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“スズカツ能楽集”「YARNS」スタート、鈴木勝秀が信頼「アツヒロでよかった」

ナタリー

20/10/7(水) 14:36

左から鈴木勝秀、佐藤アツヒロ。(撮影:岩田えり)

「YARNS(ヤーンズ)」が本日10月7日に東京・浅草九劇で開幕する。昨日6日、脚本・演出を手がける鈴木勝秀と主演を務める佐藤アツヒロの取材会、ならびにゲネプロが行われた。

「YARNS」は、鈴木が能楽と現代劇の融合を目指す“スズカツ能楽集”シリーズの第1弾。本シリーズではカウンセリングを受けに来た現代人と、その患者の話を聞くカウンセラーによる静かな会話劇が展開する。佐藤が演じるのは、見知らぬ女の夢を見て苦しむ患者スガヌマ。夢の中に出てくる男を鈴木裕樹が演じ、精神科医ランバシの息子トオルを前田隆太朗と大山将司、精神科医ランバシを中村まことと加納幸和がWキャストで演じる。

開幕に際し、鈴木は「今作は“聴いている人の姿勢”が大事な舞台なのですが、主演が『アツヒロでよかった』です。僕がやってほしいと思っていることを、感性で理解し無意識にやってくれている。アツヒロの“聴く人”の芝居がとても良いです。ぜひ劇場でご覧ください」と佐藤への信頼を明かす。一方の佐藤は「色々な舞台がある中で、『YARNS』では芸術作品を作っているような気分です。絵のような、芸術作品のような、そんな舞台になっています。皆さんの心に残ってほしい作品です」と思いを語った。

東京公演は11月8日まで。その後、21日から23日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

鈴木勝秀 コメント

新型コロナの影響がなかったら、このようなかたちでの上演はなかった作品です。コロナ禍でなにかできないかと、前向きに考え創りました。舞台セットを見ていただくとわかりますが、普通のお芝居とは違い、ここまでセット全面を囲っている舞台はないと思います。時間をかけて実験を重ね創りあげました。セットの構造上、役者たちの声は舞台上の役者には肉声でほぼ聞こえず、マイクを通してセット上部のスピーカーから聞こえているんです。そして役者から客席側や、アクリル板の向こう側はほぼ見えず、役者同士も向かい合わない演出になっています。

今作は“聴いている人の姿勢”が大事な舞台なのですが、主演が「アツヒロでよかった」です。僕がやってほしいと思っていることを、感性で理解し無意識にやってくれている。アツヒロの“聴く人”の芝居がとても良いです。ぜひ劇場でご覧ください。

佐藤アツヒロ コメント

劇場に入って初めてセットを見たときに、感染対策の舞台セットのすごさにびっくりしました。演出のスズカツ(鈴木勝秀)さんとは今回で6回目になります。この制限された中で、どうスズカツさんが演出するのか見ていただきたいです。稽古期間中、役者同士での会食はありませんが、稽古場で作品について語り合いながら、コミュニケーションもとってきました。コロナ禍のこの現状の中でも、演劇の可能性を広げた作品になったと思います。この、「YARNS」の世界にいれることの幸せを感じています。

色々な舞台がある中で、「YARNS」では芸術作品を作っているような気分です。絵のような、芸術作品のような、そんな舞台になっています。皆さんの心に残ってほしい作品です。

スタッフ、演者で、出来る限りのことを1つ1つやってきました。感染対策をしっかりと行いながら、千穐楽を迎えたいです。頑張ります!

「YARNS(ヤーンズ)」

2020年10月7日(水)~11月8日(日)
東京都 浅草九劇

2020年11月21日(土)~23日(月・祝)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

脚本・演出:鈴木勝秀
出演:佐藤アツヒロ / 鈴木裕樹、前田隆太朗、大山将司 / 中村まこと、加納幸和

※前田隆太朗と大山将司、中村まことと加納幸和はWキャスト。

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