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でんぱ組.inc『カップヌードル』CM出演で知名度拡大 次のステージは“本格エンタメ路線”か

リアルサウンド

14/3/28(金) 18:04

20140328-denpa01.jpg今回、カップヌードルのCMに起用されたでんぱ組.inc。

 でんぱ組.incが出演する日清カップヌードルの新CM「現代のサムライ(=オタク)篇」が3月27日より放送され、話題となっている。同CM は、クールジャパンと称される日本のポップカルチャーを、外国人的な視点から紹介するというユニークな作品。ナレーションでは、ライブをするでんぱ組.incを主君、アイドルヲタクたちをサムライと見立て、サイリウムを振り回す「ヲタ芸」は主君に忠誠を誓う儀式だと説明している。同CMに対しネット上では、「とうとうでんぱ組.incがCMに!」「ちいさなステージで歌っていたアイドルたちが、こうして有名になっていくのを見ると嬉しい」といったグループの躍進を賞賛する声のほか、「(外国人に)本当にそう思われていてもおかしくないかも」「今回のCMも発想が素晴らしい」といったCMそのものに対する言及も多く、これまでのファン以外のユーザーも楽しんでいることが伺える。

日清カップヌードル新CM「現代のサムライ篇」

 2013年は、日比谷野外音楽堂でのワンマンを成功させ、台湾やシンガポールでも公演を行うなど、その活動の幅を次第に広げていった彼女たち。2014年は、年始から『ワールドワイド☆でんぱツアー2014』と題した全国ツアーを成功させ、2月には「東アジア文化都市」の広報親善大使に任命、式典でパフォーマンスを披露した。5月6日には武道館にて『ワールドワイド☆でんぱツアー2014 in 武道館〜夢で終わらんよっ!〜』を開催、チケットは即日完売となった。

 そんな彼女たちがCMに進出したことには、どのような意味合いがあるのか。アイドルやポップミュージックに詳しいライターの田口俊輔氏は、彼女たちの戦略について次のように語る。

「でんぱ組.incはイメージ戦略に優れたアイドルグループです。衣装デザインには、MIKIO SAKABEやクリエイト集団の最前00(ゼロゼロ)といった最先端のクリエイター起用して、洗練されたビジュアルイメージを打ち出しました。それにより、アイドルヲタクではない層にも訴求することに成功しています。ブレイク前夜のPerfumeのような感じで『聴いているとオシャレ』な、一種のファッションアイテムとして機能している部分もあるのでしょう。また、2011年の最上もがの加入も、彼女たちにキャッチーさをもたらした要因ではないかと。最上もがはグラビアアイドルとしても人気を誇っていて、いわゆるアイドル雑誌以外でも活躍しています。つまり、彼女たちが人気アイドルグループとなった背景には、アイドルカルチャーとは異なる文化圏にも受け入れられる要素を持っていたことが挙げられるんですよね。今回のCMでは、さらに一般的な層にも自分たちの存在感をアピールすることができたのではないでしょうか」

20140328-denpa02.jpgCMでは未公開の新曲も披露しているでんぱ組.inc

 また、昨年9月にリアルサウンドにて、プロデューサーのもふくちゃんにインタビューをした際、彼女はでんぱ組.incについて以下のように語っていた。

「(アイドルイベントではなく)ロックバンドが出るような普通のライブイベントに出演したら、想像よりずっと反応がよかったんです。これはもう何年か前の話ですが、その当時から『おや!? このリアクションなら……』という確信めいた予感がありました。だから、本人たちのキャラクターや楽曲の方向性は変えないで、狙う場所を変えたんです」(参考:「でんぱ組.incはルサンチマンに火を付けて飛んでいる」メンバーを奮起させた“屈辱”とは?

 現在のでんぱ組.incの活躍を見る限り、その戦略は功を奏してきたといえるだろう。さらに、『「物語性の先に辿りつきたい」でんぱ組.incのプロデューサー・もふくちゃんが語るアイドル論』と題されたインタビューでは、でんぱ組.incの次なる目標についても明かしていた。

「でんぱ組.incについて考える際、自分の趣味や好みを入れつつも、かなり世間の動向を見て決めているんです。だから、世の中が物語を求めているのなら、物語を作らないといけないと思う。でも理想を言えば、物語性を乗り越えた先にある領域に辿りつきたい、本当の意味でエンターテインメント性の高いものや楽曲の力で勝負したい、という希望はありますね」

 武道館公演の達成など、アイドルにとっての夢物語を次々と現実のものにしてきたでんぱ組.inc。現在はより幅広い層に向けて、物語性ではなく、エンターテイメント性の高さで訴求する段階に入っているのかもしれない。カップヌードルのCMに出演したことは、その第一歩といえそうだ。
(文=編集部)

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