入ったところなのかもしれない

ーーここからは松村さん個人について話を聞いていきたいと思います。『CanCam』の専属モデルとしてもこの春で5年目に突入。気づけば坂道シリーズから山下美月さん、(日向坂46の)加藤史帆さんという後輩も生まれました。

松村:みんな可愛いくて(笑)。こないだ『CanCam』の撮影で専属モデル全員集合みたいな企画があって、そのときに山下とかとし(加藤)もいたんですけど、坂道の3人だけあまり人をコミュニケーションを取らないことに気づいて、それがめっちゃ面白いなと思ったんですよ(笑)。で、最近入ってきた若いモデルさんはすごいコミュニケーション能力がある子だったので、3人で固まっているのに気づいて「はっ、坂道がヤバイぞ!」と。でも、そういうところがすごく愛おしいなと思いました。

ーー4年以上続けてきたことで、ファッションモデルに対する意識もどんどん高くなったと思うんです。

松村:今までは『CanCam』の中でも後輩だからっていう気持ちでちょっと甘えられていたけど、どんどん下の子たちが増えてきたし、一緒に『CanCam』を作っていかなくちゃいけないんだなという意識がより強くなりましたね。

ーー年齢的にも社会に出て3、4年経った頃ですし、いろいろ責任のある仕事を任されるようになるタイミングですし。

松村:うん。アイドルとしてもモデルとしても、立場的に次のステップに入ったところなのかもしれませんね。

ーーまた、テレビのほうでも3月末まで『吉本坂46が売れるまでの全記録』(テレビ東京系)にレギュラー出演していました。

松村:乃木坂のレギュラーもの以外では、こういうバラエティ番組のレギュラーは初めて。すごく楽しかったけど、毎回「これでいいのかな?」っていう気持ちもありました。

ーーというのは?

松村:自分ではあまりバラエティ向きな人間ではないと思っていたし、そんなに面白いことも良いコメントも言えるわけでもないから。それに、坂道シリーズでは先輩グループに所属しているけど、自分はそこまでアイドルアイドルしているのかな?っていう疑問もあって。例えば、まゆゆ(渡辺麻友)さんはザ・アイドルって感じがするじゃないですか。でも、私ってそこまでザ・アイドルって感じではないと思うし、「アイドルとはこういうものです」と言える立場なのかな?と考えてしまって。だから最初は「私でいいのかな?」と悩んだけど、スタッフさんや(共演の)東野(幸治)さんや古川(洋平)さんにすごく支えてもらいながら、不安を乗り越えて1年間楽しくできたなと思います。

ーー僕もよく観させてもらっていましたが、ちゃんと個性は出せていたと思いますよ?

松村:ありがとうございます! 毎回オープニングで芸人さんの一発ギャグをやっていて、私は恥ずかしくて仕方なかったんですけど、あれがファンの皆さんに評判がよくて(笑)。それはすごくよかったなって思います。あと、吉本坂46に所属する芸人さんのネタを握手会でやってくる方も多くて、みんな観てくれているんだなって実感できたのもうれしかったです。

■欲が全然尽きず、まだまだやりたいこともいっぱいある

ーーさらに、この春からは夢見弖(ゆめみて)ユメミ役で出演するテレビドラマ『賭ケグルイ Season2』(毎日放送/TBS系)もスタート。5月には『映画 賭ケグルイ』も公開されます。『あさひなぐ』(2017年公開)でご一緒した英勉監督の作品ですが、こういった映像作品にがっつり携わるのはあれ以来ですよね?

松村:はい。撮影期間はいろんな仕事が重なったバタバタした時期で、あんまり余計なことを考えないで臨んだからすごく楽しくて。とりあえずやりきった!って感じだったけど、出来上がった作品を客観視してみたら「もうちょっとここをああすればよかった」という改善点がたくさん出てきて。でも、それがすごく面白いなと思ったんですよ。よく女優さんが「演技の世界には正解はないし、終わりもない」って言いますけど、その意味がわかる気がしました。

ーーここで終わって満足ではなく、次のチャンスを見据えていると。

松村:『賭ケグルイ』をやらせてもらったことで、「もっと演技をやりたい!」って思いました。英さんみたいにすごい方とご一緒できるのももちろんだし、今回の映画みたいに乃木坂卒業生の(伊藤)万理華ちゃんとも作品を通じてつながれることが本当にうれしくて。チャンスがあったら、どんどん続けたいですね。

ーーでは、松村沙友理個人としてはここからどうしていきましょう?

松村:この8年やってきて気づいたんですけど、私って本当に貪欲というか欲深いんですよ。みんなが我慢していることを私は我慢しないで求めたりして、それに悩んで「もう欲を捨てて生きていきたい」みたいな時期もあったんです。欲がなくて生きていくほうが楽なんじゃないかって……でも、やっぱりいつまで経っても新しいことがしたいし、8年経ってみんな「そろそろいいんじゃないか? 松村、もう終わりでいいんじゃないか?」と思うかもしれないけど(笑)、それでもまだ私は欲が全然尽きず、まだまだやりたいこともいっぱいあって。何かやりたいと常に思っているので、「ご迷惑をおかけしますが、自分が満足するまではもうちょっと乃木坂にいさせてください」っていう感じです(笑)。

ーー昔の松村さんはそういうところが不器用だった印象がありましたが、今はストレートに出せるようになりましたよね。

松村:だと思います(笑)。あと、すごく人を頼れるようになったなと自分でも思っていて。

ーーそれはメンバーに?

松村:メンバーもそうだしスタッフさんもそうだし、ファンの人にも。昔はファンの人にモバメを通じて「もっと本音を言ってほしい」と言われていたんですよ。でも、その頃は何を書いたらいいかイマイチわからなくて「本音って何?」と思っていたのが、今は握手会でも「こういうことがやりたい!」とまっすぐ言えるようになった気がするし。8年近く続けていると新しいファンの方も増えたけど、最初からずっと応援してくださっているファンの方もたくさんいて、そういう人たちとの信頼関係こそ長い時間をかけて自分の中で作り上げてきたものなんだなと思います。(西廣智一)

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