押井守の あの映画のアレ、なんだっけ？
シリーズものではどんな作品がお好きですか？
月2回連載
第24回
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Q.
ハリウッドではコミックものの映画化が大ヒットしているせいも手伝ってなのか、シリーズものが相変わらず大人気です。押井さん、シリーズものではどういう作品がお好きですか？
── 今回はシリーズものです。以前、シリーズものを作るときのコツについての質問はありましたが、今日は“好きなシリーズについて”ですね。
押井 シリーズものは観るのも好きだよ。とりわけ海外のTVシリーズは良い作品が多いから。映画にしても単独の作品よりシリーズの方が好きかもしれない。
── それはちょっと意外な気も。
押井 そう？ たとえば『スーパーマン』や『バットマン』シリーズとか、リブートされるとガラっと違う映画になっちゃうじゃない？ キャラクターとその世界観はすでにおなじみだとはいえ、リブートすることで一新できる。監督によってまったく違う作品になるところが面白い。
『スーパーマン』なんてザック（・スナイダー）になって俄然面白くなった（『マン・オブ・スティール』（13）、『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』（16）、『ジャスティス・リーグ』（17））。その前のシリーズは全然観る気にならなったし、『バットマン』だって（クリストファー・）ノーランに代わって、まるで別物になっちゃった（『バットマン ビギンズ』（05）、『ダークナイト』（08）、『ダークナイト ライジング』（12））。その前はまるでダメだったしさ。
── 私は断然その前のティム・バートン派ですよ。彼の『バットマン』2本（『バットマン』（89）、『バットマン リターンズ』（92））はメチャクチャ大好きです。
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