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尾野真千子が“悪女”に「ちょっとした憧れ」、上白石萌音は七之助を質問攻め

ナタリー

19/10/1(火) 17:32

ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty & Fear」試写会にて、左から上白石萌音、柄本佑、尾野真千子、若葉竜也。

ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty & Fear」の試写会が本日10月1日、東京・NHK放送センターで行われ、キャストの尾野真千子、柄本佑、若葉竜也、上白石萌音、監督・脚本の源孝志らが登壇した。

初代三遊亭圓朝による長編落語として知られる怪談話「牡丹燈籠」を、全4話にわたって新たに映像化した本作。男女の色と欲が生々しく交錯していく人間ドラマを軸に、20年におよぶ壮大な敵討ち、因果応報の物語がつづられる。主人公・お国役を尾野、宮辺源次郎役を柄本、黒川孝助役を若葉、お露役を上白石が務めたほか、谷原章介、石橋菜津美、中村七之助、笹野高史、伊武雅刀、高嶋政宏らが出演。神田松之丞が語りを担当した。

尾野は撮影について「想像通り楽しかったです。こんなに難しいと思った役も最近なかったので」と振り返り、“幽霊より人間が怖い”と感じさせる本作の出来に「満足しています」と胸を張る。柄本は「尾野さんは素敵な女優さん。セリフを交わす一言一言が楽しくて。(相手が)尾野さんだったから源次郎という役に挑めたのかなと思います」と信頼をあらわに。若葉は「ただの正義と悪ではなく、あくまで人間だけどグロテスクなものを抱えた人たちが織りなすものにしたかった」と作品の軸に触れた。

本作ではワイヤーアクションや特殊メイクといった演出がふんだんに投入されている。特にお露に関しては、源が「上白石萌音のイメージが崩壊すると思う。特殊メイクもすごいですし、ワイヤーでビュンビュン飛び回るお露さんは初めてでは」と表現するほど。上白石はお露を演じるにあたり、歌舞伎版で同役を演じた七之助に助言を求めたという。「七之助さんは、いわば『牡丹燈籠』のエキスパート。なかなかそばでお芝居できるような方ではないので質問攻めにしました。あとは着物をお召しになったときの説得力もすごくて。色気ってどうやったら出ますか?とも聞きました」とエピソードを明かした。

時代劇とあって、ほかの共演者たちもそれぞれ苦労があった様子。尾野は「ブラジャーを着けませんでした。インナーとか、この時代にないものが見えたら嫌だったので。楽しみました(笑)」とあっけらかんと打ち明ける。またいわゆる“悪女”を演じ、尾野は「ドロドロしたものってあればあるほど魅力的に見えるというか、ちょっとした憧れでもあるんですよね。(お国の気持ちが)わかってしまう反面、わかりたくない気持ちもありました」と吐露。上白石は、役の執念深さについて「好きすぎて死ぬってどういうことなんだろう?とわかりませんでしたが、実際に現場で新三郎様が去っていくのを目にしたとき『焦がれ死に、あるかもしれない』と思いました。死んじゃうほど相手を好きになったことないので、そういう恋も一度はしてみたいです」とうっとりしたのち、「あ、やっぱりいいです!」と即座に撤回して笑いを誘った。

「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty & Fear」は10月6日にNHK BSプレミアムで放送開始。

※高嶋政宏の高は、はしごだかが正式表記

プレミアムドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty & Fear」

NHK BSプレミアム 2019年10月6日(日)スタート 毎週日曜 22:00~
※全4回

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