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ORβIT、BXW、#本田中川浦野佐野……JO1生んだ日本版“プデュ”出身者が歩む新たな道 グループ以外の形でも活躍

リアルサウンド

20/4/24(金) 12:00

 『PRODUCE 101 JAPAN』、略して“プデュ”をご存じだろうか。視聴者が”国民プロデューサー”として、101人の練習生から“推し”を選んで投票する、視聴者参加型のサバイバルオーディション番組だ。

(関連:JO1のデビューはなぜここまで盛り上がった? 日本版“プデュ”からの軌跡を追う

 最終順位1位~11位となった練習生が、今年3月に「JO1」としてデビュー。デビューシングル『PROTOSTAR』は3月10日発表のオリコン週間シングルランキングで初登場1位を記録。その後も、SNSやテレビで連日話題となっている。

 オーディションを勝ち抜き、JO1としてデビューをつかんだのは、豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人。しかし、“プデュ”で魅力を放ったのは彼らだけではない。番組放送中、一人一人の練習生を国民プロデューサーが発見し、彼らを頂上(トップ)へ導こうと応援してきた。番組が終わっても、彼らの夢と可能性は終わらない。惜しくも“プデュ”で敗退した練習生たちは、新たな道を歩み始めている。サバイバルオーディション番組という道の続きで、夢をつかんだ練習生たちの姿を、一部ではあるが紹介する。(※カッコ内は最終順位)

■彗星のごとく現れた「ORβIT(オルビット)」
 「ORβIT」は、宮島優心(12位)、大澤駿弥(13位)、安藤誠明(14位)、上原潤(20位)、そして高順位をキープしつつも途中で辞退となったキム・ユンドン、チョン・ヨンフン、キム・ヒチョンの7人で結成されたグループだ。

 番組放送終了から約2カ月後の2月1日、YouTubeチャンネル「ORβIT Official」が動画のアップロードを開始した。「YUGO」というタイトルの37秒の動画には、番組内での最終順位12位だった宮島優心の姿があった。国民プロデューサー達がそれを発見すると、たちまちSNSで話題となり、トレンドをさらった。

 その後、メンバーを一人ずつ発表する動画がアップロードされ、彼らの名前やデビューを祝うハッシュタグが連日トレンドに上がり続けた。メンバー全員が集った動画「ORβIT #2」は、現時点で78万再生を達成している。まだデビュー前のグループで、歌も踊りもない、ただ彼らの姿が順に映されるだけの動画にもかかわらずだ。

 その後、公式SNSやInstagram Live(インスタライブ)で元気な姿を見せてくれたほか、4月16日にはオフィシャルサイトとファンクラブも開設された。最終回まで勝ち残った実力と、メンバー同士の仲の良さで、多くのファンから期待されているグループである。

■夢をつかみ、その道の続きへ
 北川玲叶(24位)、井汲大翔(36位)、北岡謙人(48位)、グチェレスタケル(71位)は、早川大輔、東伊織を加えた6人組ボーイズグループ・BXWのメンバーとして活動することが発表された。公式YouTubeチャンネルでは、メンバー紹介やメイキング映像も公開されている。

 この練習生4人は、格好良さと可愛らしさの両面から評価されてきた。特に北川玲叶は、女性アイドルグループ・BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」をカバーしたステージで、彼にしかない魅力を爆発させた。

 岡野海斗(31位)、安藤優(47位)、大水陸渡(64位)、稲吉ひかり(74位)、結城樹(80位)は、Boom Triggerとしての活動を発表。K-POPとJ-POP、ヒップホップが融合した新しい音楽ジャンル「K・J-HOP」の確立を目指すという。

 筆者の注目は岡野海斗。番組内で彼のラップは高く評価され、自作のリリックも際立っていた。「俺はプデュのシンバだ!」というリリックの衝撃は、今も国民プロデューサー達の胸に刻まれている。

 本田康祐(15位)、佐野文哉(21位)、浦野秀太(32位)、中川勝就(63位)は、吉本興業からのデビューを発表。正式なグループ名は不明だが、発表時には「#本田中川浦野佐野」とハッシュタグが付けられた。そして、頭文字をとって名付けられた「#ほなうさラジオ」がIGTVにて期間限定で配信される。

 卓越したダンススキルを持つ本田康祐と佐野文哉は、その拮抗する実力ゆえに、同楽曲内でポジションを争ったことも。番組前から交流のあった2人が、番組内ではライバルとして火花を散らし、ついに同グループでデビュー。「エモい」と言わざるを得ない。

 余談だが、JO1の「無限大(INFINITY)」MV内の振り付けとしてトレンドに上がった「筋肉キス」は、番組内で本田康祐が披露していたもの。彼から與那城奨に伝授され、JO1の振り付けにつながった……のかもしれない。

■それぞれの光に照らされ、彼らは走り出す
 青木聖波(27位)、古屋亮人(44位)、西尾航暉(53位)、岡田武大(54位)、高野慧(67位)の5人は、New Unit Project 2020という名を冠し、新しいボーイズユニットの活動を発表。正式なユニット名は現在募集中。5カ国語のSNSアカウントでグローバルファンへのメッセージを発信、そして5月29日には結成ライブ『THE REUNION』を無観客で行い、配信するという。

 特筆すべきは弱冠18歳にして注目を集めてきた青木聖波だろう。眩しい笑顔と朗らかな性格、それでいて激しいダンスを披露するギャップが、彼の魅力の一つだ。ブレイクダンスを特技とする彼の技術は目を見張るものがある。

 このように、グループでデビューが決定したメンバー以外にも、練習生たちは様々な形で活動を始めている。

 イ・ミンヒョク(42位)は、番組出演前からYouTuberとして活動していたが、番組を経てさらに人気が向上。ファンミーティングを開催し、CDリリースも決定した。

 三井瞭(41位)、林龍太(43位)、鈴木玄(82位)は、サバイバルオーディション番組『G-EGG』(Mnet、AbemaTVほか)に追加メンバーとして合流。この番組を勝ち抜いたメンバーは、日韓合同グローバルボーイズグループ・NIKとしてデビュー予定だ。果たして、彼らの挑戦は実を結ぶのか。

 この他にも、YouTubeチャンネルを開設したり、Instagramでファンと交流したり。何らかの活動に向けて準備を進めている者もいるかもしれない。

 “プデュ”の最終回は、2019年12月11日に放送された。この日、11人がオーディション番組の先にあるデビューをつかみ、JO1として新たな道を歩み出した。それ以外の練習生も、“プデュ”をきっかけに夢をつかみ、光り輝く道をそれぞれ切り開いている。彼らと、彼らを応援していた国民プロデューサー達のたどり着く場所が、輝かしいものになることを願うばかりである。(宮崎栞)

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