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まさに美の競演 クライマックスの『高嶺の花』石原さとみ×香里奈が恋のライバル関係に?

リアルサウンド

18/9/6(木) 15:00

 もも(石原さとみ)が妹・なな(芳根京子)に月島流次期家元の座を奪われた『高嶺の花』(日本テレビ系)。9月5日放送の第9話では、龍一(千葉雄大)と兵馬(大貫勇輔)による京都神宮流の次期家元を賭けた“俎上”が行われ、さらにももは市松(小日向文世)の実の子供ではないことを知らされる。

 最終回直前となった第9話では、各キャラクターの物語が満遍なく進んでいった。票固めを行っていたのにも関わらず、圧倒的才能を持つ兵馬に龍一が完敗。市松と血が繋がっていないことを知り、月島家を出たもも。実の父であることをももに告白し、ももから突き放された高井(升毅)。さらにななは、裏切ったはずの龍一の元に戻り、彼を優しく抱きしめた。

 直人と離れ離れになってから、月島家にまつわる人々の泥沼劇が描かれてきた本作。初期に謳われた“恋愛エンターテインメント”から離れたため、ラスボスとなるのは市松かと思っていたが、第7話よりレギュラー出演した香里奈演じる千秋が、実はももの親友で、大病院のお嬢様の脳外科医であることが明かされた。

 2009年の『ラブシャッフル』(TBS系)以来の野島作品参加となる香里奈。全2話の深夜ドラマ『アイ~私と彼女と人工知能~』(フジテレビ)以来約10か月ぶりのドラマ出演を果たした彼女が今回務めた千秋役には、正直言うと少し物足りなさを感じてしまった。第8話までのメガネ姿には、彼女のハンサムさが活かされておらず、あまりにも地味だったからだ。

 しかしその不安要素は一転。彼女は冒頭で、派手なロングドレスを纏い、巻き髪でゴージャスに仕上げた脳外科医の千秋として本来の姿を現した。声のトーンを変え、人によってキャラクターを変えるももに対し、少し低めの飾らない声で直人たちに接する千秋。モデルとしてランウェイを歩く姿を見ても、香里奈には石原と対照的な“姉御感”が携わっているため、素の千秋から醸し出されるサディスティックな雰囲気に思わず魅了されてしまう。

 そんな千秋は、偵察のつもりで近づいた直人の優しさに、徐々に心を奪われていく。母が毒親で放任されていた過去を打ち明けた千秋に、「あなたは悪くない」と直人は優しい言葉で寄り添う。直人を見ていると、広瀬香美のヒット曲「ロマンスの神様」の「性格良ければいい。そんなの嘘だと思いませんか?」が頭を過るのだが、容姿や家柄の格差関係なく、相手が求めるジャストなタイミングで与える優しさは、人の心の強ばりを緩めることができるのだと考えさせられる。

 もちろん“清潔さ”という意味で容姿を磨くのは大切。とはいえ、恋愛のみならず、人付き合いにおいて性格の良さはやはりある程度重要だろう。広瀬香美だって別のヒット曲「ゲレンデがとけるほど恋したい」で、抱きしめたのに太ったことを指摘してきた相手に対し「性格変えた方がいいかもよ」と歌う。これはシャイな彼が告白に踏み切ってくれないことを歌っているのだろうが、恥ずかしさから両者ともに素直になれず、じれったさを感じているのがわかる。

 だから、「目立つにはどうしたらいいの、一番の悩み」はそもそも恋に対する考え方が間違っていて、恋愛を加速させるポイントは、自己アピールではなく、相手が求める一番のことを提供することだ。しかしよくよく考えると、もうすでに直人は「相手にされたら嫌なことどうして自分はできます? 愛してるのに」と第4話で言っており、彼は恋愛経験がないという設定だが、そもそもの恋愛の素質が備わっている。ももと千秋の2人を短期間で惚れさせた直人は、ただ機会に恵まれなかっただけで、天性の恋愛マスターなのだとここまで見守ってきてわかってきた。

 公式サイトによれば、来たる最終回では、ななが家元を辞退し、ももが月島家を継ぐことになり、ももは直人に今度こそ別れを告げるという。しばらく脇役となっていた直人だが、最終回直前で2人の女性を翻弄させるキーパーソンとして復活を果たした。誘惑する千秋に、諦めきれないもも。ロマンスの神様は、果たしてどちらに振り向くのか……。

(文=阿部桜子)

■放送情報
『高嶺の花』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00放送
出演:石原さとみ、峯田和伸、芳根京子、千葉雄大/升毅、十朱幸代/戸田菜穂、小日向文世ほか
脚本:野島伸司
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:松原浩、鈴木亜希乃、渡邉浩仁
演出:大塚恭司、狩山俊輔、岩崎マリエ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/takanenohana/

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