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いま、最高の一本に出会える

『チア☆ダン』最も輝きを放つのはオダギリジョー 『金八先生』を思わせる名スピーチの重み

リアルサウンド

18/7/28(土) 6:00

 8人の部員が集まり、本格的に部として発足することとなったチアダンス部「Rockets」。倉庫と化していた部屋を部室として綺麗に掃除し、福井大会に向けて練習を始めた彼女たちだったが、補習に追われるわかば(土屋太鳳)を筆頭に、それぞれの事情で一向に練習が進まず、早くも仲間割れが勃発。まさに部活モノにはおなじみの夏休み展開が待ち受けていた7月27日放送のTBS系金曜ドラマ『チア☆ダン』第3話。

 今回のエピソードで最も輝きを放ったのは、やはりチアダンス部の顧問として、自分の過去と向き合いながら現在の教え子たちと向き合う太郎(オダギリジョー)だろう。気持ちがバラバラのままで福井大会に乗り込んだRocketsの面々は、会場全体で他校の応援をしている本物のチアの精神、またライバルとして掲げる「JETS」のパフォーマンスにただただ圧倒されてしまう。そして思い通りのチアができずに会場から笑い者にされるという悔しいを思いを経験することに。

 すっかり自信を失ってしまった彼女たちに向けて、太郎はひとりひとりの名前を呼びながら言葉を贈る。「チアダンスは1人ではできん」「自信がお前を強くしてくれる」「もっともっとバカになれ。それがRocketsの希望になる」と、まるでTBSが誇る人気作『3年B組金八先生』を思わせるこの名スピーチの連続。ふと思い立って、本作の資料を確認してみたところ、やはり太郎は金八先生のような熱い教師になりたいと憧れていたという設定があるようだ。

 さらに太郎は、彼女たち全員に向けてこう続ける。「夢を持つってことはすごいこと。失敗したっていいじゃないか、そんなこと気にするなよ。夢にたどり着くためにはどん底からひとつひとつ乗り越えていけばいい。だから目の前の失敗から逃げちゃダメだ」。過去の教え子との関係に悩み、心を病んでしまった彼が発するこの言葉の重み。あたかも太郎は、太郎自身に語りかけている言葉にも思える。

 また、今回の劇中では映画版との思いがけないリンクも。それは家に帰った太郎が、息子とともにJETSの映像を観ていた妻の今日子(松本若菜)から勧められる「夢ノート」のくだり。そこで映画版でJETSの顧問・早乙女(天海祐希)が本の帯で登場するのだが、それに感化されて太郎はRocketsでも「夢ノート」を実践しようとするのだ。

 大きな夢を叶えるために、その一歩手前、一歩手前の目標を掲げていき、徐々に大きな夢を身近なものにしていく。映画版ではこの「夢ノート」が、中条あやみ演じる彩乃の心を大きく動かしたのである。クライマックスで太郎の言葉に突き動かされ、Rockets全員が「夢ノート」を手にし、打倒JETS・全米制覇に向けて本格的に動き出す。今回のドラマでは、部員たち全員を突き動かす働きをすることになるのだろうか。(久保田和馬)

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