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「ドリフェス!」武道館で迎えたファイナルステージ、“サイコー超えた明日”に向かって

ナタリー

18/10/27(土) 23:20

「ドリフェス! Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOKAN 『ALL FOR TOMORROW!!!!!!!』」の様子。

2次元のキャラクターと3次元のキャストによる5次元アイドル応援プロジェクト「ドリフェス!」のファイナルステージ「ドリフェス! Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOKAN 『ALL FOR TOMORROW!!!!!!!』」が10月20、21日に東京・日本武道館で開催された。この記事では2日目の模様をレポートする。

「ドリフェス!」はバンダイナムコグループとアミューズが2016年にスタートさせたプロジェクトで、ゲームアプリやアニメなどさまざまなメディアで展開されてきた。プロジェクトのメイングループ・DearDreamは、天宮奏こと石原壮馬、及川慎こと溝口琢矢、佐々木純哉こと富田健太郎、片桐いつきこと太田将熙、沢村千弦こと正木郁からなるグループ。2016年にメジャーデビューし、全国各地でライブやイベントを行うなど精力的に活動してきた彼らと、風間圭吾こと戸谷公人、黒石勇人こと株元英彰からなるライバルユニット・KUROFUNEが日本武道館でファイナルステージを飾った。

オープニングのアニメーションではファンが「ドリフェス!」のキーアイテム「ドリカ」を使い、キャラクターにエールを送る様子が描かれる。会場のファンも「ドリカ」をセットしたカード型ペンライトを握りしめ、これから始まるステージに期待を募らせていた。アニメーションが終わるとステージの上段に7人が登場し、劇中でDearDreamとKUROFUNEが力を合わせてパフォーマンスした「ALL FOR SMILE!」を歌い始める。カラーテープが舞う中、彼らはアニメ映像をバックに華やかにライブをスタートさせ、オーディエンスの大歓声を浴びた。DearDreamとKUROFUNEは満員の会場に大興奮。7人の個性あふれる自己紹介を経て、石原は自身が演じるキャラクター・天宮奏の口癖「イケるっしょ!」を用いたコール&レスポンスで会場を温めた。

KUROFUNEが一度ステージからはけ、舞台に残ったDearDreamは「NEW STAR EVOLUTION」、アニメ1stシーズンのOPテーマ「PLEASURE FLAG」、そして新曲の「Tomorrow's Song」を立て続けにパフォーマンス。ステージ上でキラキラと輝きを放つ5人の姿に、オーディエンスの視線は釘付けとなった。DearDreamがステージを去ると、舞台がスモークに覆われ、その中からKUROFUNEの2人のシルエットが浮かび上がる。「ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-」をクールに歌い上げた彼らは、「黒船!」「襲来!」とKUROFUNEオリジナルのコール&レスポンスをファンと楽しみ、スケール感のあるナンバー「シナリオ」で拳を突き合わせた。

その後、次々とユニットが入れ代わりでステージに登場し、ファンを喜ばせる。ポップアップでステージに現れたのは、石原、富田、溝口からなるユニット・TRAFFIC SIGNAL。3人は「グローリーストーリー」を劇中と同じ衣装で踊ったあと、ミラーボールに彩られながら人気ナンバー「MAY BE, LADY!」を届けた。ステージ中央の階段が左右に割れ、その奥から登場したKUROFUNEは「君はミ・アモール」を艶やかに歌い上げる。黒のフォーマルな衣装に身を包んだ溝口と正木は「Magnetic Emotion」でセクシーかつキレのあるパフォーマンスを繰り広げた。溝口と富田は「Symmetric love」を披露し、溝口の「愛してる」の台詞に場内に黄色い歓声が飛び交う。正木、太田によるユニット・W-MaSKatはポップナンバー「STARTING TOGETHER」「You are my RIVAL」を元気いっぱいに届け、ピースフルな空間を作り出した。

KUROFUNEが仲睦まじく歌い上げた「BEST☆★PARTNER」を経て、ライブの中盤からは各キャラクターにフィーチャ―したアニメーションをバックに、ソロ曲も披露された。正木は「ハピハピハッピー♪スマイリング☆」で紫のステッキを巧みに操ってみせる。太田が「Wherever I am」をしっとりと歌い上げたあとは、富田が「Dream Painter」で優しい歌声を響かせた。石原、富田、太田の3人が「Lifetime=Partytime!」でハンドキャノン砲を使ってサイン入りボールを飛ばしたあとには、DearDreamの5人が再びステージにそろい、タオルを回しながらエネルギッシュに「真夏色ダイアリー」をパフォーマンス。ここで富田の「僕、武道館で見たいものがあるんです!」という提案でオーディエンスがウェーブをやることになり、正木による「やっぽーい!」のかけ声を合図にカラフルなペンライトの光がウェーブ状に広がった。

DearDreamがステージからはけたあとは、KUROFUNEの2人がソロ楽曲を披露した。戸谷はバラード曲「RING」を思いを馳せるようにじっくりと歌唱。株元は重厚なロックナンバー「SINGIN' IS ALIVE」を力強い眼差しで届けた。そのままKUROFUNEの2人は炎が吹き上がる中「Whole New World」をパフォーマンス。会場の熱気を引き上げ、2人は背中合わせでステージ下へとはけていった。彼らと入れ代わってステージに現れた溝口は、ソロナンバー「リフレイン」を情感豊かに歌唱する。DearDreamのセンター石原は1人ステージに立ち、「Run After Blowin' Wind!」を真っすぐに歌い上げた。7人そろったMCでは太田が「絶景だね。僕、富士山に登ったこともあるけど、ここがホントに一番。宇宙一だよ」と会場を見渡す。正木が「記憶にも残したいけど、記録にも残したいよね」と切り出し、スクリーンに映し出されたキャラクタービジュアルをそのまま実現した記念撮影も行われた。

DearDreamがアニメ2ndシーズンのOPテーマ「ユメノコドウ」で元気よくステップを踏んだあと、KUROFUNEは「Future Voyager」をパフォーマンス。続けて壮大なナンバー「OVER THE SEVEN SEAS」で芯のある歌声を響かせ、ステージの左右にそれぞれはけていった。ライブ終盤、チャイムの音と共に始まったのはDearDreamの「GO TOMORROW!!!!!」。5人が肩を組んで届けた本編のラストナンバー「シンアイなる夢へ!」ではKUROFUNEも途中でステージに登場し、7人そろって感動のフィナーレを迎えた。

観客の「イケるっしょ!」コールに呼ばれて、アンコールで再びステージに現れたDearDreamとKUROFUNEは、客席に手を振りながら「インフィニティ・スカイ」を届けた。その後1人ずつ最後の挨拶を行い、株元は「いろんなコンテンツを通して皆さんに『ドリフェス!』を楽しんでもらえて、最後のステージを皆さんと一緒に迎えられた僕たちは本当に幸せ者。『ドリフェス!』を愛してくださった皆さん、本当にありがとうございました」としっかりとした口調で話し深く頭を下げるも、再び顔を上げた彼の目には涙があふれていた。戸谷は相方の株元につられるように「すっげえ我慢してたんだけど……」と目に涙を浮かべ、「これからそれぞれ新しい道を歩んでいくと思います。皆さんも武道館ライブが終わったら、新しい道に進んでいくと思います。『ドリフェス!』自体は皆さんの心の中に永遠に生き続けます。どんなことがあってもそれを思い出して、一緒にがんばっていけたら僕たちも幸せ。いろんなスタッフさん、キャスト、永遠の相方と会えて僕はすごく幸せでした」と思いを述べた。

正木は「『笑って終わろう』とかいっぱい言ってきたけど……寂しくないわけないじゃん! 僕がこの芸能界をスタートしてから、約3年間ずっと『ドリフェス!』が一緒だったんだよ!」と感情をむき出しに。「すっごい楽しかった。幸せすぎてどうにかなっちゃうかと思った。みんなが本当に大好きです。『ドリフェス!』は僕の人生で、僕の青春でした。僕たち“14人”に出会ってくれてありがとう!」と泣きながら熱い思いを叫んだ。太田は「『ドリフェス!』が始まる前は自分の道に迷っていて……そんなタイミングで『ドリフェス!』に出会って、僕の人生は輝き出しました」とこれまでを振り返る。最後には「僕らと出会って幸せですか?」と客席に問いかけ、大歓声を浴びながら「俺も本当に幸せです!」と目を拭った。「ドリフェス!」が始まるまでアニメに触れてこなかったという富田は「アニメの声優の素晴らしさや難しさを学びました。気持ちを伝えることができる素敵な職業です」と述べ、自身が声を演じるキャラクター・佐々木純哉との関係性を語ったうえで「5次元って最強だなと思いました。皆さんもどうかこれから夢を叶えてください。僕は最高の夢を叶えさせてもらいました」と真摯に語った。

青がイメージカラーのキャラクター・及川慎を演じる溝口は「『ドリフェス!』が始まったとき、青はもともと憧れで好きだった分、プレッシャーもあった。自分とは違うものをやらなきゃいけないという……」と葛藤を明かし、「皆さんに面と向かって『慎くんが好きです』と言ってもらえた瞬間に本当にがんばってきてよかったと思えたし、理想の及川慎くんを追い求めていくことが正しいんだと思えました。及川慎くん、皆さん、メンバーに出会えて本当に幸せでした」と愛をあふれさせた。DearDreamのセンターを務めてきた石原は「いろんなものが詰まった濃い3年間でした。だって普通3年間で武道館には来れないですよ。みんなが連れてきてくれました」と述べ、「今まで出会ってくれたみんなで『ドリフェス!』を作り上げて、ファイナルステージまで走り抜けました。これは“勝ち”です。みんなで讃え合いましょう!」と胸を張った。温かな空気の中「ETERNAL BONDS」が歌われたあと、スクリーンに7人のキャラクターが映し出される。石原演じる奏の「一緒に行こう! 笑顔で迎える、サイコー超えた明日に向かって!」という前向きな言葉と共に、彼らは“14人”でアンコールを締めくくった。

彼らが舞台を去ったあとも、場内の拍手は鳴り止まない。みたびステージに現れた7人は、最後に「みんなで一緒に歌いましょう!」とこの日2回目となる「ALL FOR SMILE!」を明るく歌った。最後に石原が「『ドリフェス!』という奇跡を胸に、明日も笑っていきましょう? 行けますか?」と客席に呼びかけると、オーディエンスは全力で「イケるっしょ!」と声を飛ばす。7人は感謝を伝えるように何度も客席に手を振り、晴れやかな表情でファイナルステージを終えた。

「ドリフェス! Presents FINAL STAGE at NIPPON BUDOKAN『ALL FOR TOMORROW!!!!!!!』2018年10月21日 セットリスト

01. ALL FOR SMILE!
02. Dream Greeting!
03. NEW STAR EVOLUTION
04. PLEASURE FLAG
05. Tomorrow's Song
06. ARRIVAL -KUROFUNE Sail Away-
07. シナリオ
08. グローリーストーリー
09. MAY BE, LADY!
10. 君はミ・アモール
11. Magnetic Emotion
12. Symmetric love
13. STARTING TOGETHER
14. You are my RIVAL
15. BEST☆★PARTNER
16. ハピハピハッピー♪スマイリング☆
17. Wherever I am
18. Dream Painter
19. Lifetime=Partytime!
20. 真夏色ダイアリー
21. RING
22. SINGIN' IS ALIVE
23. Whole New World
24. リフレイン
25. Run After Blowin' Wind!
26. ユメノコドウ
27. Future Voyager
28. OVER THE SEVEN SEAS
29. GO TOMORROW!!!!!
30. シンアイなる夢へ!
<アンコール>
31. インフィニティ・スカイ
32. ETERNAL BONDS
<ダブルアンコール>
33. ALL FOR SMILE!

撮影:KENTA Suzuki、JOKEI Takahashi、TAKUMI Nakajima

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