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1917 命をかけた伝令

20/2/12(水)

イラストレーション:高松啓二

1917年フランス西部戦線。英軍兵長スコフィールドとブレイクは、ドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐に攻撃中止の伝令任務を受ける。二人は塹壕を乗り越え、敵陣を通り抜けるのであった。サム・メンデス監督は、全編ワンカットで撮る撮影に挑む。視点がほぼ兵士目線になっているので、一緒に従軍している気分になる。特に塹壕シーンは、永遠に続くかのような溝に泥だらけの兵士達がひしめきあって息がつまりそうだ。ロジャー・ディーキンズの撮影は、泥の匂いがしそうなくらい臨場感があり、これこそが本作のずば抜けた点である。兵士達の位置説明に鉄条網に引っかかった死体を右に曲がって……なんて笑えない会話もあったりして、死が日常化するのが怖い!『西部戦線異常なし』や『突撃』に加わる第一次世界大戦映画の傑作の1本となった。

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