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WEAVER、デビュー10周年の凱旋ライブ「この景色をずっと見たかった」

ナタリー

19/10/25(金) 22:47

WEAVER「10th Anniversary Live 最後の夜と流星~We're Calling You~」の様子。

WEAVERのデビュー10周年記念ライブ「10th Anniversary Live 最後の夜と流星~We're Calling You~」が10月22日に兵庫・神戸国際会館こくさいホールで開催された。

彼らの地元・神戸で行われたこの公演は河邉徹(Dr, Cho)の同名小説のストーリーをもとにした最新アルバム「流星コーリング」プロジェクトの完結編として実施されたもの。会場が暗転すると、ステージ前の紗幕にグランドピアノを奏でる杉本雄治(Piano, Vo)のシルエットが浮かび上がる。紗幕にこの10年のライブ映像が映し出される中、杉本はデビュー曲「白朝夢」を演奏。映像が現在に追いついた瞬間に幕が上がり、ついに姿を現した3人は「僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」を届けた。

「デビューして10年、ここ神戸で、ようやくこの日を迎えることができました! ただいまー!!」と杉本はデビュー10周年というメモリアルなライブを地元・神戸で開催できる喜びを爆発させる。その後、彼らは「トキドキセカイ」や「管制塔」、「夢じゃないこの世界」などを演奏した。MCでは奥野翔太(B, Cho)が「僕たちにとって大事な場所で、皆さんと一緒に過ごせてうれしいです」と話し、学生時代に訪れた同会場への思いやロビーに飾られた活動初期の懐かしい写真について語る。河邉は「今日は5年後、10年後も記憶に残る夜になるんじゃないかと。WEAVERを最近知った人も、昔から応援してくれてる人も……この10年に加わってくれてありがとうございます!」とファンへ感謝の気持ちを伝えた。

杉本が「デビューした頃に想像していた景色とは違うけど、それ以上のものをみんなに見せてもらいました。10年前の自分にこんな手紙を」と告げ、アコースティックバージョンの「Life」を披露したあとは、アニメーションやリリックビデオなどを交えアルバム「流星コーリング」の世界観を表現。「流れ星の声」「最後の夜と流星」「栞」と曲順通りに披露されると、楽曲とリンクした映像がステージ上で上映された。「やさしい詩」で始まったメドレーの曲間ではベースとドラムのバトルセッションも行われ、オーディエンスはヒートアップ。マイクを手にした杉本は「今ここに立ててホンマに幸せやわ! みんなもそうやんな? だったらもっと声を聴かせてくれ!」と煽り、「カーテンコール」まで一気に駆け抜けた。

終盤、杉本は「この景色をずっと見たかったんですよ。8年前にこの場所で一度ライブをしました。そのときは正直、悔しい思いもたくさんあったし、またここに立てたときは今できる一番のライブをしたいなとずっと心待ちにしてたんで……今日はそんなライブができてるんじゃないかなと思います。ホンマにありがとう!」と万感の思いを述べる。続けて上京以降の葛藤や重圧を吐露すると、「今までは想像もしなかったぐらいたくさんの人が自分たちに期待してくれて、いつしかその期待がすごく重くなって、うまく歌えない時期もありました。ステージに立つのが苦しくて、悩んだ時期もありました。なんとか笑顔を振りまいて、ちょっとでも認めてもらおうとがんばって……でもこのままじゃ自分たちは終わってしまうと気付いて、そこからはがむしゃらに努力してきました。ちょっと時間がかかり過ぎたかもしれないけど……あー、今日は泣かへんって決めてたのに! ようやくそれが形になってきたなと思ってます。本当にみんなのおかげです!」と涙を流した。最後には「今、伝えられる“ありがとう”を全部届けたいなと思います」と言って「Tonight」を演奏し、本編の幕を閉じた。

アンコールでは奥野が「改めてWEAVERっていいバンドやなと思えてるのが、ここから先に進んでいく信念になると思うし、15年、20年とこの3人が並んで歩いてる限り、あきらめない限り、幸せな景色をまた見ることできるんじゃないかなと。ここからが第2章という気持ちで進んでいきたいなと思ってます!」とコメント。河邉も「また今日をスタート地点にして、“いってきます”ってみんなに言わなきゃなって。これからもみんなをワクワクさせるようなことをどんどんやっていきたいなと思うし、いつまでもみんなにとっての一番星であれたら」と思いを語った。杉本が「この10年は本当に音楽がすべてでした。そんな音楽にたくさん笑顔をもらったし、苦しむことも悩むこともあったけど、それをずっと繰り返して今日までやってきて、ここにいるみんなと出会うことができました。みんなにとっても僕らにとっても、光になってほしいなという願いを込めて、最後にこの曲を」と告げ、3人は新曲(タイトル未定)を披露。最後に「またいい音楽を作り続けていきます。それにはあなたが必要です。これからもよろしくお願いします!」と杉本が挨拶すると、3人は深々と頭を下げた。

なお「10th Anniversary Live 最後の夜と流星~We're Calling You~」の模様は、11月18日に全国各地の映画館でディレイビューイングされることが決定。東京・新宿バルト9とユナイテッド・シネマ豊洲ではメンバーによる舞台挨拶も行われる。

WEAVER「10th Anniversary Live 最後の夜と流星~We're Calling You~」2019年10月22日 神戸国際会館こくさいホール セットリスト

00. OPENING(Piano Solo overture)
01. 白朝夢
02. 僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~
03. トキドキセカイ
04. 管制塔
05. 夢じゃないこの世界
06. 旅立ちの唄
07. Life(Acoustic)
08. 流れ星の声
09. 最後の夜と流星
10. 栞
11. Loop the night
12. 透明少女
13. I would die for you
14. Shine
15. メドレー(やさしい詩 / 最終バス / Hard to say I love you ~言い出せなくて~ / KOKO)
16. Shall we dance
17. くちづけDiamond
18. Free will
19. カーテンコール
20. Tonight
<アンコール>
21. 海のある街
22. 新曲

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