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ROTH BART BARONが多様な楽器で彩った祝祭、フランク・オーシャンのカバーも披露

ナタリー

21/3/3(水) 20:14

ROTH BART BARON「Tour 2020-2021『極彩色の祝祭』」東京公演の様子。(撮影:廣田達也)

ROTH BART BARONが、「Tour 2020-2021『極彩色の祝祭』」の東京公演を2月27日にLIQUIDROOMにて開催した。

このツアーはROTH BART BARONが昨年10月にリリースした5枚目のアルバム「極彩色の祝祭」を引っさげて、全国14カ所を巡るもの。三船雅也(Vo, G)は今回、バンドメンバーに西池達也(Key, B)、岡田拓郎(G)、竹内悠馬(Tp, Key, Per)、大田垣正信(Tb, Key, Harm)、須賀裕之(Tb, Key, Sampler)、工藤明(Dr, Sampler)を迎え、多様な楽器の音色を取り入れた7人編成でアルバムの世界観を魅せていく。セットリストは「極彩色の祝祭」の収録曲を中心としつつ、初期作から2019年発表の前作「けものたちの名前」の楽曲まで、幅広いラインナップで構成された。

三船の声がアカペラで響き渡り、荘厳な雰囲気をまとった「Voice(s)」からライブはスタート。2曲目の「000Big Bird000」ではブラス隊やパーカッションも加わり、「Campfire」では三船がギターをマンドリンに持ち替えるなど、序盤から彩り豊かなサウンドが披露されていく。また軽やかなドラムソロから突入した「TAICO SONG」では、プレイヤーと観客がハンドクラップで一体に。アウトロで演奏はどんどん激しさを増し、場内をヒートアップさせた。

また今回のツアーでROTH BART BARONは、毎公演その街に似合った曲を選びカバーを披露しており、この日はアメリカ・ルイジアナ州出身のR&Bシンガー、フランク・オーシャンが2017年に発表した「Chanel」をセレクト。三船は「フランク・オーシャンって知ってるか? シャネルのロゴのように両側から見るんだ」と前置きし、しっとりと曲を届けた。

本編最後の曲「NEVER FORGET」でバンドの演奏は一層熱を帯び、岡田が泡立て器でギターを弾くアグレッシブなプレイを見せる。観客の拍手に応えて再び姿を現したROTH BART BARONは、アンコールで3曲を披露。MCでは3月8日に配信する音楽番組「Howl Session -online-」にゲストとして西田修大を招くこと、そして5月22、23日に東京・ブルーノート東京でライブを行うことを発表し、「ロット、ジャズ仕様で行こうと思いますので、よろしくお願いします」と期待を煽った。

最後の曲「CHEEZY MAN」では、ピアノの伴奏に乗せて三船が1音1音を響かせるように歌い上げ、曲中で率直な心境を語り出す。本来はこの日のライブがツアーファイナルとなる予定だったが、年が明けてからの緊急事態宣言発出によりツアーの日程が延期に。これを受けて「いろんなことが消えるんじゃないかって思いながら毎日を過ごしてたんですけど、でも考えてもどうにもできないし。だけどバンドがこう集まって鍛え上げて音楽を演奏することだけは俺はできるなと。それを自分の力だと信じてやろうと思って。この2カ月があっという間のような半年くらいのような気持ちでした」「ファイナルじゃない東京ファイナルをこうして一緒にできてうれしかったです」と観客に感謝を述べ、「またブルーノートで会おう」と締めくくった。

ツアーでは今後、当初は1、2月に開催予定だったが延期となっていた福岡、熊本、石川、愛知、富山で公演が行われる予定だ。

ROTH BART BARON「Tour 2020-2021『極彩色の祝祭』」2月27日 LIQUIDROOM セットリスト

01. Voice(s)
02. 000Big Bird000
03. dEsTroY
04. Skiffle Song
05. Campfire
06. 春の嵐
07. TAICO SONG
08. ひかりの螺旋
09. England
10. King
11. B U R N H O U S E
12. 焔
13. Chanel ~Frank Ocean cover~
14. ヨVE
15. ウォーデンクリフのささやき
16. 極彩 | IGL(S)
17. NEVER FORGET
<アンコール>
18. 氷河期#3 -24Eyes-
19. けもののなまえ
20. CHEEZY MAN

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