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入野自由、挑戦心と決意にあふれたアーティスト活動10周年ツアー

ナタリー

19/9/9(月) 21:33

入野自由 (c)Kiramune Project

入野自由が9月6日に東京・新木場STUDIO COASTでライブツアー「Kiramune Presents IRINO MIYU LIVE TOUR 2019 "TEN"」のファイナル公演を開催した。

2009年に1stミニアルバム「Soleil」でアーティストデビューしてから、今年10周年を迎えた入野。これまでさまざまなアーティストとコラボしてきた彼は、約2年半ぶりのツアーで最新ミニアルバム「Live Your Dream」の収録曲のほか、10年間の歴史を感じさせる幅広いジャンルの楽曲を披露した。

観客のハンドクラップに迎えられ、勢いよくステージに姿を現した入野。熱い視線が注がれる中、彼はギターを手に取るとノスタルジックなメロディを奏で、「フレンズ」でライブをスタートさせた。バンドメンバーと共にエモーショナルな演奏を繰り広げた入野は、続く「Crazy Love」でカッティングギターの音色に乗せて艶のある歌声を響かせる。「ENTER THE NEW WORLD! 」ではギターを置き、ステージ前方まで出てハイテンションで歌って会場をヒートアップさせた。「いよいよファイナルだ! 声出していこうぜ!」と入野はフロアをさらに煽り、「Peppy Hopper!!」で熱くギターをかき鳴らす。力強いスラップベースで始まった「HIGH FIVE」では観客とのかけ合いが行われ、ライブ序盤から場内は大盛り上がりとなった。

アコースティックギターの温かな音色と共に「アジサイの花束」を届け、「見果てぬ世界、繋がる想い」をさわやかに歌い上げたところで、入野は最新ミニアルバム「Live Your Dream」について言及し、本作の収録曲「Lazy morning」を作曲したSCOOBIE DOのマツキタイジロウ(G)をステージに呼び込んだ。この日のライブを観ていたマツキは「200点満点じゃないですか? これ以上ないくらいの素晴らしいステージ」と入野のパフォーマンスを絶賛。「ギターソロうまいですね! 僕よりうまいです」というマツキの言葉に、すかさず入野が「いやいや、何言ってるんですか!」と必死に首を振るといった仲睦まじいやり取りも行われた。そして入野はマツキを交えたバンド編成で「Lazy morning」を披露。シャープで美しいマツキのギターサウンドに乗せて、楽しげに左右に手を振りながら楽曲を歌い上げた。その後バンドメンバーが一度ステージを去り、残された入野とマツキは「Monet」を歌とアコースティックギターのみでパフォーマンス。息ぴったりの歌唱と演奏を聴かせ、客席から大喝采を浴びた。

固い握手を交わしてマツキを見送ったあと、入野は「失敗するかもということよりも、『やる!』って決めて、やらざるをえない状況に自分を追い込んでみると、意外とできるもので、最近はそうしてやってきた」と話し、「朝焼け」をピアノで弾き語る。彼が強弱を付けた繊細なタッチで音を紡ぎ上げると、オーディエンスはじっくりとその音色と歌声に聴き入っていた。その後入野は再びバンドメンバーと合流し、バラードナンバー「sayonara baby」を伸びやかに歌唱。このツアーに合わせて作ったというユニークな新曲も届け、場内に陽気なムードを生み出した。「トップランナー」「I am I」でリズミカルにラップを披露したあとは、ミラーボールが輝く中ファンクナンバー「IF YOU WANNA」で熱狂の渦を巻き起こす。「FrameとEdgeと、その向こう側」ではオーディエンスが拳を突き上げてシンガロングを響かせ、場内にすさまじいエネルギーが満ちていった。

「みんなパワーがすごいですね。みんなの声がすごく気持ちよかったです」と入野は観客の熱量に圧倒された様子で、「10年経っていろんなところでライブをできるのは、皆さんの応援があるからです。本当にありがとうございます」とファンに感謝の思いを伝えた。声優や舞台、音楽などさまざまなフィールドで活躍する入野は「歌に関して中途半端になっちゃってるんじゃないかと思った時期もあって」と葛藤を明かし、「もう歌とか控えたほうがいいのかなって思ったときに先輩が『お前の歌いいな!』と言ってくれて、そしてみんなが『歌声が好きだ』とか『新しい曲聴きたい』と言ってくれたから、改めて『歌いたい』と思うことができて、ここまで来れました」と語った。ラストナンバーは入野がその先輩とヨーロッパで過ごしたことをきっかけに生まれた曲だという「誰からも愛されるあなたのように」。「帰ってきてこの曲を書いて、ツアーで歌ってきたんですけど、歌えば歌うほど、最初は先輩との約束だったものがみんなとの約束になり、これからも求められ続ける限りステージに立ち続けようという決意の歌になりました」と述べ、マイクを通さずアカペラで楽曲を歌い始める。ワンコーラスを歌い終えたところで、たおやかな鍵盤のサウンドを中心にバンドアンサンブルが加わり、熱をはらんだ伸びやかな歌声が場内に響きわたった。

アンコールで再び登場した入野は「今日までの嫌なこと、不安なこと、ここに全部捨てちまえ!」とアッパーチューン「MASCLETA」を披露。ステージを縦横無尽に動き回りながら、入野はなりふり構わずありったけの力を放つようにこの曲を歌った。最後に「東京! 最高! また会おうぜ!」と入野が熱く叫んだ瞬間、ステージに勢いよく白い幕が下りてライブは終演。入野の姿が見えなくなったあとも、フロアの歓声はやまず、大盛り上がりの中ツアーは幕引きとなった。

入野自由「Kiramune Presents IRINO MIYU LIVE TOUR 2019 "TEN"」2019年9月6日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. フレンズ
02. Crazy Love
03. ENTER THE NEW WORLD!
04. Peppy Hopper!!
05. ワンダフルデイズ
06. HIGH FIVE
07. アジサイの花束
08. 見果てぬ世界、繋がる想い
09. Lazy morning
10. Monet
11. 朝焼け
12. sayonara baby
13. NOT SPECIAL
14. 新曲(タイトル未定)
15. トップランナー
16. I am I
17. IF YOU WANNA
18. FrameとEdgeと、その向こう側
19. 誰からも愛されるあなたのように
<アンコール>
20. MASCLETA

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