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「魔女見習いをさがして」冒頭の「おジャ魔女カーニバル!!」は佐藤順一の“魔法”

ナタリー

20/11/26(木) 22:33

左から関弘美、佐藤順一、栗山緑。

「魔女見習いをさがして」のスタッフトークが、本日11月26日に東京・渋谷TOEIで開催され、監督の佐藤順一、脚本家の栗山緑、プロデューサーの関弘美が登壇した。

アニメ「おジャ魔女どれみ」の20周年を記念した本作。映画では、子供の頃に「おジャ魔女どれみ」を観ていたソラ、ミレ、レイカが“魔法玉”による巡り合わせで出会い、忘れてしまった大切なものを探すためシリーズゆかりの地を巡っていく。このイベントでは、「おジャ魔女どれみ」のシリーズディレクターでもある佐藤、全作のシリーズ構成と脚本を手がけた栗山、テレビシリーズのプロデューサーでもある関が上映後にトークを行った。

本作の主人公が春風どれみたちではなく、新キャラクターとなった経緯について、佐藤は「最初は当時のどれみたちか、成人したどれみたちの話を考えていたんです。最後にタイムパラドックスが絡んで奇跡が起こる……みたいなスペクタクルものだったんですが『なんか、そうじゃないよね』となったんです」と明かす。「おジャ魔女どれみ」シリーズの視聴者は3歳から8歳の女児が中心で、かつテレビシリーズが4年にわたり放送されていたことに触れ、関は「どれみちゃんたちはみんな同級生なので、その子たちが大人になってからの話だとみんな同い歳の状態。でも視聴者の年齢に幅があるので、『おジャ魔女』を観てくださっていたすべての方に届けるためには、同じ歳の人ばかり出しちゃダメだなと思った」とこだわりを語る。テレビシリーズ当時のリサーチを回想し、栗山が「キレない子供を育てるっていう目標があったんです。その答えを、今日ここで皆さんから聞きたかったんですが……」と言うと、佐藤は「(上映後の)拍手はその答えみたいなところがありましたね。泣くかと思った!」と笑顔を見せた。

本作の冒頭には主題歌「おジャ魔女カーニバル!!」のアレンジバージョンが使用されているが、当初は新曲を持ってくる予定だったそう。佐藤は「進めるうちに、やっぱり頭は『おジャ魔女カーニバル!!』じゃない?となって、この形に着地しました。最初からそのつもりだったとしか思えないくらいの出来になっています」と笑う。栗山に「魔法じゃないですか!」と言われた佐藤は「僕にも魔法があった……!」と拍手を起こした。

映画には成人済みの主人公たちが酒を飲んで友情を深めるシーンも盛り込まれている。栗山は「今日うしろのほうで観ていたら、酒飲んでるシーンが8回ありました! なんなのこれは! ちょっと多いんじゃないの!? 普通はプロデューサーがダメって言うのに!」と笑いを誘う。佐藤が「あまりにも自然に、自分たちのライフスタイルに合いすぎてましたね」と言うと、関も「どうして作ってるときに気付かなかったんだろう(笑)。せめて1回くらいコーヒーを飲むシーンがあってもよかったかな。そうじゃないと、最後の展開に関わる“カフェ”につながらないんじゃないかなって(笑)。このままだと、MAHO堂が居酒屋になっちゃう」とジョークを飛ばす。さらにミレが仕事のストレスを酒で発散する描写について、関は「まさしく私です。私はつらいことがなくても飲んでますけど(笑)。ミレの部屋が汚いのも私のアイデアを入れてもらったんです」と裏話を披露した。

Q&Aコーナーでは、夢を追って上京してきたという観客から、お薦めの「おジャ魔女どれみ」のエピソードについて質問が。「おジャ魔女どれみ#」第15話「母の日とお母さんのにがお絵」を挙げた佐藤は「関先生の学生時代の話が出てくるんです。先生になりたくてがんばっていたけど、片親だから私立校には不適切だと言われちゃった思い出を語るところがあって。でもそれを乗り越えて、関先生はどれみたちの先生になれた。だからこそ生徒たちが心を開いてくれている、というエピソードが好きです」と説明した。

最後には、関が「どれみちゃんたちの話は、終わらない物語のように、これから先も何かしらの形でご提示できればと思っておりますので、長ーく愛していただければ」と挨拶し、栗山は「自分で書いていても、どれみ大好きです! 40年くらい(さまざまな脚本を)書いていますが、これだけ好きになれた作品はなかなかないですね。やっぱりどれみだな、と最近つくづく思います」と愛を打ち明ける。そして佐藤は、コロナ禍でも劇場へ足を運んだファンに感謝し「Twitterなどでも評判を見させてもらっています。こんなにファンがたくさんいるなら、もういっちょやるか!と思えたりするので、力をお貸しいただけたら」とアピールした。

「魔女見習いをさがして」は全国で上映中。

(c)東映・東映アニメーション

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