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森崎ウィン、本気を出したら「雨が降る」 主演作『本気のしるし』初日も大雨

ぴあ

20/10/9(金) 18:47

歌手、俳優と幅広く活躍する森崎ウィンが10月9日、都内で行われた主演作『本気のしるし 劇場版』(星里もちる原作)の初日舞台挨拶に共演する土村芳、深田晃司監督とともに登壇した。台風14号の接近により、各地で大雨が降ったこの日、ファンの間で“雨男”として知られる森崎は「ウィンが本気を出したら雨が降る(笑)。今日もツイッターで話題になってしまって……」と苦笑いを浮かべていた。

本気の恋をしたことのない青年が、ある日出会った女性にのめりこんでいく様を描く本作。昨年、名古屋テレビで放送された深夜ドラマを、深田監督がディレクターズ・カットとして再編集し完成させた“劇場版”で、カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション2020に選出されるという異例の快挙を成し遂げた。

森崎は職場の女性ふたりと曖昧な関係を続けている男、辻を演じており「自分でも森崎ウィンがどういう人間なのか、100パーセントひも解けないもの。辻君もそうで。優柔不断は自分に合いませんけど」と分析。キャラクターへの理解や共感よりも「芝居のキャッチボールを楽しみながら、演じました。もちろん、僕は二股しません!」と笑いを交えて、役作りを振り返った。

また、さまざまな出会いを通して変化する辻の姿に「僕も今回、土村さん、深田監督と出会って、役者として1つ2つ変わった。やはり、人間は人と出会って変化するんだなと思った」と本作への思いをしみじみと語っていた。

一方、その場しのぎで嘘をつき、無自覚に周囲に迷惑をかける女、浮世を演じた土村は「恐らく大多数の皆さんは、なんだ、この女性って思うはず。確かに、めちゃくちゃな行動が目立つが、表面的な行動の裏に、ちょっとひたむきでピュアな、憎みきれない部分がある」と役作りの糸口を回想。共通点を問われると「ありません!」と即答していた。

『淵に立つ』『よこがお』など国内外で高く評価され、第33回東京国際映画祭「Japan Now」部門で特別上映が組まれる深田監督にとって、コミック原作の映像化は今回が初めて。原作を手にして以来20年間「自分で映像化することを願っていた」といい、「願いは叶うんだなと実感した」と感無量の面持ちだ。

ドラマ放送のたびに、予想できない展開が大反響を巻き起こし「想定通り、それ以上にイライラする方が多かったみたいで(笑)。それでも皆さん、見続けてくれて、楽しんでくださった」と手応えも十分。「全国の映画館で、お客さんが減っているので、ぜひ多くの人に見てもらえれば。テレビをつければ、宣伝が流れるような作品ではないので、本当に皆さんのクチコミが大切」とアピールしていた。

取材・文・写真=内田 涼

『本気のしるし 劇場版』
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