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いま、最高の一本に出会える

大林宣彦、是枝裕和、蜷川実花……AKB48のPVは、有名監督の「匠の技」博覧会だった

リアルサウンド

13/8/8(木) 8:00

 日本アイドル界の頂点に立つ人気グループ・AKB48。彼女たちのPVを手掛けている監督たちもまた、トップアイドルにふさわしく一流どころがそろっていた。

是枝裕和「桜の木になろう」

『桜の木になろう』(キングレコード)収録

 映画『誰も知らない』や『奇跡』などの代表作を持つ是枝裕和監督。先日行われた第66回カンヌ国際映画祭でも、新作『そして父になる』が審査員賞を受賞して話題となった。メンバー間の自然な空気感を大切にする演出が是枝監督らしい。このほかCoccoやスネオヘアーなどのPVも撮影。

中島哲也「Beginner」

『Beginner』(キングレコード)収録

 AKB48の数あるPV作品の中でもとりわけ異彩を放っている本作は、中島哲也監督の作品。ゲームのキャラクターに扮したメンバーたちが、次々と攻撃を受け死んでいく様子が残虐と話題に。中島監督は自身の映画『告白』の中にもこの楽曲を登場させている。この後、姉妹グループ「乃木坂46」の「走れ!Bicycle」も手掛ける。

堤幸彦「フライングゲット」

『フライングゲット』(キングレコード)収録

 香港のカンフーアクションを彷彿とさせる、ドラマ仕立てのPVを手がけたのは、『TRICK』や『SPEC』などの人気ドラマを手掛ける堤幸彦監督。実は、秋元康との関係も深く、古くは「うしろゆびさされ組」のPVを手がけた過去も。嵐やレミオロメンなど、堤監督が手がけたPVは数多い。

蜷川実花「さよならクロール」

『さよならクロール』(キングレコード)収録

 「ヘビーローテーション」「呼び捨てファンタジー」「Sugar Rush」に続き、4本目のPVを監督した蜷川実花。写真家でもある彼女が、自身の持ち味でもあるまばゆいばかりの原色世界を打ち出し、いかにも女子ウケしそうな仕上がり。三代目J Soul BrothersやEXILE のTAKAHIROといった男アイドルのPVもお手のもの。

大林宣彦「So long!」

『So long!』(キングレコード)収録

 俗に言う”尾道三部作”や日本映画史にその名を刻む75歳の巨匠・大林宣彦が製作。3.11で被災した少女の旅たちを描いた青春ドラマ然とした本作、フルバージョンは64分という長尺ぶりでも話題となった。大林監督のPV作品は、KAN「BRACKET」以来、25年ぶり!

 この他にも、樋口真嗣や本広克行など、バラエティに富んだ面々を抜擢しているAKB48のPV。並べて観てみると、いわゆる踊って歌うだけのものは意外と少なく、なんらか演技をしているものが多い印象。メンバーの中には女優志望も多いだけに、有名監督に見初められたいという裏の思惑が見えないでもない。
(文=板橋不死子)

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