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河童の女

20/7/10(金)

(C)ENBUゼミナール

観ていて、とても懐かしい気分になったのは、この映画がほぼ全篇、川沿いの民宿で撮影されていたせいかもしれない。70年代、僕は伝説の雑誌『ガロ』の熱心な読者だったが、『河童の女』はまるで『ガロ』に掲載された中篇漫画を読んでいるような気持ちにさせられた。もちろん、この映画は50歳を越えて初の劇場用映画デビューとなる辻󠄀野正樹監督のオリジナル作品だが、民宿の佇いを見ていると、時が停止しているかのような幸福な錯覚に襲われる。民宿を営む主人公の浩二(青野龍平)は、社長である父親(近藤芳正)が見知らぬ女と出ていき、ひとり呆然とするが、東京から家出してきた美穂(郷田明希)とともに民宿を続けることにする。トラウマを抱えた二人の運命や、いかに。『カメラを止めるな!』を成功させたENBUゼミナール発「シネマプロジェクト」の最新作にして注目作。

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