Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

桑田佳祐、サザンツアーを目前に語る『ひとり紅白』と感謝「この人たちがいて、私が生かされている」

リアルサウンド

19/3/25(月) 7:00

 サザンオールスターズ・桑田佳祐が、1993年から携わっていた『Act Against AIDS(AAA)』ーーその企画として、2008年より3度にわたって開催したAAAコンサート『ひとり紅白歌合戦』。AAAの活動自体がその役割を終えることに伴い、ひとり紅白も昨年、完結を迎えたが、3月20日にはNHK総合で特番が組まれ、6月5日に映像パッケージ化されることが発表になるなど、注目度は高まるばかりだ。そんな桑田が3月23日、MCを務める『ニッポンハム ムーンライト・ミーティング 桑田佳祐のやさしい夜遊び』(JFN系38局ネット)にて、『ひとり紅白歌合戦』と今後の活動について、大いに語った。

 冒頭、「平成最後の春風は、いろいろな便りを運んできます」と切り出した桑田。ロックシンガー・内田裕也さんの逝去、またマリナーズ・イチロー選手の引退報道に触れ、「本当にありがとうございました、としか言いようがないですね。あまりにも偉大でございました」と語った。

 実は『ひとり紅白』のステージには、日本の音楽シーンの一つのアイコンとして、内田裕也さんを模したと思われる巨大人形が登場していた。桑田は内田さんが主催していた年越しライブ『ニュー・イヤーズ・ワールド・ロック・フェスティバル』に誘われていたが、スケジュールの都合でどうしても出演することができなかったとして、「裕也さん、不義理をして本当に申し訳ありませんでした」と謝罪しつつ、「好きでした。(イチローの)日米通算4000本安打というのもすごいけど、裕也さんの『ロックンロールバカ』という生き様の称号もすごく偉大で。楽しませてくれて、本当にありがとうございました。ゆっくり休んでください」と語っていた。

 リスナーからは、NHK特番『桑田佳祐 大衆音楽史「ひとり紅白歌合戦」~昭和・平成、そして新たな時代へ~』への感想も多数、寄せられていた。歌謡曲へのリスペクトと愛に溢れた同コンサートの内容はもちろん、サザンオールスターズが平成最後のパフォーマンスを繰り広げ、日本中の話題をさらった本家『紅白歌合戦』の裏側から、NHKが持つ過去の貴重な映像、インタビューまで充実の内容を絶賛する声はもちろん、番組を締めくくった桑田の「クヨクヨしたりするけれど、終わりよければすべてよし。努力すればなんとかなる」という言葉に励まされたとの声もあった。

 桑田は「こんな番組を作っていただいて、ありがたい限り」と感謝を述べたが、プラチナチケット化した『ひとり紅白』の特集はファンにとってもうれしいもので、幸運にも最終公演に参戦できた筆者も、感動を新たにした。元号が変わった後、桑田が形を変えて何かしらの新たな音楽企画を始めてくれることを淡く期待しつつ、まずは6月のパッケージ化を楽しみにしよう。

 さて、この日のラジオではさらに、桑田が主題歌(「若い広場」)を手がけたNHK朝ドラ『ひよっこ』の続編が、3月25日より4日間にわたって放送されることに対する喜びの声も寄せられていた。「若い広場」が再び流れることに、「本当にうれしいなぁ。また使ってもらえるんだって」と感激。この日の番組は、3月30日の宮城セキスイハイムスーパーアリーナより開幕する『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019』を目前に控え、曲のリクエストは“サザンオールスターズしばり”だったが、特別に「若い広場」がオンエアされ、リスナーに爽やかな朝の空気を届けていた。

 ツアーについては、スタッフ、そして斎藤誠、片山敦夫をはじめとするサポートメンバーに対して、「この人たちがいて、サザンオールスターズが、私が生かされていると本当に思う」と語った桑田。内田裕也さんに対して、自身がかかわった番組に対して、スタッフにサポートメンバー、そして寄り添うように応援の声を届け続けるファンに対して、語られる感謝の言葉がいかに多いことか。デビュー40周年を越え、さらに活躍の場を広げ、精力的な活動を続ける桑田のパワーの源泉は、その純粋な心にあるのではないかと思えてくる。

 そんな桑田にファンの側から直接、感謝の思いを届けられる全国ツアー今ツアーでは、新たな試みとして、新曲が披露され、育てながら全国を回っていくという。今尚さらなる挑戦を続け、全力で走り続ける桑田佳祐、そしてサザンオールスターズに、大きな声援を送りたいところだ。(文=橋川良寛)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む