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吉岡里帆「真剣勝負が一番楽しみ」 『関西演劇祭2021』が11月開幕へ

ぴあ

『関西演劇祭2021』実行委員長発表記者会見より 左から、行定勲、板尾創路、吉岡里帆、西田シャトナー、一色隆司 撮影:五月女菜穂

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有名無名を問わず実力勝負で選ばれた10劇団が舞台を披露する『関西演劇祭2021』が2021年11月20日(土)からクールジャパンパーク大阪SSホール(大阪市中央区)で開幕する。

1980〜90年代に日本中を席巻した関西小劇場ブームは、現在のエンタテインメント界を率いるクリエイターや役者を輩出。そんな彼らに続く新たな才能を、再び関西から発信しようと立ち上がった「関西演劇祭」。2019年9月にスタートし、今回で3回目となる。

開幕まで1ヶ月を切った10月23日(土)、都内で記者会見が行われ、この日実行委員長就任が発表された吉岡里帆をはじめ、フェスティバル・ディレクターの板尾創路、スペシャルサポーター(審査員)の西田シャトナー、行定勲、一色隆司が登壇した。

吉岡里帆は実行委員長という肩書について「荷が重い」と話しつつも、「大人の文化祭のようで本当に楽しい演劇祭になりそう。演劇の面白さはもちろん、今回新しく決まったメンバーの方も大勢いらっしゃると聞いているので、新しい魅力を発信して、演劇を心から楽しむということを努めていきたい」と挨拶。

吉岡自身、観劇体験が俳優を志すきっかけだったという。「初めて見た演劇が素晴らしい演劇で、まさに人生の転機となる日だった。劇場がどんなサイズであれ、幕が上がると、世界がうわっと広がっていく感覚を初めて体験して。なんてパワーのあるジャンル、空間づくりなんだろうと感動したことを今でも鮮明に思い出せる」と話す。

その上で、演劇の魅力については「まずその場でしか見られないという生ものの貴重さや、そこにいた人だけが共有できる価値みたいなものが演劇の魅力。なので、自分も演劇に携わって、とても面白いものだなといつも思うが、まだ演劇の面白さを知らない方にもその魅力をぜひ知っていただきたい」と語った。そして、「演者が発しているエネルギーに劇場で出会ったときにすごく感動するので、剥き出しで作品と向き合っている方と出会いたい。真剣勝負が一番楽しみ」と期待を寄せた。

コロナ禍で多くの演劇が中止や延期に追い込まれた。そうした現状について吉岡は「心が痛い」というが、一方で「自分は演劇が好きで、やっていくんだと強い意思を持つようになった」とも話していた。

公演は11月28日(日)まで(※25日は休演日)。出場劇団は、劇想からまわりえっちゃん(東京)、劇団不労社(大阪)、劇団5454(東京)、劇団レトルト内閣(大阪)、試験管ベビー(愛知)、創造Street(大阪)、project真夏の太陽ガールズ(大阪)、メガネニカナウ(大阪)、猟奇的ピンク(大阪)、笑の内閣(京都)。

関西演劇祭はクラウドファンディングに挑戦中(https://cf.fany.lol/projects/3020)。集まった資金は、より多くのの人々に演劇を楽しんでもらうための映像作成費などに活用されるという。

取材・文・撮影:五月女菜穂

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