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快快・大道寺梨乃がイタリアでの日常を記録した日記映画「わたしの隔離期間」上映

ナタリー

21/4/5(月) 16:05

大道寺梨乃「La mia quarantena/わたしの隔離期間」ビジュアル

快快のメンバー・大道寺梨乃による映像作品「La mia quarantena/わたしの隔離期間」が、4月10日に東京・SCOOLで上映される。

本作は、現在イタリア在住の大道寺が作・撮影・出演・編集を担った“日記映画”。大道寺は今作で、新型コロナウイルス感染拡大に伴うイタリアでの隔離生活や、自身の娘との日常を記録した。

SCOOLでの各回上映後には、イタリアからオンライン参加する大道寺とゲストによるトークを予定。14:00上映開始回には、本作の制作メンバーである伊澤沙里、山本ジャスティン伊等、小野寺里穂、18:00上映開始回には、鳥公園の西尾佳織をゲストに迎える。いずれの回も批評家の落雅季子が司会を担当。

なお本作は今後、各地での上映会を予定している。大道寺からのコメントは以下の通り。

大道寺梨乃コメント

この映画を作ろうと思ったきっかけはいくつかあるが、やはり大きなきっかけは新型コロナウイルスの影響で隔離期間が始まり、現在に至るまでその影響を多大に受けながらイタリアで生活していること、また、その影響の一つとしてイタリアで起こっている劇場の閉鎖や野外パフォーマンスの禁止や誰かと「集まること」自体が規制されている今のこの状況によるものが大きい。

パフォーマンス作品を主に作っている自分がこの状況下でできる創作活動とはなんだろう? さらに可能であれば、毎日少しずつ、娘と過ごしたり生活費のための仕事をしたりする合間に、生活の中で「こうありたい自分」も「こうなってしまう自分」も分け隔てなく受け入れることができるような、そんな創作活動とは?と考えていたときに友人がたまたまInstagramにあげていた「日記映画」という言葉に捕らえられたのだった。

「日記映画」という言葉はわたし自身には馴染みのあるもので、なぜなら日本で日記映画を作り、提唱している映像作家であり詩人の鈴木志郎康先生が大学の恩師であり、彼の詩を隔離期間中に朗読したことからこのプロジェクトが始まっているからだ。大学の頃に彼から教わった「この私たちの日常は歴史には残らない」ということ、ではその歴史には残らないこの日常から作品を作るとはどういうことなのか? そして身体や移動の自由を奪われ時に自分から放出されるように湧き出てくる、この何かを作りたいという欲求は何なのか。そういったこととどこまでも付き合いたくてこのプロジェクトを始めた。

5年前にイタリアに来てから、長年暮らした日本や日本語でのコミュニケーション、東京の街、東京にいる家族や友人たちと離れて一人になり、今でもまだどこか自分自身と長い旅をしているような気持ちになることがある。また、娘が3年前に生まれたことで、この最先端であるはずの2020年代の現在が彼女にとって記憶もおぼろげな古く懐かしい幼少時代になっていくことを強く意識して、この世界を記録したいとも思った。Siriやアレクサという名前は彼女にとって小さい頃に遊んでいた懐かしいおもちゃの中に住んでいた小人のような、そういうものになっていくのだろうなと思う。

大道寺梨乃「La mia quarantena/わたしの隔離期間」上映会

2021年4月10日(土)
東京都 SCOOL

作・撮影・出演・編集:大道寺梨乃
出演:大道寺レスタ朝、エウジェニオ・レスタ、ポンズ(猫)、ピーノ(猫)、伊澤沙里、山本ジャスティン伊等、小野寺里穂、エンリコ・マラテスタ、アリゼア・ピオランティ、ファビオ・サッセッリ

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