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ジェニーハイ、1stフルアルバムに自信 くっきー!デザインTシャツで“ガッキー=新垣隆”アピールも

リアルサウンド

19/11/22(金) 20:20

 小籔千豊(Dr)、くっきー!(Ba)、中嶋イッキュウ(tricot/Vo)、新垣隆(Key)、川谷絵音(ゲスの極み乙女。、 indigo la End/Gt&プロデュース)からなるジェニーハイが、本日11月22日、都内某所にて1stフルアルバム『ジェニーハイストーリー』(11月27日発売)合同取材会を開催した。

(関連:ゲスの極み乙女。、indigo la End、ジェニーハイ…川谷絵音の新曲群に表れた各バンドの独自性

 ニューアルバムについて、川谷は冒頭から「メンバーが多忙で別々の日に録音したので、制作費が普通の10倍かかった」と明かしつつ「テーマは特に決めず、できることを全部やった」と話した。くっきー!は「今回は松本明子さんの『♂×♀×Kiss』をカバーもしたんですけど……」ととぼけ、小籔にツッコまれていた。

 レコーディングについて、くっきー!は「曲が動き出す感じがゾイドみたいで好き」と独特な表現で語り、スケジュール帳にはレコーディングのことを「ジェニーハイ・ゾイド」と書いていることを明かす。新垣は「川谷さんの音楽の良さを引き出せるように取り組んでいる」、中嶋は「改めて自分の声や歌と向き合い、成長する時間になっている」と話した。川谷は掛け持ちしている他のバンドと違い「キャラが立っているから、メンバーについての歌詞も書けるし、全てがシングルっぽい感じになっている」と自信を覗かせ、「ふざけられるバンドだからこそ、ふざけつつカッコよくしないとと思った。ちゃんとしたバンドであることを意識した」と言い、2年活動した上でみつけたバンドの形であることに言及した。また、ジェニーハイが良くなっていくと思えた瞬間は「ジェニーハイのテーマ」で初めてラップを入れたときだと言い「企画モノではないというスイッチが入った」のだという。

 川谷が作る曲について、小籔からは「(川谷)Pの曲はトリプルアクセルのような難所が入ってくる」ため、飲みに行く回数を減らして練習しているという苦労話も。くっきー!はアレンジも行っている休日課長(ゲスの極み乙女。/Ba)のアドバイスを受け、指1本で弾くフック奏法を習得した結果、指がカモノハシのくちばしみたいに平らになってきたと笑った。

 またバンドの雰囲気について川谷は「責任を背追い込まなくてよくて、仕事だけど楽しい趣味のような場所」と話し、みんなで待ち時間に将棋をしたり、自転車やスケボーを買ってきたり、会話の内容から歌詞を書くこともあるという。小籔は中嶋が「中学の時におっきいおならをした」というエピソードを本人だけ爆笑して話しているのを見て、付き合いやすい人だなと安心したと告白した。

 アルバム最後に収録される「まるで幸せ」は、おふざけ全くなしのバラードであり、これについて川谷は「友人の結婚式で祝う曲がなくて、歌える曲をつくろう」と思ったことがきっかけだと話す。くっきー!は同曲について「途中で泣いちゃって練習の手が止まる曲」と絶賛した。川谷もジェニーハイでしか作れなかった曲だと語り、他バンドだと恥ずかしくなってテクニックで隠してしまうような部分を削れたのはジェニーハイのおかげだと話した。なお、川谷の歌唱バージョンはDISC2に収録される。

 今後の展望として、小籔は「喧嘩せず60歳までやりたい」、くっきー!は「川谷Pが疲れたら、次のアルバム2曲くらい書こうかな」と意欲を見せた。新垣は小籔に、ラップが苦手、歌詞も覚えられない、と指摘されながらも、「最終的には自分が一番ラップ上手になります」と約束。中嶋は「集まって音楽をやるだけで楽しいから、長く続けることが目標」と素直に話した。川谷は「2020年は色眼鏡で見られない、バンド感のあるバンドになっていたい」と意気込んだ。

 ちなみにこの日メンバーが着ていたTシャツはくっきー!がデザインし、「がっきー=新垣結衣」ではなく、新垣隆であることを広めたくて作ったそうだ。そんな“がっきー”は最後に、この日の会場が5年前のゴーストライター騒動の謝罪会見と同じ場所だと暴露。こうなるのは5年前からわかっていた、と会場を笑わせていた。

 そんな彼らは本日11月22日、バンド結成時の目標の一つとされていた『ミュージックステーション』に初出演する。川谷は『Mステ』出演者に配られるティッシュがなくなったので今日補充したい、とモチベーションを語った。また本日24時より、アイナ・ジ・エンド(BiSH)とのコラボ楽曲「不便な可愛げ」の配信もスタート。アルバム発売日当日には、六本木ヒルズアリーナにてフリーライブも開催予定だ。(深海アオミ)

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