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『速水御舟と吉田善彦 ―師弟による超絶技巧の競演―』展開催 師弟が追求した超絶技巧の世界に迫る

ぴあ

速水御舟 《名樹散椿》【重要文化財】1929(昭和4)年 山種美術館

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2021年、開館55周年を迎えた山種美術館。同館のコレクションの「顔」ともいえる日本画家・速水御舟と、その弟子の吉田善彦に焦点をあて紹介する特別展が9月9日(木)より開催される。

横山大観や小林古径らから評価を受け、23歳の若さで日本美術院(院展)同人に推挙され、古典を基礎に次々と新たな作風や技法に挑み、40歳で早世するまで日本画壇に新風を吹き込み続けた御舟。一方の善彦は、17歳で姻戚関係の御舟に弟子入りし、写生や古画の模写、作画姿勢などを学び、戦中・戦後には、法隆寺金堂壁画の模写事業にも参加。これらの経験を通じて、古画の風化した美しさを追求するようになり、金箔ともみ紙を用いた「吉田様式」と称される独自の絵画世界を生み出した。

同展では、近年の調査で、速水御舟が部分的に西洋の顔料(淡口コバルト紫など)を用いていた事実が判明した《和蘭陀菊図》が、修復後初公開されるほか、吉田善彦の作品7点が 22 年ぶりに公開されるなど、ふたりの代表作をはじめとする優品を紹介。また、速水御舟や吉田善彦が、自らの世界を表現するために用いた様々な超絶技巧の技のサンプルを本画とともに展示し、ふたりの技法の秘密を明らかにする。

速水御舟 《炎舞》【重要文化財】1925(大正14)年 山種美術館
速水御舟 《和蘭陀菊図》 1931(昭和6)年 山種美術館
吉田善彦《寒林》1938(昭和13)年 (c)Noriko Yoshida 2021 /JAA2100171
吉田善彦《大仏殿春雪》1969(昭和44) 年 (c) Noriko Yoshida 2021 /JAA2100171

【開催概要】
開館55周年記念特別展『速水御舟と吉田善彦 ―師弟による超絶技巧の競演―』
会期:2021年9月9日(木)~11月7日(日)
会場:山種美術館
開館時間:10:00~16:00、土・日・祝は17:00 (入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(9/20は開館)、9/21(火)
料金:一般1,300円、大高生1,000円
※今後の状況により会期・開館時間等は変更する場合あり

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