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入江悠監督、リンクレイター監督のドキュメンタリーに「勇気もらった」

ぴあ

18/7/19(木) 18:00

『リチャード・リンクレイター 職業:映画監督』トークイベントに登壇した入江悠監督

特集企画『カリコレ2018/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018』が開催中の東京・新宿シネマカリテで7月18日、『リチャード・リンクレイター 職業:映画監督』が上映された。『6才のボクが、大人になるまで。』などで知られる映画監督リチャード・リンクレイターの軌跡を追うドキュメンタリー。上映後、入江悠監督がトークイベントを行った。

旅先で偶然出会った男女を描く『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離(ディスタンス)』、その後を9年ごとに映画化した『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』、少年の成長を12年の歳月をかけて撮影した『6才のボクが、大人になるまで。』など、常に新しい映画表現に挑むリンクレイター監督。インディペンデント、ハリウッドメジャーの双方で幅広く活躍する名匠の監督人生30年に迫る。

高校時代に『ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離(ディスタンス)』を見て、初めてリンクレイター作品に触れたという入江監督は、「海外で一人旅していると、こんな出会いがあるんじゃないかって、埼玉の高校生には響いた。実際はそんなこと、あり得ないんですけど(笑)」と振り返り、「最近、見直したが、やはり『うまいな』と。結構難しい題材ですし、これといった事件も起こらないなか、会話や言葉を大切にすることで、俳優たちが生き生きしている」と評した。

独自路線を歩む一方、ジャック・ブラック主演の傑作『スクール・オブ・ロック』が世界的ヒットを記録。その絶妙なバランス感覚については「普通なら浮かれそうなところを、ハリウッドに吸収されず、自分の大切な場所に戻る姿勢がカッコいい。『原点に戻ればいいんだ』というリンクレイターの言葉に勇気をもらいました」と話していた。

自身も『SR サイタマノラッパー』で注目を浴びた後、『ジョーカー・ゲーム』『22年目の告白 私が殺人犯です』といったヒット作を手がけながら、同名舞台を映画化した野心作『太陽』、オリジナル脚本作品『ビジランテ』などで新たな評価を獲得。「リンクレイターが『僕がいなくても完成していた作品が2本あって、どちらもハリウッドメジャーの作品だった』と言っていて、考えさせられますね。メジャーではそれが可能ですし。僕自身、作品づくりにどう関わるか常に考えているし、だから脚本もやらせてもらうようにしている」と映画監督業への思いを語った。

『カリコレ2018/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2018』
開催中

取材・文・写真:内田 涼

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