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アメリカン・ドリーマー

20/1/28(火)

1960年代末から70年代にかけて、FOXやWBなどメジャー映画会社が低迷していたアメリカ映画界から、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ロバート・レッドフォード、ダスティン・ホフマン、デニス・ポッパーらのスターが生まれた。 中でもデニス・ホッパーは知名度こそ低いが写真家としても一流、ドラッグ体験をもつなど異彩を放っている。製作・脚本・主演による低予算映画『イージー・ライダー』はカンヌ国際映画祭で新人監督賞を受賞、米アカデミー賞で助演男優賞 (ジャック・ニコルソンと)、脚本賞にノミネート、世界的に大ヒットしたことでその名を広く知らしめた。 彼はその余勢を駆って、監督第2作目として「映画とは何か」を鋭く問いかける『ラストムービー』に取りかかる。ピーター・フォンダ、トーマス・ミリアン、ミシェル・フィリップス、サミュエル・フラーなど豪華出演陣を起用してペルーの山村で撮影したフィルムを、1年以上かけて編集作業に没頭。そこへドキュメンタリー映画を撮りたいと現れたのがローレンス・シラーと L.M. キット・カーソンだ。 ふたりの提案に対してホッパーは、「『ラストムービー』を作っているホッパーをホッパー自身が演じる映画」をと主張。かくして長髪のホッパーが、砂漠で哲学を語り、編集作業に悩み議論し、カメラの前でマリファナたばこを巻き、ライフルや拳銃を撃ちまくり、バスタブで3Pを繰り広げるドキュメンタリー映画『アメリカン・ドリーマー』が生まれた。 その主人公は、果たして本当のホッパーなのか、演じている虚飾のホッパーなのか……。フェイクとフェイクを重ね合わせて透けて見えてくるかもしれない真実。だがその真実とは何かを問いかける異色のドキュメンタリーだ。 製作から半世紀を経たロード―・ムービーの金字塔『イージー・ライダー』が同時公開される。

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