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S★スパイシー「10th Anniversary『わっしょい!激辛△春のお祭り騒ぎ~さよならの向う側~』」の様子。

10周年のS★スパイシー、新曲ありサプライズゲストありの“お祭り騒ぎ”ラストライブ

ナタリー

19/4/1(月) 0:00

S★スパイシーが3月24日に東京・渋谷CLUB QUATTROで単独公演「10th Anniversary『わっしょい!激辛△春のお祭り騒ぎ~さよならの向う側~』」を開催。この公演をもって約10年間におよんだ活動に幕を下ろした。

Sスパは2009年7月にスターダストプロモーション芸能3部の“お姉さんユニット”として始動し、2013年9月からは栗田萌と松尾寧夏による2人体制で活動。自虐ネタ満載のユニークな楽曲や辛党(Sスパファンの呼称)の独特のオタ芸やコールと合わさった一体感あふれるライブを持ち味に、ほかのスタダアイドルとは路線の異なる活動を展開してきた。彼女たちのラストステージを見届けようと大勢の辛党が駆け付けた渋谷CLUB QUATTRO公演では新曲あり、サプライズゲストありの“お祭り騒ぎ”が繰り広げられ、公演時間は約3時間におよんだ。

開演前にはオープニングアクトを務めたスタダの3人組トランスジェンダーグループ・秘密のオト女が、Sスパの楽曲「私を釣りに連れてって」をカバー。会場の温度が高まる中、10年間の歴史を振り返るムービーがスクリーンに流れ、Sスパは「STRIKE!!」でラストライブの幕を開けた。さらに彼女たちはヒャダインこと前山田健一がSスパの売れていない状況を歌詞にしたダンスナンバー「DUST in STARDUST」や、接待ゴルフをテーマにした楽曲「ナイショの接待ゴルフ」などを立て続けにパフォーマンスし、会場には序盤から辛党の力強いコールが響きわたった。

「今日もあなたにスパイスを」というお決まりの挨拶を決めた2人は、それぞれライブに対する意気込みを述べる。栗田が「今日は10週年をお祝いするライブでもあり、私たちのラストライブでもあるので、10年間で一番熱い、皆さんの記憶に残るライブにしたいと思います!」と宣言し、松尾が「今まで応援してくださったすべての皆さんに感謝の気持ちを込めてステージに立ちます」と語ったところで、突如どこからともなく「10周年おめでとうございます!」という声が。そしてももいろクローバーZの4人と私立恵比寿中学の真山りか、安本彩花がステージに現れると、会場は大歓声で包まれた。

予期せぬゲストの登場に「えっ!本物!?」と目を見開いて驚くSスパに対し、ももクロの百田夏菜子は「おつかれさまでしたとおめでとうございますという気持ちを直接言いたいなと思いまして」と挨拶。佐々木彩夏が現在30歳の栗田に「30歳になってもアイドルをやってるのカッコいいです」と尊意を示し、ももクロ最年長の高城れにが「姉さん方のおかげでがんばっていける気がします」と笑顔で話すと、栗田は「30歳、意外と体動くと思う! 疲れは取れづらいんだけど(笑)」と返答して観客の笑いを誘った。これを受けて辛党からは「30!」コールが巻き起こり、佐々木は「アイドルの現場でこんなの聞けるんですね。カッコよすぎる」と目を輝かせていた。

ももクロとエビ中メンバーがステージを去ったあとも、「待って! このあとライブできるかな!?」と興奮が収まらない様子の2人だったが、なんとか気持ちを整えてライブを再開。栗田のソロプロジェクト・S★スパイシー1時代に発表した「おひとりサマー~話がご破算になっても~」、ピンク・レディーをオマージュした「恋泥棒は左利き」、辛党が“ゴリラジャンプ”をしながら「ウホウホ」と叫ぶ「SGC★スパイシー」、にぎやかな音頭風の楽曲「がけっぷち音頭」といったシングルの表題曲を連続で披露。ソロ曲のブロックでは松尾が椅子を使ったセクシーなダンスで観客を魅了したほか、以前自身の生誕祭でカバーしたKiroro「Best Friend」を熱唱し、栗田はカーリー・レイ・ジェプセン「Call Me Baby」をキュートにパフォーマンスした。

ライブ中盤には主催トークライブ「堤下敦子」に栗田と松尾をゲストとして呼んだり、Sスパのイベントにプライベートで遊びに来たりと、2人と親交の深いインパルスの堤下敦が登場。堤下は「なんでももクロとエビ中のあとに俺を呼んだ!」と不満を叫びつつ、Sスパの楽曲を使ったイントロクイズコーナーをスタートさせた。辛党2人を相手に対決することになった栗田と松尾は、最初「何年同じ曲歌ってきたと思ってんですか!」と息巻いていたが、なかなか回答できず苦戦。関係者席から野次を飛ばす元メンバーの真下玲奈も味方に加えるも、健闘及ばず辛党に敗北を喫した。見事勝利を収めた辛党の2人にはサイン入りの調味料ケースがプレゼントされ、一方のSスパチームは罰ゲームとして真下と女性マネージャーが堤下の用意したサソリを食べさせられていた。

企画コーナーでひとしきり盛り上がったSスパは、そのままの流れで堤下と「私を二郎に連れてって」をコラボ。堤下は「2人の人生にちょっとだけ噛ませていただいたんで、心を込めて一生懸命やりたいと思います!」と意気込みを語り、青いSスパTシャツを着て汗だくになりながら2人と共にステージ上で踊りきった。その後、Sスパは秘密のオト女のゴリなが手がけたラストソング「スパイシー!えげつないGOODBYE!」を初披露。辛党がオタ芸に夢中でステージを見ていない状況を揶揄する歌詞など、2人の思いを詰め込んだ楽曲でフロアを沸かせたのち、カバー曲を含むメドレーを繰り広げ、キラーチューン「エキゾチックスパイス」でライブ本編を終えた。

熱烈なアンコールを受けて再びステージに登場したSスパは、山口百恵「さよならの向こう側」をしっとりと歌い上げ、観客を煽りながら「およげ!しらすちゃん~生しらす丼Ver~」を披露。フロアをヒートアップさせた2人はここで一息つき、1人ずつ手紙を朗読した。解散後、芸能界を引退する松尾は、「見た目はクールに見られがちだし、愛嬌もうまく出せない。正直アイドルとしての自分に悩む時期もありました。でも、そんなときも背中を押してくれたのは皆さんでした。皆さんの優しい言葉、応援が力になりました。私をアイドルにしてくれてありがとうございました」と涙を流しながら辛党に感謝の気持ちを伝え、栗田に対しては「きっと私が加入したことできっと萌ちゃんにはたくさんの我慢をさせていたと思います。それでも、いつも優しく同じ目線で接してくれた萌ちゃん。私が自分らしく活動できたのもすべて萌ちゃんのおかげです。萌ちゃんがSスパでの私の居場所を作ってくれました」「5年半パートナーとして隣にいさせてくれてありがとう。一緒に素敵な景色を見させてくれてありがとう。萌ちゃんと活動できて、そして出会うことができて本当によかったです」と思いをぶつけた。

続く栗田は明るい口調で、「10年続けてきて小さい頃から憧れていたアイドルとはちょっとかけ離れたところにたどり着いたけれど、今の私の居場所は悪くない、むしろどこか私らしい最高のアイドル人生だったなと思います」と挨拶。さらに松尾に対して「寧夏ちゃんの包み込むような優しさに何度も何度も励まされてきました。きっと寧夏ちゃんじゃなかったらここまで続けて来られなかったと思います。私たちは正反対のようで似ている部分もあり、2人しかわからないこの絶妙な感じが居心地のよい関係を作ることができたと思います」という言葉を送った栗田は、「未来の私の結婚式でS★スパイシー復活させようね!」と呼びかけ、さらにスタッフに向かって「まだまだこんなに動けます。歌って踊れます。一生アイドル続けたいと思います!」とアピールした。

フロアから盛大な拍手が沸き起こり、2人はライブに戻ろうとするも、スクリーンには後輩グループやスタッフ、かつての共演者などSスパと縁のある人たちからのビデオレターがサプライズで上映される。目に涙を浮かべて感激した彼女たちはこの日2回目の「スパイシー!えげつないGOODBYE!」を歌ったあと、ラストに秘密のオト女を従えて「がけっぷち音頭」をパフォーマンス。会場に一体感を生み出し、Sスパらしい明るい雰囲気の中、ラストライブの幕を閉じた。

S★スパイシー「10th Anniversary『わっしょい!激辛△春のお祭り騒ぎ~さよならの向う側~』」2019年3月24日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. STRIKE!!
02. 私を釣りに連れてって
03. DUST in STARDUST
04. Give me work!
05. ナイショの接待ゴルフ
06. おひとりサマー~話がご破算になっても~
07. 恋泥棒は左利き
08. SGC★スパイシー
09. がけっぷち音頭
10. 松尾寧夏ソロダンス
11. Best Friend(オリジナル:Kiroro) / 松尾寧夏
12. Call Me Baby(オリジナル:カーリー・レイ・ジェプセン) / 栗田萌
13. 私を二郎に連れてって / S★スパイシー with 堤下敦(インパルス)
14. スパイシー!えげつないGOODBYE!
15. 再現ドラマの女
16. メドレー(少女迷路でつかまえて→愛が止まらない ~Turn It Into Love~→ブルーライト ヨコスカ→Crying Face、エキゾチックスパイス)
<アンコール>
17. さよならの向こう側(オリジナル:山口百恵)
18. およげ!しらすちゃん~生しらす丼Ver~
19. スパイシー!えげつないGOODBYE!
20. がけっぷち音頭

※△は炎の絵文字が正式表記。

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