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『アライブ がん専門医のカルテ』松下奈緒、今年の抱負は「無我夢“チュー”」

リアルサウンド

20/1/6(月) 22:50

 1月9日スタートのドラマ『アライブ がん専門医のカルテ』(フジテレビ系)の第1話完成披露試写会と舞台挨拶が1月6日都内で行われ、主演の松下奈緒、木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵、藤井隆、木下ほうかが登壇した。

参考:「これからがスタート」 清原翔が明かす、内に秘めた“熱さ”

 日本のTVドラマでは初となる腫瘍内科を舞台にした本作で、主人公のがん専門医“オンコ”こと恩田心を演じる松下奈緒は「がんをテーマにしている医療ドラマで、悲しくて辛いこともたくさんありますけど、それを乗り越えて一生懸命生きている人たちのドラマです」と紹介。手術をしない腫瘍内科の医師を演じて「患者さんと向き合って、同じ痛みを感じながら導いてあげるような優しさをもって接している印象です。メンタルを強く持っていないと負けてしまうと感じています。笑顔になりすぎず、きちんと向き合える距離感が大事」と難役に挑戦する心境を明かした。

 心と同じ横浜みなと総合病院に移籍して来た消化器外科医・梶山薫を演じる木村佳乃。連続ドラマの医者役はドラマデビューした1996年の『元気をあげる~救命救急医物語』(NHK総合)以来24年ぶり。「医師の役には思い入れがあるので、この機会をいただいて光栄です」と挨拶。2005年の『恋におちたら~僕の成功の秘密~』(フジテレビ系)以来の共演となる松下には、「可憐ですっと立っている印象は全然変わらないですけど、今日のキヨ様(清原)のようにすごく緊張していましたね」と再会を懐かしんでいた。

 フジテレビの連続ドラマ初出演となる藤井隆は、心の同僚・光野守男を演じる。初の医師役に「白衣を着ていると、左ポケットに電話やペン、聴診器を入れるので、全体的に左側が下がっているシーンが多いのが見どころ」とマニアックなポイントを挙げた。「本当に穏やかで明るくて楽しいので、スタジオに通うのが楽しいです」と順調な撮影の様子を伺わせた。

 シリアスなテーマを扱う同作だが、腫瘍内科部長・阿久津晃役の木下ほうかは撮影現場の雰囲気を「気を使う共演者がいないので楽な現場」と冗談交じりに報告。ドラマでは理想の上司を演じるが、「個人的に心配しているのは、私はこういう役をやることはなかなかないので、見ている側も『こいつは後で裏切るんじゃないか』と信じてもらえないこと。『嫌味な上司が似合う俳優』、『いけすかない男』で1位でしたし」と悩みを吐露しつつ、「後半の撮影はまだなので、これから何かするかもしれない」と今後の展開に含みを持たせた。

 がんに立ち向かう「チーム・オンコロ」には、研修医役で清原翔と岡崎紗絵という注目の若手2人が加わる。清原は自身が演じる結城涼について「ぶっきらぼうな性格で口数も少ないですが、熱いものを心の中に持っていて、僕に近いところがある」キャラクターと説明。夏樹奈海を演じる岡崎は「ひたむきで前向きな人に寄り添うことのできる人。口数の少ない結城君が陰なら奈海は陽。一生懸命さが空回りして葛藤もあるキャラクター」と分析。2人の成長にも注目したい。

 本作は、腫瘍内科の監修をがん研有明病院の小野麻紀子医師、また全体の医療監修を日本医科大学千葉北総病院の松本尚医師が担当。医療シーンの撮影では医師、看護師立ち合いの元、徹底してリアリティを追求している。小野医師から松下へのメッセージでは、「真剣に取り組んでいらっしゃる姿勢が素晴らしいです。撮影を重ねられるたびに表情が良くなっていき、本物の医師のようです」と賞賛。小野医師に初めて会ったとき、「あ、心先生だ」と本作の主人公を連想したと言う松下。「この先生だったら何でも話せるな」と感じた印象が役作りに反映されていると語った。

 木村には、松本医師から「一度私が見せてから真似をしてもらうのですが、すぐにコピーしてくれますので何度も修正せずに済んでいます。とても良い生徒さんです」とこちらも絶賛のコメント。実は「よく間違えるので、すごく直されています」と話す木村だが、「会うだけで人を安心させるすごいお医者さん」と絶大な信頼を寄せていた。

 また主人公の名前「心」にちなんで、ハート型の色紙に2020年の抱負を発表。「無我夢中」と書いた松下は「ねずみ年なので無我夢“チュー”です。このドラマからスタートするので2020年は夢中になってトライしていきたい」と決意を披露した。木村は目のイラストで眼をいたわること、清原は「充実」、岡崎は「行動力」をそれぞれ発表。「せっかち」と書いた藤井は、「せっかく医師の役をやるので、落ち着いて物事が判断できるような大人に」と課題克服を決意。木下は「向上心を捨てる」。「向上心を持たないで演技をやんわりするように心がける人を目指す。僕もせっかちなので」と独特の言葉遣いで表現した。

 最後に松下から「がんというテーマは、2人に1人ががんと闘っていることを考えると、非常に時代に合ったドラマだと思いますので、あらためて生きる意味を見つめ直すきっかけになってくれるといいなと思います」と締めくくった。

(取材・文=石河コウヘイ)

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