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芸術祭十月大歌舞伎

19/9/27(金)

10月の歌舞伎座昼の部は、まず、尾上松緑が弁慶を演じる『御摂勧進帳』。歌舞伎十八番の内の『勧進帳』とほぼ同じ流れですが、弁慶が、番卒の首をねじ切って天水桶に放り込み、まるで芋を洗うように杖で豪快にかきまわすので、“芋洗い勧進帳”と呼ばれています。途中、番卒に叩かれた弁慶が、自分は弁慶ではないと言って子どものように泣くところも面白いです。荒事らしい大らかさと稚気のある演目だと思います。 同じく昼の部の『蜘蛛絲梓弦』は、1人で小姓、太鼓持、座頭、傾城、蜘蛛の精の5役を踊り分ける華やかな変化舞踊です。片岡愛之助が歌舞伎座でこの5役を踊るのは初めてだそうで、蜘蛛の精になってからの、千筋の糸を繰り出す立ち回りも見ものだと思います。 夜の部の注目は、通し狂言『三人吉三巴白浪』です。河竹黙阿弥作の人気狂言で、やはり見どころ聞きどころは、序幕「大川端」のお嬢吉三の有名な台詞“月も朧に白魚の~”でしょうか。七五調の名調子に、ついつい“こいつぁ春から縁起がいいわえ”と一緒に呟いてしまいます。 今回はこのお嬢を、立ち役の尾上松也と女方の中村梅枝が交互に演じるのも面白い趣向で、和尚吉三は松緑、お坊吉三は愛之助です。

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